TIME最新号の表紙で、金正日が弾道ミサイルに囲まれて不敵な笑みを浮かべている。カバー記事を読んでも、アメリカの狼狽ぶりが見てとれる。ホワイトハウスを大混乱に陥れている北朝鮮の戦略にはただただ驚くほかはない。金正日は、国際政治の駆け引きの何たるかを熟知した偉大な戦略家なのかもしれない。恐怖政治であれ独裁政権であれ、国民のベクトルを常に一方向に向けるには、情報操作やマインドコントロールが不可欠だ。戦前の日本も同じことをして挙国一致体制を実現していたわけだ。日本を悲惨な戦争に導いたのがこの挙国一致だとして、現代日本は一億総哲学者・一億総経済学者と化している。イデオロギー的にもあらゆるバリエーションが存在する。これはある意味民主主義の理想のかたちなのかもしれないが、いざとなった場合にちからが分散してしまい、本来の日本の能力を活かせない。グローバリゼーションという弱肉強食・永久競争のジャングルで生き残るには、北朝鮮ぐらいの強硬さが必要だ。そうでなければ生き残れない。ワシントンポストのコラムで、極東の危機を救う最後のカードは「日本の核武装」しかないと書かれていたが、それでも日本は核三原則だなんだとナイーブなことを言い続けるのだろうか?