テーマ:表現者、集まれ~(263)
カテゴリ:怪談語り公演【精霊会】
何から書いたらええかのう・・・ こんなに感情がごった煮のように沸き上がってきちまうのは久方ぶり 冥土にどっぷりつかりすぎたかの(*_*)ピヨピヨ さてと・・・そうさねぇ・・・ お伽座の一ファンとしての視点から、まずは今回の公演を振り返っておきたい 今だから明かせるが・・・ 今回の公演は、実は実現不可能なところからのスタートだった お伽座の看板女優でいらっしゃるカオルさんが 8月公演は厳しい状況にあったのだ カオルさんのお年は幾つかわからんが、吾よりは年上である。 母上も、そこそこのお歳であろう。認知症になり、カオルさんはその介護の為 ご自身が充分な稽古時間を取れなくなっちまったのだ。 お伽座を長年支えている骨太な役者さんが、このカオルさんである カオルさん抜きのお伽座公演なんて考えられない。 だが、一時は流れそうな8月公演の企画ミーティングに 吾がひょっこり百間なんぞもって伺っちまったところから、事態は急転直下 一気に代表の関本氏の頭には公演イメージが出来上がっちまったようで・・・ そして、やはり長年お伽座公演をご覧頂いておる、声優の真山亜子様が 今回初めて、お伽座の小屋で語ってくださるという事が決め手となり 【精霊会】が実現したのである。 稽古はたったの一ヶ月・・・果たして出来上がるのか・・・ 語りは個人演目だからまぁどうにかなっても、問題は落語芝居の方であった こっちは芝居だから、キャストの息合わせが大事である 稽古中は脚本覚えがやっとの段階で なんともどないしような状態( ̄ロ ̄;)ガビーン 見るに見かねた関本氏を始め、キャスト一同、カオルさんに無理をお願いし 公演の引き締め役で、一部の語りはストーリーテラーを そしてやはりお伽座の芝居カラーを打ち出す為に、二部の落語芝居では キーマンとして、産婆の役で出演いただき、芝居がどうにか形になったのだ それでもいつものカオルさんのパワーからしたら、今回は半分にも満たない。 それだけ相当な無理をした中での、出演であったのだろう・・・ このこと一つ考えただけでも、吾には真似のできぬ事・・・ この一ヶ月、役者馬鹿とは一口に片付けられない なんとも人間味のある懐の深い女性に接することが出来たこと 吾にはありがたい経験である ただ一つ、お伽座ファンとしては 本来のカオルさんの芝居をお見せできなかったのが 悔やまれるところである そしてその事は、おそらくご本人が一番不甲斐ない事ではないだろうか・・・ 今回初めてお伽座公演をご覧頂いた方には、次もまた ご都合つきましたら、足を運んで頂けたらと・・・ そして、本来のカオルさんの 人間臭い芝居をご堪能頂けたらと切に願いまする<(_ _)> そしてまた、カオルさんだけではない お伽座の中堅どころ・岩本あちゃこさんのフォローが これまた見事だったからこそ、精霊会の幕が上がったような気もする 照明器具を前日に、全てぴかぴかに磨き上げられたそうな・・・ 照明で描く異界が、より繊細に大きなスクリーンに投影される 照明の仕込まで、このあちゃこさんがなさるのだ 吾と同い年で、体系もほぼ一緒の小柄なあちゃこさんの働きぶりは 男性顔負けじゃぁ (*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ こういう陰の支えがあるからこそ、舞台で役者が輝けるのだ ところが、お伽座ではこの裏方も全て役者がこなす。 小さい劇団ならどこでも皆こんなものだろうが、それにしてもたった5人で これだけのことをこなすのは、大変な事である あちゃこさんが男性並にパワフルな方だからこそ、務まるのであろう・・・ このあちゃこさん、一部では百間の【道連れ】を語られた 今回の作品の中では一番長い作品である 二部の芝居では、おかみさんの役で出演 照明の仕込みをやり、キッチンでも仕込みのあちゃこさんは 飯炊きでは、関本氏の右腕となり・・・ 一人で何役もこなされたあちゃこさん 吾も苦労したが、なんとも難解な百間の世界を、これだけのことをこなしながら きっちり覚えて語られるあちゃこさん 本番前も、照明チェック他、細部にわたり注意を払い 衣装を着けるのも一番最後。 ギリギリまで自分の事意外に気配りをされてから、舞台に立たれるあちゃこさん 胃痛に苦しめられていたようで・・・大好きな珈琲も、香りだけ頂くわと・・・ 同い年のあちゃこさん、あなたがなさる事、吾は一つも出来ませぬ。 面倒な事からなんもかんも開放されて、語って欲しかった。 あちゃこさんのがんばり・・・一番刺激を受けましたぞ! もう一人、お伽座には若い女優さんがいらっしゃる 高橋ルリさんだ 彼女もまた淡々と、冷静にやるべき事をこなされていた。 既に手いっぱいのあちゃこさんにかわり、今回制作担当の彼女は 出番直前まで、チケット管理や、受付準備にかかりっきり 衣装つけるのも吾よりいつも後 ギリギリまであちこち手に追われ、それでトップで語るのだ 彼女の度胸の良さには、これまた脱帽 さてさて、お次は音響・照明に四苦八苦だった男性二名を紹介したいが 字数が多くなったので、この続きは、この後の日記に繋げるとしよう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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