カテゴリ:登山
お盆の夏合宿に向けての、岩登り第二弾。場所は二週間前と同じ錫杖岳。メンバーも同じ四名(合宿参加者)。前夜出発、テント泊。
5:30 槍見の駐車場を出発。駐車場は、岩登り、登山、釣りなどを目的とした車が中心。 6:14 クリヤ谷の徒渉地点。普段は岩を飛んで簡単に渡れる。帰路、あのようになるとはこの時点では予想もしていなかった。 錫杖岳烏帽子岩前衛フェースが見えてくると、錫杖沢(アプローチ)が近い。 7:48 前衛フェース基部(左方カンテ取り付き地点)。谷の上流を見ると、中央稜のP3とP2が見える。 休憩地からほんの数分で、中央稜P2右岩壁にたどり着く。沢筋に水はほとんど流れていない。担ぎ上げて正解だったようだ。 ここで四名は二組に分かれる。右ルートはS竹会長とDさん、左ルートはS沼さんとやまやろうだ。 支点残置までノーザイルでガリーを上がる。やまやろうが先行で、8:50登攀開始。 9:20 1ピッチ目終了。ガリーから草付きバンドを斜上し、岩壁の基部に着く。 岩壁は右手から周り込み、半ピッチで大チムニー手前に立つ。 この先の3ピッチ目が本日の核心部。登山体系には、大チムニーに入りチョックストンをくぐるとある。やまやろうはホールドを求めていたら、その手前の壁に取り付いてしまい、大チムニーに行けなくなってしまった。 ガバは豊富であるが壁が立っているので緊張する。ハーケンを打つ余裕はない(片手は常に岩をつかんでいる)。少ない残置を何とか見つけてビレイしていく。 ボルトを探しているうちに腕が疲れてきた。もたもたしていると落ちるので、気合いを入れてリズム良く乗り上げ、潅木をつかむ。あとは草付きを斜上して残置支点に到達。 10:20 3ピッチ目終了。このピッチの写真を撮る余裕はなかった。「よく登ったね」とS沼さんも感心。後ろの左方カンテに登攀者がいるのが見えた。 4ピッチ目はササ斜面からP2基部にルートを取り、コルに到達する。 5ピッチ目はコルから潅木伝いにP2に立つ(11:23終了)。 15分ほど遅れて右ルート組がP2に立つ。S竹会長は烏帽子岩を眺めながらDさんを確保中。 P2から左方カンテを臨む。 烏帽子岩をバックに、P2のてっぺんで記念撮影。写真左手は切れ落ちているので、余り動くことはできない。 12:10 懸垂下降開始。左ルートを下った。コルまではロープいっぱい。 コルからはトラバース気味に潅木まで。 14:09 合計四回の懸垂下降で、取り付き地点に達した。と同時に雨が降り出す。 下山前に自分が登った左ルートを見上げる。灰色の空からの雨脚は強くなってきた。下山を急ぐ。 14:22 左方カンテ基部。雷雨、土砂降りとなる。S竹会長は、降り始めてから1時間以内に徒渉しないと増水して渡れなくなると読んだ。クリヤ谷出合いに達すると、台風のように風が吹き荒れ、川の水は激しさを増していく。日没のような暗さだ。 15:15 降り始めてから約一時間。無事徒渉できた。その二分後、茶色い鉄砲水が沢を埋め尽くした。そして見る間に川幅が増していく。予想通りであった。 15:52 駐車場に到着。蒲田川は濁流と化した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/08/14 12:18:37 PM
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