昨日延長１１回試合を決定付けるウッズの満塁ホームラン
が出た時、ベンチの落合監督は溢れる涙を拭っていた。ド
ライな落合監督が現役・監督時代を通して初めて見せた涙
だった。
パリーグ出身の名選手はチームプレィより自分の成績を優
先させていたように見える。張本・門田・野村・鈴木等々
に共通していた。パリーグがセリーグより人気が無く、野村
監督がぼやいていたように日陰の花だったこともあり、いず
れも弱小球団に所属していたこともあるだろう。現役引退後
は野村監督以外は指導者として大成した人は少ない。落合監
督はロッテ・巨人・中日と渡り歩いたが、花開いたのは万年
下位チームのロッテで、「おれおれ」野球を貫いていた。そ
の落合が中日監督にコーチ経験無しに就任した時は、間違い
無く失敗すると思った。それが就任３年で優勝２回、２位１回
と立派な成績を残した。
監督としての采配については、選手とも、フロントとも、観客
ともしっくり行っていなかったと言う。折角成績を上げている
のに誰にも理解されないとの思いが昨日の涙になったのだろう
か。名選手出身の名監督の道を着実に歩み始めたのは間違いな
い。
散歩の途中で見掛けた花だが、沈丁花（季節外れだが）かマリー
ゴールドかと考えたが花の名前を思い出さなかった。