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やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

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2010/05/15
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カテゴリ:山スキー
2年振りの毛勝山だ。5時起きで車中でおにぎりを頬張りながら、片貝川上流へ向かう。車は成谷堰堤前の広場まで入った。この先はデブリだらけで、開通の見通しは立たない。

01
6:00 ロボット歩きで出発。板はハーガン ツアーライトカーブ155cm、靴はスカルパ T-2。

6:30 片貝山荘前通過。

02
宗次郎谷は落石・デブリが少ない。

6:58 阿部木谷と宗次郎谷出合いの堰堤(平成15年の堰堤)。この先から残雪が豊富になってくる。ところどころ雪が切れているが、無理すればスキーも可能だ。

03
7:26 阿部木谷最終堰堤(13号堰堤)。雪がつながっているので堤頂に上がることなく谷に入れた。ここからシール登高開始。

04
いつも雪が割れる板菱の先だが、今年は右岸の際に水流が見えるのみ。残雪の上に新雪がうっすらと積もっている。2日前のものだ。

05
7:58 大明神沢出合い。いつもは汚い大明神沢が白い!デブリや落石は、全て新雪に埋もれてしまっている。

06
阿部木谷はというと、こちらも真っ白。先行者のトレースだけが雪面に残っている。谷の中は眩しくて目を開けていられない。休憩がてら日焼け止めを顔に塗り、サングラスをかける。

07
新雪はかなり積もったようで、ストックで挿したくらいでは古い雪が出てこない。シール歩きで順調に高度を稼いでいく。単独スキーヤーと登山者を抜く。

8:33 三の又。先行者が3人いるのが確認できる。追いつくつもりで登高するも、この辺りから足が出てこなくなってきた。息継ぎで立ち止まることが多くなる。斜度が出てきたので電光型を刻む。

登山者一人を追い抜くことができた。どうやら柔らかい新雪の下に堅いデブリが隠れているようで、とても歩きにくそうだった。1ステップに3回蹴り込んでいるほどである。毛勝の谷は急峻だから山スキーで来てもツボ足で登ることが多い。しかし今回はシールを持ってきておいて正解であった。また、このような雪質ではアイゼンではなくワカンが必要だろう。

09
9:58 上部二又。シールワックスを塗り忘れたので、ゲタになってきた。更に足が鈍る。スントを忘れてきたので登高速度が分からないが、いつもよりも遅いだろう。こまめに休憩を取らないととてもじゃないがやっていられない。

10
立ち止まることが多いので、撮影回数もそれなりに多い。遠望すれば僧ヶ岳。山体が真っ白だ。3月か4月の山中にいるような景色である。二又から上は、気温が上がってきたこともあり、小さな雪崩が頻発している。

11
標高を上げるにつれて疲労は増していく。それに呼応するようにモチベーションが低下してきた。お楽しみ(山頂ビールや美味しいお弁当)がないからか。下山後に飲み食いしたいものばかり頭に浮かぶ。

12
鞍部が見えるのになかなか近づかない。一筋刻むごとに立ち止まり呼吸を整える。表層は結合力の弱い雪で、板をしっかり踏まないとずり落ちてしまう。歩いた感覚から、滑っても雪崩れる兆候はないと思った。

11:15 ボーサマのコル。目の前に見える剱岳が、出迎えてくれたかのようで嬉しい。もう一踏ん張りだ。

13
11:30 山頂到着、シールで登り切った。駐車地点から5時間半の行動。時間かかったなー。へとへとだった。先行2名のスキーヤーは、直登ルンゼを滑り降りた後であった。

14
毛勝南峰は真っ白。湧いてきた雲により下界は見えない。

15
2166mピーク方向。真っ白な斜面が広がっていて滑走向きなのだが、今日はバテバテなので滑る気にならなかった。

16
毛勝山頂からの剱岳。でかいなー。ずっと眺めていたい景色であるが、風が吹き抜けて寒いのでボーサマのコルまで戻る。

17
コルにて食事。スキーヤー3名、ガイド登山、単独登山者2名が通過していった。ツボ足で登ったスキーヤーは大変だったみたいだ。釜谷山の雪庇が大きく張り出している。例年ならもう落ちてしまっているのだろうが。

18
コルから見た中谷はとても綺麗だが土砂崩れの音が響いている。記録を紐解くとこちらは7年前に滑っているな。食事をしたらかなり元気になってきた。シャリバテだったのか。行動水は水道水ではなくスポーツドリンクにすることも考えよう。

19
12:25 シールを剥がして滑走開始。コルから上部二又までは超快適であった。5月にこんなふかふかな雪で滑れるとは思わなかった。2ターン目で最高速度に達する斜度であるが、テレマークターンをぐりぐり決めていく。真っ白な雪を蹴散らし終えると、後から雪の塊が追いかけてきた。自己陶酔。

20
どこまでも白い谷の中。もう笑いが止まらない。これまで来た中で最高の雪質(綺麗さが)だろう。じっくり味わうために少しづつ降りていく。日が雲に隠れると雪の凹凸が見えなくなり、途端に難度が増した。慎重にコースを選ぶ。

二又から下では雪が腐り気味。三の又まで降りたら程よく締まった雪となった。シュプールのないところを狙って右に左にコースを変える。

13:00 大明神沢出合い。いつもは汗やら雪やらでびしょびしょになるが、今日はさっぱり。楽しい滑りであった。やはり来て良かった。出合いの少し下から雪が汚れてきたので板を脱ぐ。あとはひたすらテクテク歩く。

13:22 13号堰堤通過。

21
東又谷は緑がいっぱい。フキノトウとコゴミを摘みながらのんびりのんびり下山する。

15:10 成谷堰堤前の車に到着。疲れはしたが充実した山行であった。





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Last updated  2010/05/16 10:11:25 PM


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