1140421 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

鈴木康央の「いのち文化研究所」  赤心庵2 

鈴木康央の「いのち文化研究所」 赤心庵2 

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

いのち文化研究所

いのち文化研究所

Freepage List

Comments

ダンボール堆肥 いいですね〜@ Re:●『ダンボール堆肥は危険!』記事に、こんな「コメント」をいただきました。ありがとうございます。(06/16) 夏はコンポスト、冬はダンボールコンポス…
コスモス@ Re:●夏野菜も終わりかけています…でもまだまだ(笑)(09/29) 初めて書き込みますが。 お元気でいらっし…
人間辛抱@ Re:●夏野菜も終わりかけています…でもまだまだ(笑)(09/29) どうもお久しぶりです。 新型コロナウイル…
effelpist@ kilovermek.es effelpist <a href="https://kilovermek.es/…
2009.06.28
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

●果物の持つアレルゲンを知る


マンゴーの毒素についてはあまり語られていません。
マンゴーは野菜と言うよりは果物といったほうがいいですが、このマンゴーにも毒があります。毒素というより強いアレルゲン物質といったほうがいいかもしれません。マンゴーを食べると口の周りがかぶれる人がいます。

マンゴーはウルシ科の植物でマンゴーにはウルシオールという物質が含まれています。これがアレルゲンとなります。そうとは知らずにマンゴーを食べた人がウルシアレルギーの人だったら大変です。体中がかゆくなって発疹ができ、口の中や唇が腫れてひどい目に遭います。

マンゴー生産県(たとえば沖縄県や宮崎県など)では、マンゴー生産するにあたり、マンゴーに負けないことを確認するパッチテストを行います。負けていたのでは栽培者には向いていません。またマンゴーに負けなかった生産者でも体質の変化、たとえば大病を患われた後などには体質が変わって、急にマンゴーに負ける方が出たりします。たとえ農業技術員でもマンゴーに負ける方は、マンゴー農場の指導には行けません。マンゴーの毒素は予想以上に激しいとみてよいでしょう。

日本人は南方系の果物にアレルギーを感じる人が多いようです。マンゴーのみならずキイウイやパイナップル、アボガド、パッションフルーツなどを食べた人に発症がある場合が多いのです。なぜこういうことが起きるのかと言えば、南方系の果物は日本人が体の中に持っている蛋白質分解酵素に反応することが多いからだ、と言われています。
生でなければアレルギー反応はありません。ですから砂糖漬け、シロップ漬けの缶詰や濃縮還元ジュース、またはドライフルーツのように一度加熱してある加工食品ならばアレルギー反応はでないと言われています。

南方系の果物は、食べるととてもおいしいフルーツとして近年その輸入量も多くなり値段も手ごろになってきました。それでつい気を許してしまい食べてしまいがちです。アレルギーを持つお子さんのいるご家庭では特に気をつけましょう。
ちなみに天然ゴムに対するアレルギーというものがあります。
手術や介護、看護のときにするゴム手袋に対するアレルギーが医療関係者のあいだで昔から問題となっています。「ラテックス・フルーツ症候群」と呼ばれているそうで、どちらかが発症すれば両方(ゴムアレルギーと南方系フルーツアレルギー)が発症するそうです。これも天然ゴムの産出はそのほとんどが南方系でアレルゲンが似ているからだそうです。やっかいなことですね。

そこで、この本の共著者である鈴木康央さんの学生時代の話ですが、鈴木さんは地方から上京して東京でアパート暮らしをしていました。もう30年以上も前の話です。
ある日、近所の八百屋さんで生のパイナップルを見て鈴木さんはとても感激しました。パイナップルというといままで缶詰のものしか見たことのなかった鈴木さんは、生のパイナップルを一度食べてみたい衝動に駆られて買って部屋に戻り、皮をカットしながら鈴木さんは丸ごと一個を一人で夢中で食べてしまいました。まるで餓鬼の世界ですね。最後は皮をスプーンでしごき、食べられる部分を全部夢中で食べたそうです。それはもう大変な満足感だったそうです。
ところが歯をシーシーしているうちに鈴木さんの口の中は腫れあがり、唇がめくれたように膨らんでジンジン痛くて、それにおなかも痛くてもう涙がボロボロ落ちてきました。一晩寝ても治らず、朝には人前にも出られない腫れあがり状態です。病気かと思って近所の病院に行ったら「口の中と唇の粘膜がひどくむけて爛れている」ということでした。

どうしたんだ、と聞かれて鈴木さんは実は…と話しをしましたら医者と看護師さんは大笑いしました。つまりパイナップルの「強い酸」で口の粘膜がむけたんですね。バイ菌が入ってはいけないので化膿止めの薬と胃の薬をもらって何も食べられない状態で二、三日寝ていたそうです。情けなくて今度は別な涙も出てきたそうです。アレルギーとは違いますが、あまり人に話したことのない恥ずかしい話のひとつだそうです。

さて、強酸性の果物はこのように皮膚や粘液を傷める力があります。皮膚や粘膜の弱い方は気をつけましょう。強烈な生の酸性果汁はあるときには毒となり人間を攻撃します。特にパイナップルは南方系の果物で普段から強い日差しに当たっているのですが、それでも日当たりが強すぎると日焼けして酸味の成分が強くなるのです。ですからパイナップルの表面の皮の色が強いものは日焼けを起こしている可能性があるので、色の強いものは避けましょう。
色が濃いから熟していて美味しいだろうと私たちは思いがちです。パイナップルで濃い色のものがあったら、それは熟しているから色が濃くなったのではなくて単なる日焼けかもしれません。

つぎに生梅や梅干しの話です。梅干しにはそのタネに猛毒があることを添えておきましょう。生梅よりもはるかに強くなるのは、塩蔵されるからです。ほとんどの方がご存じなので詳しくは書きませんが、バラ系の植物、特に梅には青酸シアン系の成分アミクダリンが含まれています。
いつまでも種を舐めたり割れた種を口の中でしゃぶったりすることは避けましょう。もし仮に種の中の成分が割れ目から染み出したり溶け出したりして体の中に入ると、口や舌の痺れや、ひどい時には腹痛などの症状が起きます。梅干しの種を舐めて死ぬことはありませんが、アミクダリンも急性中毒症状を起こしますので危険です。

しかし糖分と結合するとこの毒素は安定してしまうので問題はないそうです。梅ジャムや梅酒は大丈夫ということです。ご安心ください。
いずれにしても、野菜や果物にはそれなりに防衛するための成分が隠されている場合があることを忘れてはなりません。料理してしまえば見えなくなってしまうので、料理をする前に皮をむき良く洗うことはもちろんのこと、アレルギーの原因となる野菜や果物の特徴をよく知っておく必要があります。ここに書いたものは食卓に上ることが多いので、これだけは忘れないようにしたいものです。


『野菜畑のウラ側』(ゴマブックス刊より)



*****************************************************************************


予告 6月29日~30日 書店配本完了 

これを知っても食べますか? 『野菜畑のウラ側』

松下一郎・鈴木康央 共著 (ゴマブックス刊)¥1,300



2222野菜畑入稿データ-1.jpg


『本当は危ない有機野菜』(徳間書店刊)をまだ読んでいない方は、
この機会に一緒に読んで、誰も言わない真実の「農業の姿」を学びましょう。




*******************************************************************************


「ブログ村参加しています」

ご協力お願いします!

ポチっ!と押してください

にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村


押すと一覧表が出てきます。
迷わず「いのち文化研究所」(6月25日現在第15位人気ブログ)を選択して、クリックしていただくと、ここへまた戻ってきます。

正直言って、ひとつご協力おねがいします(笑)。 
年甲斐もなく燃えてます。
いやなに、いい記事提供したいのと、できるだけ多くの人に読んでもらいたいからです。




2222野菜畑入稿データ-1.jpg




「アニキ道」 おかげさまで好評発売中!

痛快無比!おもしろい!スカッとした!とコメントいただきました。
「ありがとう!ウツ気味の父が笑った」など寄せられています。
★★★★★評価




******************************************************************************



032.JPG


パイナップル? おとうさんってまるで犬みたいだね。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.06.28 11:09:44
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.