中国人は、中華思想という見えない桎梏から逃れられない。その点日本人は、自らをもともと辺境の民族と自覚しているものだから、謙虚であり、外部の文化を積極的に取り入れようとする。孫文は中国人をばらばらな砂に例え、中国人の過度な個人主義を諌めた。中国人と日本人は同じモンゴロイドではあるが、性質がだいぶ異なるようだ。同じ炭素原子でも並べ方しだいで、炭にもなれば、ダイヤモンドにもなる。日本人がダイヤだとは言わないが、人種的、思想的、言語的な一体感のもとにコヒーレントなベクトルを持つことで、集団としての機能が幾何級数的増大を見せているのは確かかもしれない。