Pastime Paradise

　人気観光名所もいいが、地元にだって素晴らしい史跡はたくさんあるはず。
日頃何気なく通っている道も、一本入れば意外と古戦場跡だったりして。
道端にひっそりと建っている祠も、実は名の知られた武将の首を密かに祀ってあるものだったりして。
　この行楽シーズン、観光に行きたいが時間も無けりゃ金も無い！という方は、ぜひ地元史跡巡りをおすすめしたい。新たな発見がある…かもしれない。

　時間は腐るほどあるが、お金が無い。憧れの歴史上の人物が過ごした地である京都や岐阜、福井や新潟に行って、歴史を肌で体感してみたいが、何せ貧乏…（T T）
　ということで今回の地元史跡巡りは、岡山中心部から車で東へおよそ１時間ほど走ったところにある、兵庫県との県境の街・備前市に行ってきた。

　備前焼の里として、焼物好きの方には馴染みの地名かもしれないが、備前焼の窯以外のおすすめスポットとしては、江戸時代前期に開かれた世界最古の庶民学校・閑谷学校がある。３００年も前の建物とは思えないほど講堂（国宝）は外観も中も綺麗で、今でも県内の多くの中学生は授業の一環として一度はここで講義を受けることになっている。
　私も中学生の頃にこの講堂で話を聞いたことがあるので、今回は入場料をケチって外から眺めるだけにした（＾＾ゞ　

　幕末、長岡藩の武装中立を訴えるも聞き入れられず、遂には北越戦争で自らガトリング砲をぶっ放して戦った河井継之助の師である備中松山藩の山田方谷なども、晩年はここで陽明学の講義をしたらしい。

　　
　ほんに長閑でええとこじゃ～

　しかし他にはこれといって見る所もないので、とっとと帰ることに…（＾＾ゞ
　もし観光でこちらに来られることがあれば、もう少し東に車を走らせ、忠臣蔵でお馴染みの播州赤穂や、世界遺産にもなっている姫路城に立寄り、神戸で存分に遊ばれるのがよろしいかと。
　ん？岡山にはかろうじて倉敷があるじゃないかって？…後悔することになっても知らないよ～
　
　帰りの道すがら、長船という所にある「備前長船刀剣博物館」へ寄り、次男に前々から頼まれていた木刀を購入。備前市と岡山市の間に位置する瀬戸内市・長船は、古来より刀の生産地として知られ、かつては数多くの日本刀の流派が存在し、幾多の名刀工を生んだ地である。
　新選組一番隊組長・沖田総司の愛刀ということになっている菊一文字は、鎌倉時代に後鳥羽上皇の御番鍛冶筆頭でもあった福岡一文字派の祖・則宗の刀である。
　この博物館をWikiさんで調べてみると（こちら）、交通アクセス欄にやたら「パチンコルーキー」の文字が並んでいるが、ホントに目印はこのパチンコ屋さんしかない、寂れたところなのであった

　地元史跡巡りはまだまだ続きます、宝くじでも当たらない限りは…（T T）