テーマ:テレマークスキー(162)
カテゴリ:山スキー
GWが過ぎたら毛勝山のスキーを考えてしまう。毎年のように登っているやまやろうであるが、昨年はGW合宿で登る(1、2、3、4)だけで、スキー山行はなかった。一昨年のスキーでは登頂せずに途中で滑ってきた。久々の本谷(ボーサマ谷)のスキーである。メンバーは岳友Yたさん。
G会館に前泊して4:30起床。朝食とりつつ運転して、片貝林道を走る。阿部木谷出合いまで車は入った。その先の阿部木谷の林道にはチェーンが付いているが、簡単に外れる。進んでもしばらくで道は雪に埋もれているから、出合いで大人しく下車しよう。 5:43 出発。他に車は7台停まっていた。やまやろうは新兵器ファンスキーテレマークで行く。30Lザックには必要最小限な装備しか入れていない。山スキーのミニマム重量でしょう。 阿部木谷の宗次郎谷下には、このような立派な堰堤ができている。昨年5月に発生した大規模崩落の対策と思われる。看板によれば、これを半年で仕上げているのだ(12月28日までかかって)。突貫工事だね。 6:38 最終堰堤。大規模崩落による赤茶けた土砂が目立つ。下部堰堤もかなり埋まっている。ここで1L近く水を飲み、新たに汲み直す。Yたさんはシール登高、やまやろうはアイゼン登高を開始する。 崩落により大量の土砂が押し寄せたと思われるが、今は全てが雪の下。板菱先の雪渓の割れ具合などは例年と変わらないように見える。 7:22 大明神沢出合い。いつもと変わらないというか、崩落の影響ははっきりしない。ただ左俣をカメラのズームで覗くと、赤茶けた崩落面が生々しく残っているのが見えた。 こちらは本谷。先行者8人が小さく見える。デブリは少ないように感じられた。シール登高のYたさんに追いつかない。シールとアイゼンでは、一歩で倍のストライド。 8:22 三の又を越えて、Yたさんは板を脱いだ。シールが効かない斜度になったのだろう。いつの間にかやまやろうが追い抜いていた。装備の重量差が大きい。 8:54 本谷左岸から落雪発生、先行者のコールで上を見上げる。幾つもの雪塊がごろごろ転がってきた。うまい具合に接近しなかったが緊張した。後で転がった雪塊をストックで突いてみたが、カチカチであった。当たったら相当な衝撃であろう。 9:52 上部二又の下部で、先行パーティ追いついた。こちらもきついので先を譲ろうとしたが「そんなことしなくていいです」と言われてしまった。 トレースが残っており、使わせてもらう。時間が経過しているものだから、新たに蹴り直さねばならない。歩幅も自分に合わないから余り楽にはならない。 10:07 ボーサマのコルに着いた。雪が白く安定している。写真の中谷なんて、滑ってよと誘うかのようだ。行ったら4時間の登りが追加されるのだけどね。 ドバーンと剱岳。遠くは室堂ターミナルまで見えた。 Yたさんとかなり差が開いたので、時間のあるやまやろうは空荷で毛勝南峰まで行ってみた。直登ルンゼがよく見える。まだまだ滑ることができますな。 南峰ルンゼも雪たっぷり。本谷より急だな。エクストリーム系だがここも滑ることができる。 コルでは釜谷山方面から、よろめくほどの強風が吹きつけるのでジャケットで防風する。 10:38 Yたさんが到着した。空荷で毛勝山頂までピストンすることにする。 10:59 毛勝山頂(2414m)。風が強い。雲がどんどん流れていく。天候は崩れそうだ。 補修された地蔵の前に小銭がたくさん。100年くらい経ったら価値がでるかな。地蔵を置く理由も、小銭を置く理由も分からないんだけど。 南東の2166mピーク方向の斜面、素敵。滑ってみたいが登り返しが大変。 11:17 曇り空ながら眺望のきく山頂で写真をパシパシ撮ったら下山する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/05/21 12:55:25 AM
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