色変わりとハイブリッド胡錦鳥の色変わりは、全てノーマルの色素からある色素が抜けたものです。ところが、ヨーロッパ十姉妹と呼ばれている、十姉妹に野鳥を交配したハイブリッドも同じような色変種と信じている人も少なくない。 前者には胡錦鳥以外の血は入っていない、いわゆる内種交配の色変わりだが、後者は外種との交雑色になったハイブリッドであり、色変わりとは全く異質です。つまり、十姉妹ではないから十姉妹の色をしていないのですが、近年、この違いを理解していないハイブリッドつくりが盛んに行われているのが残念でならない。その結果、十姉妹の丈夫で大人しくて巣引き上手な特性の消えうせた鳥が大量に放出されている。 このような鳥を一般の愛鳥家は敬遠して売れないために、取り扱わない店が増えていると聞く。十姉妹の発展を考えるならまことに結構なことなのだが、良識のある店ばかりでもない・・・ 日本には、ハイブリッドを明示する慣わしがあった。十姉妹♂と文鳥♀を交配してできた鳥は十文鳥、♂♀が逆なら文十鳥と呼んでいた。♂親の呼称を先につけてはっきりとハイブリッドと明示していたのだ。 ヨーロッパ十姉妹もハイブリッドである以上、安易に十姉妹と考えてはならない。×十鳥か十×鳥として扱うのが正道だと思うが、知ってか知らずか、そんなルールも守られてはいない。 ヨーロッパかぶれのハイブリッド愛好家が、十姉妹の破壊を先導しているが、十姉妹本家の日本として、十姉妹繁殖家の進むべき道を間違えてはならない。 ジャンル別一覧
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