『儒教と負け犬』 酒井順子
『儒教と負け犬』 酒井順子を読みました。酒井さんのエッセーは好きなので手に取ったのですが、今回はおもしろくなかったです。また、内容は負け犬のことについてで、日本・東京韓国・ソウル中国・上海の負け犬比較というのがメインの内容なのですがデータが多くて、酒井さん独特の人間観察の話が好きなので今回の本はレポートみたいで期待はずれでした。また、それぞれの国で負け犬と呼ばれている独身女性と勝ち犬と呼ばれている既婚女性と会っているのですがその対象の人の殆どがマスコミ関係者や女性社長、弁護士の妻とか一般とはかなりかけ離れた層の人ばかりで全く、別世界の話でした。日本の本を書いたときは普通のOLも対象だったような気がしたのですが…。酒井順子さんもテーマをちょっとこのテーマに絞りすぎではないかと感じた本でした。確かにご本人が、自称負け犬とのことですのでレポートや関心はあるのでしょうが読者としては新しい話も読みたいなと感じました。