テーマ:登山の記録(737)
カテゴリ:登山
今年の合宿は剱岳を離れ、小又川流域山稜周回を計画した。馬場島入山とし、クズバ山、西大谷山から奥大日岳に立つ。そこから西方、中大日岳、大日岳、早乙女岳を踏んで、大熊山から小又川に下降するというもの。メンバーは五名。
行程としては二日半と見ていて、三日間で予定を組んだわけだが、初日の沈殿があり、残り二日間で予定していた内容を若干変更しながらも、周回することができた。 4:30 G会館起床。 6:10 剱青少年研修センター先のゲートは閉じられている。既に入山していた別行動のS田さんに鍵を持ってきてもらった。持つべきものは山仲間と山岳関係者である。 6:35 馬場島。車は全部で八台。派出所にて登山届を提出し、ヤマタンを借用する。警備隊員は飛騨さん、柳沢さんであった。 準備を整えたところで出発しようとしたところ、横からの激しい雨と風に見舞われる。とても歩ける状態ではない。早々に沈殿を決め、旧詰め所の下にテントを張る。 しかし強風にあおられ、アンカーを取ったテントですら飛ばされそうだ。馬場島荘の厨房下に張らせてもらうことにて、とりあえず一安心。遭難の報も聞く中、沈殿で正解だったと思う。 それで8時半。時間はたっぷりあるので、今回のルートである東小糸谷の偵察に向かう。谷の上部は見えないが、雪が切れているのは下部だけと思われた。右岸側壁からのデブリが気になるところ。 白萩川も歩いてみる。下山者が何人かいたが、悪天候が大変だったようだ。 10:15 帰幕。何はともあれ、酒だ。荷物を少しでも軽くして行こうということで、持ち合ったつまみや酒を少しずつ出していく。これは干鱈。適度な塩分が山ではたまらない(まだ汗していないが)。 これは本日下山するS田さんの差し入れバナナ。それをあぶってみた。甘みが強くなって1ランク上がったデザートとなった。 昼は馬場島荘の食堂でビンビールを注ぎながらうだうだと会話している。警備隊員の金山さんがおられた。 酒を醒ますために中山方面へ坂道を下る。すると右岸に動く黒い物体を見つける。撮影写真をモニターで拡大してみると、クマであった。山菜を探しているのだろう、芽吹いたばかりの斜面を忙しく動き回っている。 上記写真の一部をトリミングしたもの。クマであることが確認できる。テントで待つ仲間への話のタネとなった。 馬場島は午後は風雨が収まったものの、夕方から再び風が強くなった。 暗くなったら、昨日買ったばかりのLEDランタンが登場。心が落ち着く電球色。 夕食は坦々春雨丼。そこに偵察時に摘んできたフキノトウを刻んでたっぷり乗せてみた。ほのかな苦みが食欲を増進させる。皆絶賛しながら平らげた。 LEDランタンは、期待するほどの明るさはなかった。これでは本を読んだりメモを書くことはできない。従来通りLEDヘッドライトを使うことになる。しかし気分が安らぐ、山行に直接関係のない道具があってもいいのではないか。心に余裕が生まれるので山行の成功率が更に高まると考えている。 19時前より雲が中山の稜線まで垂れ込み、早月尾根を隠す。そして風雨が再び激しくなってきた。 19:05 明日の長時間行動に備えて就寝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/05/04 03:38:47 PM
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