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鈴木康央の「いのち文化研究所」  赤心庵2 

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effelpist@ kilovermek.es effelpist <a href="https://kilovermek.es/…
2009.06.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
●BS8(BSフジ)で、昨日の夜(LIVE)、「日本の農業の問題点」について、ワタミの社長さんがコメンテイターとして話しをされていました。


たくさんの????・・・が語られましたが、それはあの方だから「まあ良し」として(笑)、ひとつだけ取り上げておきたいと思います。

「キュウリだって曲がっていたっていいじゃないか、立派なキュウリです。まっすぐなものしか売ら(れ?)ないような仕組みが悪い。だから曲がっているキュウリははずされる。うちでは(ワタミでは)使っています。料理してしまうんだから同じ・・・」

おおむねそのような元気のいい発言がありましたね。
それに対して参加のパネラーは、頷きこそすれ、誰一人反論しなかったのは、知識不足か??あの「スローフードな日本!」の島村 菜津さんも参加していたのに、何も言わなかったですね。


ともかくも・・・

■ キュウリ果実が曲がってしまうのは?



キュウリ果実には、すんなりとまっすぐ伸びた正常果のほかに、曲がり果・肩こけ果
尻太り果・あるいは双胴果や葉つき果のような奇形果があって、これらを総称して
「不整形果」と言います。
葉からの養分が順調に流れないと不整形果となります。
曲がりの程度が大きいほど果実肥大が遅い。
葉の枚数が病気などで少なくなると多く発生します。
なりはじめのころは正常果が多いが、やがて収穫終盤にちかづくほど曲がり果が多く
なっていきます。
栄養不足になると果実が大きくならず、小さい果実ほど曲がりがひどくなります。
雌花が小さくなってきたら、液肥や速効性の化成肥料を施します。水分不足にな
ると曲がり果が多くなるので、小まめに水やりをします。日照不足や株の老化で
も曲がり果は多くなります。果実内にタネが均一にできないことも曲がり果の原
因になるので、リン酸がよく効くようにします。
原因は、管理不足、栄養不足。

スイカが丸くないのも曲がりの一種である肩こけ果とみていい。
カリウム過剰。
スイカの肉質がわるくなるのも、主として敷き藁や日除けがないための管理不足。
とくに日にあたりすぎて高温になったときに発生。


●有機農業でつくられた「曲ったキュウリ」は「正しい曲がり」だとでも言いたげな発言でした。私から見れば、要するにお勉強不足ではないでしょうか?

いま、ふと思ったのですが、ワタミさんは北海道で多くのトラブルを起こしているようですが、社長がこの程度のご見識では、そのトラブルがどんな内容なのか気になります。また、ワタミさんが作っている「有機たい肥」というものも興味が出てきました。
そこからは、決して「寄生虫の卵」や「重金属」「抗生物質」や原虫などは出ないと思います。
社長が言うところの有機農業は「ゆき過ぎていない」有機農業であることを祈っています。


●ちなみに、農政批判をされておられました。
もっと企業が農業に関わることができるような規制緩和を求めるとか。
概要は特段変わったことはなく私もほぼそう思う、という意味でおっしゃるとおりですが、いくつか質問があります。
仮に、これから企業に対しての農政は、現状よりかなり企業寄りの法的改正などで農業振興を求めたとします。
では、その企業が永久に存続する保証についてはどうでしょう。経営環境がそれなりの時代背景でこれからも悪化したとします。現に農業に参入したものの撤退していった大企業がたくさんあります。ユニクロさんもオムロンさんも…要は赤字営業など続ける方がおかしいわけです。撤退が正解でしょう。では、そのとき置き去りにされ捨てられる農業や農地はどうなるでしょう?
誰も引き継がない赤字法人に誰が金を出しますか?
農業は一度始めたら絶対にやめないための50年です。(義務はありませんが)
(08年、法改正で50年借地となりました)

で、質問です。経営赤字でも農業を続けますか?


●ワタミさんは10億円を投入しても赤字だそうですが、100億円投入しても赤字だったらどうしますでしょうか?やはり撤退ですか?おそらくは「撤退しない!」とは言い切れません。
だからおいそれと企業に農地を売るわけにはいかないのも農業の現実なのです。
どうでしょう?その点は。間違っていますか?
いまはブームだからというのもあるでしょう。ではブームが去ったら誰が農業をやっていくのでしょうか。赤字経営でもワタミさんは給料を払っているそうですが、それが経営というものでしょうか?いや経営赤字が続くときっと撤退されることでしょう。


●農家は昔から赤字経営でも生きてきたのです。

だから農家は経営じゃないんだ、という意見もあるにはあるのです。
だからJAができたんですよ。

もちろんあなたの意見に反対だ、といっているわけではありません。
農業はまちがいなく「ビジネス」でなければなりません。
ただ、そういう特殊な歴史を見つめた上での発言をしてほしいと思うのですがどうでしょう?

日本政府は農業政策で間違ったことや愚かなことをたくさんやってきましたし、今もやっていると思います。でも、農政も、また地元JAも一生懸命農家を支えているではありませんか?

評価すべきことはして革新すべきことは革新するという姿勢が大事だと、私は個人的に思っています。是は是、非は非なのです。

有機農業を守る意味でされるこうした発言が、かえって有機農業を孤立させる結果となっているような気がします。そういう狂信的姿勢の指導者の存在が問題だなあと思うのですが、これは私の思い違いでしょうか?


●若い人のために「農業のフランチャイズ」を考えているそうですが、要は「新しい小作人管理プログラム」でしょうか?そんなふうに感じてしまうのは私の聞き違いでしょうか?


●農業をあなたのお店の宣伝と差別化事業に使う、という意味では成功したわけでしょうが、農業自体の根本的問題は何一つ解決していないような気がします。


まず、曲がったキュウリをお店で使わないようにしましょう。
使ってほしくありません。
そのキュウリは明らかに栄養不足だからです。有機でも例外はありません。
そんなものを食べていると、私たちの体調にもやがて変化が現れないとも限りません。
切ってしまえば分からない、有機だからしょうがないんだ、これが自然の姿だ、などと思ってほしくないのです。

キュウリはまっすぐなものしか食べない、使わない、ようにしましょう!  

とりあえず、独り言を申し上げました。



ワタミの社長も知らないことが、6月29日に発売になる  『野菜畑のウラ側』  に、
いっぱい書いてあります。
 



予告

これを知っても食べますか? 『野菜畑のウラ側』

松下一郎・鈴木康央 共著 (ゴマブックス刊)¥1,300



2222野菜畑入稿データ-1.jpg


『本当は危ない有機野菜』(徳間書店刊)をまだ読んでいない方は、
この機会に一緒に読んで、誰も言わない真実の「農業の姿」を学びましょう。




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おとうさん、きょうは難しいこと言っているね。









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Last updated  2009.06.23 14:54:35
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