ビジネスマンのこだわりモノ

パナソニックの幅30cmビルトイン食器洗い乾燥機(NP-U30A1P1)が壊れてしまい、サービスマンを呼びましたが、補修部品がなく、修理不能と判定されてしまいました。幅30cmは後継機がどのメーカーにもなく、取替はお手上げ状態です。

 

 

さて、サービスマンにも修理不能と判定された食洗機ですが、症状としては、乾燥時に回るはずのファンが回らなくなり、乾燥時に本体に貯まる水蒸気が外に排出できなくなるというものです。サービスマンの判定は、ファンユニット内部のコイルの断線だそうで、ユニットごと取り替えるしか無いとのことでした。サービスマンの方には丁寧に説明をいただき、仕方ないと諦めていました。

 

このまま諦めてしまうと、毎朝、毎晩せっせと食器を洗ってくれる働き者だった食洗機くんを、ただの鉄の箱として捨てなければなりません。ファンユニット内部の断線だと分かっているので、この際ダメ元で、このユニットを修理できないかと思い立ちました。

 

食洗機を取り外し（水道管と下水管を外すため、結構大変です）、上蓋を開けると、黒いプラスチックの箱があります。サービスマンの方に説明していただいたので、ファンの場所は、直ぐに判りました。

 

ファンの箱のネジを外し、中を見ると、モーターのコイルが巻いてあります。この何処かが切れているということです。注意して観察したのですが、どこか焦げているわけでもなく、コイル線が切れるとは思えません。多分、リード配線とコイル線の半田付けが外れたとか、接触不良になったとか、その辺りではないかと疑い、大昔に秋月電子通商で買った1000円のテスターを引っ張り出し、抵抗を測ってみました。

 

すると、コイルの両端では抵抗値が「68Ω」を示し、コイル自体は切れていないことが判りました。次に疑ったのは、配線周りです。ですが、配線のハンダはしっかりしています。

 

モータのコイルの横に、謎の黄色い絶縁チューブがあり、外してみると、この中に抵抗の様な形をした部品が入っていました。印刷に「145℃ 2A」と書いてあります。ググるとこれが「温度ヒューズ」であることが判りました。この両端をテスターであたると導通がありません。この温度ヒューズが切れているのだと判りました。

手持ちの「温度ヒューズ」部品などある訳が無いので、試しに、このヒューズをバイパス（ショート、直結）し、食洗機に取り付けてみたところ、見事に回ってくれました。

 

モーター内の温度ヒューズは、コイルに異常電流が流れて発火するのを防ぐ最終手段としてつけられているものですが、これ以外にも電気回路上にヒューズはついているはずです。そのため、モーター内の「温度ヒューズ」は保険のようなもので、あっても無くても影響はないと思いますが、一応、代替部品を注文（Amazonでオーム電気製の139℃ 10Aの温度ヒューズ）を購入し、取り付けました。

 

さらに、最近、ファンが回りしばらくすると（多分、お湯で温度が上がると）ファンがこすれる音がするようになっていました。この原因は、どうもファンのユニットのプラスチックの箱の上部が熱でへこみ、ファンに当たってしまうのが原因のようです。そこで、箱の中に金属の支柱を立て、熱で上蓋が変形しない様に対策しました。

 

見えにくいですが、蒸気の吹き出し口から、勢い良く蒸気が出ています。

 

消費者をないがしろにすると、そのうち、中国の会社に買収されるでぇ~。
 

自分で修理改造ですので、今後起こる問題は自分の責任でしょう。かわいい働き者の食洗機くんですので、自分で修理ができるまで、面倒を見ようと思っています。


http://toshi.life.coocan.jp/review/review_washer_01.html