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736.一生に一度くらいは、死にもの狂いで、ガオオーーーーーーー!!と突撃するのだ!!
ある二代目の同業者が尋ねてきたときの話です。 「市川社長の会社は、いいですねえ。無借金のうえに、毎年、増収増益!! 自分のところなんか、借金まみれで火の車です。 うらやましいなあ。」 「なにを寝ぼけたことを言っているんだ。 あなたが、6年前に、二代目として会社を引き継いだとき、なんと言った。 頑張って、会社を建て直します!!って決意表明したじゃないか!!」 「いやあ、あのころは、まだ学生気分がぬけない子供だったんです。 ようやく現実の厳しさがわかってきました。 市内に220社もある同業者と戦って、生き残ることが いかに厳しいものかということを痛感しています。」 「今、具体策を実行しなけりゃ淘汰されてしまうよ!!」 「うちは、家族経営でしょう。父が会長で、自分が社長、弟が専務、自分の家内が経理部長。」 「それでどうするのさ。」 「売り上げに対して役員が多すぎるんです。 まず親父に引退してもらおうと考えているんですよ。」 「あのね。君の親父さんは、 警察を退官してから、退職金で、今の会社を創った。 そして、会社の運転資金の補てんに、ずっと年金を当ててきた。 おそらく今もそうのはずだよ。」 「よくご存知ですね。そのとおりです。」 「格好なんかつけちゃだめだよ。親父さんは引退なんかできないんだ。 生活費がないからね。」 「はい。」 「親父さんは身を引くつもりだよ。でもね。今なにをしていると思う。 就職先を探しているんだ!!~72歳の親父がだよ!!」 「はい。」 「君も、社長ならもっとシャキッ!!とするんだよ!!」 1 君は社長、不適格者だ!もう辞めなさい! 「なんて失礼なことを言うんですか。いくらなんでもひどすぎます!!」 2 おお!!一人前に怒れるんだな。 多少は脈がありそうだね。 3 君達親子は甘ったれている!!このままでは倒産だろう!! 4 地を這いつくばってでも生き残ろうという気迫に欠ける!! 5 内勤の削減!これは急を要する。即、実行しなさい!! 6 まずリストラになるのは、社長である君と、弟の専務だ! 「えっそんなこと・・・・・・」 7 君たちふたりは、別の会社に就職しなさい! 生活費は外で稼ぐんだ!! 8 会社の実務は親父にやらせなさい。昔取った杵柄で、必ずやれるはずだ! 9 君たちは、日曜、祭日は、会社の手伝いをしなさい。 現場に出て、少しでも、会社に貢献するんだ!!~言っておくが無給でだ!! 10 いずれ景気は回復する!! その時に君たちは復帰するんだ!! きっと今の苦悩を笑って話せるときがくる!! 私の今を見て、羨ましがっているなど10年早いぞ!! 私は、苦しい時、2年間無給で社員の二倍も働いて、 現在の基礎を創ったんだよ! 人生は「先憂後楽」 楽して、商売の真髄を知ろうなんてとんでもない考え違いだよ!! 私が、20代で、自衛官だったころ、東富士演習場で、米軍とよく、合同で訓練をしていた。 その時知り合った、トーマス、ウォンハムという少佐は、奥さんが日本人ということもあって、日本語ペラペラだった。 彼は、太平洋戦争に従軍した人で、私と知り合った当時、40代だった。 彼は、日本人の敢闘精神に敬意を表していたよ。 ツラギで彼の所属する部隊が、日本軍を追い詰めた時の話だ。 米軍部隊1000名が、戦車20両を先頭に立てて、日本軍の最後の陣地を攻略したとき、降伏勧告を無視して、 生き残った、日本兵30名が決死の突撃を敢行してきた。 その姿は、頭髪もひげも伸び放題、栄養失調で、全身がむくみを帯びてあおざめている。 着の身着のままの軍服は、真っ黒。 ズボンはわかめを吊るしたように、ズタズタ。 靴には穴が開いて、指が覗いている。 そんな姿で彼らは、「天皇陛下!万歳!!」と叫んで突撃をしてきたんだ! ほとんどの兵士は小銃すら持たず、銃剣と竹やりだった。 我々は、恐怖におののいて、自動小銃を乱射した。 このとき、石油をしみこませた、ぼろきれに火をつけたものを 戦車の天蓋をこじあけて、投入して戦車2両を炎上させた勇者がいた。 日本兵は全員、戦死したのだが、私は、30倍以上の敵と、戦車に素手で攻撃をしてきた彼らの勇気には、胸を打たれるものがあった。 これと決めたら、死ぬ気で、突撃をする!~これが日本人=サムライの精神なのだと知ったんだよ。 サムライは、心の中にひろがってくる恐れをおさえて義務を果たす! 恐れ知らずはいるが、真の勇気を持った者は少ない!! ここがサムライのサムライたる由縁だと思う。 今こそ!!ガオオーーーーーーー!!の精神だよ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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