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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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観劇・読書メモ 14

平成25年4月15日~7月23日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 平成24年12月26日~平成25年4月14日 の実況はこちら。
ひとつ後の平成25年7月24日~11月10日 の実況はこちら。



観 劇:

【観劇マナー】
上演中、
コンビニのビニール袋ノド飴の小袋のシャカシャカ音は、劇場じゅうに響きます。
ビニール袋は手元に置かず足元に。ノド飴は開演前に口に含む。これが大事なマナーです。

演劇の通ぶって上演中に変なタイミングで笑う困ったひと】
赤坂レッドシアターや下北沢のスズナリのような小劇場で、どてっとした黒い鞄をひざに置き、
小太りでハゲ頭の男を見たら要注意。一度、注意したのだけど、なかなか治らないようだ。みんなで注意してやりましょう。


250717 ストリッパー物語 @ 東京藝術劇場シアターイースト  作: つかこうへい、出演: リリー・フランキー、渡辺真起子、でんでん、渋川清彦、安藤 聖、門脇 麦
(じつに、じつに、満足度の高い舞台だった。リリー・フランキーさん演じるシゲの長台詞は、ひとり芝居の趣きで、ひとり語りでもってここまで引き込む台本を書いた つかこうへいさんに脱帽。渡辺真起子さんのきりりとした気合いと、美少女ふたり。観ただけでは収まりがつかなくなったよ。)

250714 象 @ 新国立劇場小劇場  作: 別役 実、演出: 深津篤史、出演: 大杉 漣、木村 了、神野三鈴、奥菜 恵(おきな・めぐみ)、山西 惇
(大杉漣さんの入魂の演技。山西惇さんがシリアスものに出ると、こうなるか。台詞のあいだにやたらと間があり、これで何度も くぅ~~っといってしまう。別役実作品は初めて観るが、メッセージ性の高いくだりの合間の遊びがひとりよがりすぎるんだな。まぁ、そこに批評家諸氏はシビレちゃうんだろうけど。ありがちな浅薄な政治主張をナマで書かなかったが故に、今日に残る名作となった。アフタートークは、大杉漣、木村了、宮田慶子の皆さんをまとめる司会のアナウンサーがうまかった。芝居のなかに、客席の拍手を煽る場面が2度あって、拍手しない客席を批判する台詞が続くんだけど、もし拍手が起こっていたら役者はどうしてたの? と質問すればよかったな。)

250704 凪の樹海 @ ザ・スズナリ  作: 長田育恵、演出: 藤原新平、出演: 剣 幸、川面千晶、細貝光司、久保酎吉、いわいのふ健、宮島 健、内野 智
(レベルの高い小劇場公演。昭和20年と29年の熊本県の山奥が舞台。山の民 「風の一族」 の遠見の巫女を演じる剣幸さんは、歌もうつくしく、舞台が芳しくなった。剣さんが出るならと観に来たのだ。陸軍大尉の描き方が類型化していたのが惜しまれる。作者・長田育恵さんらのアフタートークあり。)

250620/22 ドラマリーディング×ライブペインティング 朗読劇画 三島由紀夫篇 卒塔婆小町、大障碍 @ The Artcomplex Center of Tokyo 地下1階ミニステージ  泉幸男、岸田茜、北林憲次、井上久美子、張替有里子、宮中はるか、ピアノ演奏: 元田健太郎、絵師: 石田真吾
(岸田茜さんが、うつくしかった。公演自体おかげさまで満足なレベルに仕上がった。初日パーティー時は、騒音がうるさい割に客が少なく、時間設定の失敗。コツもつかめたので、来年以降も継続していきたい。)

250618 リーディング アラビアの夜 @ 新国立劇場 小劇場  Roland Schimmelpfennig 作、宮田慶子 演出
(5人の朗読。朗読“劇”になっていない。はっきり言って、ぼくのやっている朗読劇画のほうが、ずっといい。役者たちが練習不足だったから、名前は書かない。朗読劇をバカにするなといいたいね。作品そのものも、飛躍がありすぎて単なる朗読上演には不向き。)

250613 つく、きえる @ 新国立劇場 小劇場  Roland Schimmelpfennig 作、宮田慶子 演出、田中美里、谷村美月
(津波のあとの8人の幽霊たちの思いと、それに先立つ伏線づくりのための3組の男女の密会。硬さとぎこちなさが、学生さんの演劇って感じ。俳優陣もひたすら直球だ。もっと遊んでほしい。)

250526 中国国家京劇院公演 京劇三国志 趙雲と関羽 @ 東京藝術劇場プレイハウス  趙永偉、魏積軍、黄炳強、郭霄、趙永燉(火へんを土へんに)、金星、革(革斤)智棋
(糜夫人の井戸に身を投げる自害のシーンの演出が、京劇ならではの手法。張飛が一喝するだけで死に至る丑。全体としてひたすら武闘であり、立ち回りなので変化に乏しく、やや飽きたが、一度は観ておくべき名場面であった。それにしても、京劇の舞台美術というのは、簡素だね。)

250525 レ・ミゼラブル @ 帝国劇場  吉原光夫、鎌田誠樹、笹本玲奈、和音美桜、青山郁代、KENTARO、浦嶋りんこ、原田優一、上原理生、加藤清史郎
(きょうの玲奈さんは快活で、背が少し高く見えた。「オン・マイ・オウン」 も、語るような歌いからはじまり自然に盛り上がりに達した。エポニーヌの完成形を見た。和音美桜さんのファンテーヌも、非の打ちどころなし。コゼットは、高音部でミュージカルとは異質な裏声で歌ってしまい、ぼくとしては合格点はつけられない。2階席2列目からの観劇。)

250519 アジア温泉 @ 新国立劇場 中劇場  作: 鄭義信(てい・ぎしん)、出演: 勝村政信、ソン・ハ、キム・ジンテ、チョン・テファ、キム・ムンシク、千葉哲也、梅沢昌代、谷川昭一朗、酒向 芳(さこう・よし)、ちすん
(祝祭空間から陰惨なストーリーを歌い上げる。立体絵本のような展開で、飽きない舞台だ。)

250516 完全姉妹 @ 赤坂レッドシアター  作・演出: 中津留章仁、出演: 真野響子、眞野あずさ
(2人劇。幕間で、大道具さん3人がパントマイムしながら家具の入れ替えをする趣向がいい。中津留さんにしては社会性を追わず、フランスのコントのような仕上がりだ。)

250514 レ・ミゼラブル @ 帝国劇場  吉原光夫、川口竜也、笹本玲奈、知念里奈、磯貝レイナ、駒田 一、森 久美子、原田優一、上原理生、鈴木知憲
(夢のA列17番席。知念さんのファンテーヌがみごと。「夢やぶれて」 をしっとりと歌い上げた。吉原さんのヴァルジャンは、苦難の日々をうめきつつ演じる。磯貝さんも調子が出てきた。バリケードの学生らのなかでひとりだけ酒瓶を放さない男、ガブローシュを最後まで気にかける人間味。)

250511 わらび座ミュージカル ブッダ @ シアター1010  原作: 手塚治虫、演出: 栗山民也、出演: 戎本みろ、今井清隆、遠野あすか、三重野 葵、石井一彰
(ストーリーの進みが遅すぎて、かなりダレた。手塚治虫原作ということで おもしろ舞台を期待した子連れ家族はがっかりだろう。第2幕で、天下の今井清隆に着ぐるみを着せて怪物役をやらせたのにはビックリ。)

250511 レ・ミゼラブル @ 帝国劇場  キム・ジュンヒョン、鎌田誠樹、笹本玲奈、里アンナ、磯貝レイナ、森久美子、KENTARO、原田優一、野島直人、鈴木知憲
(新演出。4月23日にプレビュー公演開始、そして5月3日に本公演開始。エポニーヌの存在が際立つ。森久美子さんのメリハリのきいたパワー、さすが! コゼット役がこの日は歌がやや不調。)

250504 東京二期会オペラ劇場 Giuseppe Verdi: Macbeth @ 東京文化会館 大ホール  指揮: Alexander Vedernikov 演出: Peter Konvitschny  出演: 今井俊輔、石上朋美、松村英行、斉木健詞
(ライプツィヒ歌劇場で制作された演出で、現代装束の演出。2階席から鑑賞。)

250503 新国立劇場バレエ公演 ペンギン・カフェ2013 @ 新国立劇場 オペラパレス  第1部 Sumphony in C 音楽: Georges Bizet 振付: George Balanchine.  第2部 E=mc2 音楽: Matthew Hindson 振付: David Bintley.  第3部 'Still Life' at the Penguin Cafe 音楽: Simon Jeffes 振付: David Bintley ペンギン: 井倉真未(いのくら・まみ)
(正統派バレーの第1部、超現代のテーマダンスの第2部、ミュージカルのように楽しめる第3部と、変化に富んだプログラムで絶品だった。ただぼくはこの日けっこう疲れがきていて、第1・2部は繰り返しの多い音楽に自然と眠りに誘われてしまった。第2部は現代絵画のような舞台美術に感動。)

250423 彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾 ヘンリー四世 @ 彩の国さいたま藝術劇場 大ホール  演出: 蜷川幸雄、出演: 吉田鋼太郎、松坂桃李、木場勝己、富樫 真、辻 萬長(かずなが)、立石涼子、星 智也、矢野聖人、磯部 勉、たかお鷹、瑳川哲朗
(吉田鋼太郎さんのサー・ジョン・フォルスタッフが、ころころと、最高の出来だった。名高いフォルスタッフがこんなにも楽しめるキャラだったとは! 各2時間の第1幕・第2幕、2階席からの観劇なのに一瞬も眠気を感じさせない。シェイクスピアって、すごい。富樫 真さんが第1幕では気の強い貴婦人、第2幕では気のやさしい娼婦、いい役どころを好演。ビデオ撮影の日なのに、2階席でアラームを延々と鳴らし続ける不心得者あり。どうも不慣れな学生さんのようす。)

250418 効率学のススメ @ 新国立劇場 小劇場  作: Alan Harris  出演: 豊原功補(こうすけ)、宮本裕子(ゆうこ)、中嶋しゅう
(360度から眺める方形の舞台、上部に帯状のスクリーンを巡らせた。その趣向は評価するが、肝心の脚本がつまらなかった。となりのおじちゃん客が始終 手足を動かすのにも参ったけどね。)


イベント:

250713 笹本玲奈ファンクラブイベント @ 都内某所 
(歌は3曲。「リトル・マーメイド」 の 「パート・オブ・ユア・ワールド」、「ウーマン・イン・ホワイト」 の 「オール・フォー・ローラ」 (なんとなんと歌詞を飛ばしてしまって、温かい拍手のなか気持ちを入れ替えて歌い直し)、「レ・ミゼラブル」 の 「オン・マイ・オウン」。目で語るお姫さまのような玲奈ちゃんでした。)

250710 新国立劇場マンスリー・プロジェクト7月 トークセッション 「別役 実の世界」 @ 新国立劇場小劇場 
(神話的存在の別役実さんのトークを2列目から拝聴。≪書きはじめたら毎日書く。一行でもいいから。≫ ≪30枚までは試行錯誤。そこまで書くと、これで書けるなと。≫ ≪集中しすぎると、後で見ると良くない。半集中がいい。だから喫茶店で書いたり、テレビの前で書いたりするが、たまに演劇のこととか喋られると、そちらに耳がいってしまい、半集中がくずれてダメ。≫ ≪笑いは批評行為の一部。どうしておかしいのか分からないけど おかしい、というのが喜劇の原型。≫ 語り相手は扇田昭彦さんん。)

250427 シャバクラ! SHABAI CLUB @ galaxxxy cafe 八王子 (八王子市旭町)
(東京藝大の林千歩さまからお呼びがかかりまして、GEISAI 的に可憐なコスプレ千歩さまと30分のおしゃべり。店内は若い女性アーティストたちの作品展示とアニメとパフォーマンス空間となっております。千歩ちゃんの修了作品映像と、窓ガラスにはスチール写真も。)


観 映:

250723 The Great Gatsby (華麗なるギャツビー) @ 丸の内ピカデリー1  Leonardo DiCaprio, Carey Mulligan, Elizabeth Debricki, Tobey Maguire, Joel Edgerton, Isla Fisher
(キャリー・マリガンさんの Daisy Buchanan が、ぼくの秘密のアシスタントちゃんに似てて、きゅ~んと吸い寄せられた。しかし…、ディカプリオさんに今回わざとらしいアクがついて、これには引いたし、エドガートンさんの Tom Buchanan の粗野がぼくの周囲の現実の人物を思い出させ、てなわけで、映画としては途中で出てしまいたくなるような作品でした。小説を途中まで読んで放り出していたのだけど、これから一気に読みます。)

250617 俺はまだ本気出してないだけ @ ユナイテッド・シネマ豊洲  堤 真一、橋本 愛、生瀬勝久、山田孝之、水野美紀、濱田 岳、岸田 茜、石橋蓮司、指原莉乃、池田成志
(岸田茜さんがノリのいい役で、とてもうつくしかった。キャバクラのシーンは、平成24年6月18日に八王子でロケしたものです。)

250605 三姉妹 (三姉妹 ~ 雲南の子) @ イメージフォーラム  監督: 王 兵(おう・へい) 仏・香港合作作品
(標高3,200メートル、80戸が身を寄せ合う寒村。やがて消し去られる運命にある。全篇これ高レベルの写真展を見ているよう。「活動写真」 ということばを実感する。)

250521 MET ライブビューイング2012-2013 Georg Friedrich Händel: Giulio Cesare (ジュリアス・シーザー) @ 東劇  指揮: Harry Bicket  演出: David McVicar  出演: David Daniels, Natalie Dessay, Alice Coote, Patricia Bardon
(観てよかった! じつは最初、チェザーレ役の女のような高音に違和感を感じて引いてしまった。カウンターテナーという声域があるのを、解説を読んで知った。クレオパトラ役のナタリー・デセイさんの“ブロードウェイふうの”振付けが楽しい。本人はたいへんだったろうけど、ヨガで鍛錬しているのだと。平成25年4月27日公演。)

250422 Holy Motors (ホーリー・モーターズ) @ ユーロスペース  監督: Leos Carax  出演: Denis Lavant, Edit Scob, Kylie Minogue, Eva Mendes, Michel Piccoli
(1コマ1コマが現代絵画のように鮮烈だ。Edward Hopper が2012年を描いたとしたら、多分こんなふう。中条省平さんが日経夕刊の評で5つ星を与えていたのも納得。平成20年のオムニバス映画 “TOKYO!” の 「メルド」 篇の延長線上のチャプターもあって、うれしかった。)

250415 MET ライブビューイング2012-2013 Riccardo Zandonai: Francesca da Rimini (フランチェスカ・ダ・リミニ) @ 東劇  指揮: Marco Armiliato  演出: Piero Faggioni  出演: Eva-Maria Westbroek, Marcello Giordani, Mark Delavan
(フランチェスカを取り巻く侍女たちも美女ぞろい。ところが美女たちの場面は音楽が眠りを誘う。凄惨なる第2場と第4場は迫力満点だが、第1場と第3場は甘美緩慢、もう少しメリハリがあればと思うのが俗人の浅墓さだ。平成25年3月16日公演。)


読 書:

<図書館から借りて読了>

250721 芭蕉全句集  (角川ソフィア文庫、平成22年刊)  雲英末雄(きら・すえお)・佐藤勝明 訳注
(松尾芭蕉の全983句を読ませていただいた。思いのほか奔放な句が多い。≪ひばりなく中の拍子や雉子の声≫ ≪世の人の見付ぬ花や軒(のき)の栗≫ ≪蛸壺やはかなき夢を夏の月≫ ≪胡蝶にもならで秋ふる菜虫哉≫ ≪ひごろにくき烏も雪の朝(あした)哉≫。節季候(せきぞろ)という季語を知る。)

250714 ねじれた文字、ねじれた路  (早川ポケットミステリーブックス、平成23年刊)  Tom Franklin 著、伏見威蕃(いわん)
(殺伐としてワイルドな米国の田舎町がリアルに立ちのぼる。純文学の領域に属する佳品だ。早川ポケットミステリーは、はじめて読んだ。)

250704 会社員 負けない生き方 困難をチャンスに変えた男たち (平凡社新書、平成24年刊)  野口 均 著
(ぼくより15年ほど年上の勤労者22人の軌跡。いろんな人生を知るのもいいことだ。)

250702 すべて真夜中の恋人たち  (講談社、平成23年刊)  川上未映子 著
(6月30日の森美術館シンポで、なるほど高級クラブで人気だったのも当然の美貌とお御脚を見て、いそいそと借りたが、内容の薄さ・狭さ・単調さに辟易した。)

250630 セレクション歌人20 谷岡亜紀集   (邑書林、平成19年)
(わたしと同じく昭和34年生まれ。高知市出身だ。若い頃からプチ無頼でときどき脱線しているひと。≪銃声を二度三度聞く真夜醒めて窓越しに見る増水の川≫ とガンジス川を詠んだ印度詠などなかなかよい。≪半生を長い休暇と思うとき胡志明市(ホー・チ・ミン)に過ごしたこの二週間≫。しかし、媚びに満ちた朝日短歌というべき さもしい歌も数多くある。たとえば ≪加害者という語ひもじくあたためて九龍(カオルン)行きの船待つ埠頭≫。ケッ!)

250629 バグダッド燃ゆ 岡野弘彦歌集   (砂子屋書房、平成18年)
(≪ほろびゆく炎中(ほなか)の桜 見てしより、われの心の修羅 しづまらず≫ という端正な歌の脇で、≪凶まがと瘴気たちのぼる 黒き渦。選挙ポスターの松本智津夫≫ という詠みのアンバランスがおもしろい。≪命終(みやうじゆう)の時をみづから知るごとく 朴の広葉の落つるしづけさ≫)

250609 経済成長って、本当に必要なの?   (早川書房、平成25年刊)  John de Graaf/David K. Batker 著、高橋由紀子 訳
(和訳タイトルが、日本人が好きな “清貧” 志向におもねっていて嫌い。本じたいは名著。著者が問うのは、そもそもこれまで 「経済成長」 を測るために使ってきた尺度そのものがおかしいこと。メキシコ湾の海底原油大噴出や、巨大ハリケーンによる洪水などの人災・天災が GDP を大きく押し上げる。GDP を測る尺度がおかしい。人間の持続的な幸福を増すにはどうすればよいかという視点で文明のあり方を見直そう、と呼びかける。米国と中国の畸形経済が極めて似通ってきていることに愕然とする。第10~12章も、米国現代経済史として秀逸。)

250609 演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために (フィルムアート社、平成23年刊)  Frank Hauser/Russell Reich 著、シカ・マッケンジー 訳
(朗読劇を演出しているところなので、ぴったりの本だった。舞台の智慧がつまっている。)

250530 あぁ、そういうことか! 漁業のしくみ  (恒星社厚生閣、平成25年刊) 亀井まさのり 著
(漁業という業界のさわりが理解できた。こういう「業界の常識」 を、中学校の社会科の授業でもっと紹介すべきじゃないかな。30分ものの、ものしり番組のほうが適当かもしれないけど。)

250529 海の見える街  (講談社、平成24年刊) 畑野智美 著
(現代の恋愛小説って、こんなふうにさらっとしつつ、おどろおどろしい瞬間をからめるんだね。主人公の女性・鈴木春香を田中麗奈さんに演じてもらい映画化してほしいな。)

250525 ウエストウイング  (朝日新聞出版、平成24年刊) 津村記久子(きくこ)
(恋愛も殺人も失踪もなく、不思議な巨大雑居ビルに集散する人々を描いて長篇小説を読ませる文章力は大した腕だが、最後に息切れしたか、あっけなさすぎ。まぁ、世の中とはそんなものかもしれないけど。)

250519 ユルスナール・セレクション1 ハドリアヌス帝の回想  (白水社、平成13年刊) Marguerite Yourcenar 著、多田智満子 訳
(「厳しい修練」という章はユダヤ戦役について書いてあり、描かれたユダヤ人らが20~21世紀のパレスチナ人と重なる。原著 Memoires d'Hadrien は昭和26年刊、和訳は昭和38年刊。)

250514 月曜日のリスはさびしい 〔下〕  (早川書房、平成24年刊) Katherine Pancol 著、臼井美子(よしこ)
(三部作、読み切りました。さすがにもう結末が見えていて、だからディテールを楽しむ読み方ですね。)

250506 クビライの挑戦 モンゴル海上帝国への道  (朝日選書、平成7年刊) 杉山正明 著
(平成20年に講談社学術文庫から復刊されている。)

250506 月曜日のリスはさびしい 〔上〕  (早川書房、平成24年刊) Katherine Pancol 著、臼井美子(よしこ)
(例によって上巻はお膳立ての巻。樹齢100年以上の木々と対話すると落ち着く、ってくだりがいい。)

250428 カメのスローワルツ 〔下〕  (早川書房、平成23年刊) Katherine Pancol 著、荷見(はすみ)明子 訳
(下巻は、読者を巧みにいたぶるどんでん返しがさえている。「O嬢の物語」 流のフランス文学の伝統もすべり込ませて、いい出来だ。)

250421 英和翻訳基本辞典  (研究社、平成25年刊) 宮脇孝雄 著
(見当はずれの誤訳や、訳語の動詞や副詞の貧しさなどを、次々といたぶってくれる。買って手許に置きたい本だが、もし買ってたら買っただけで安心して通読はできなかったな。借りた本だから通読できたのさ。読みやすい字で出版してくれたのは大正解。)

250419 カメのスローワルツ 〔上〕  (早川書房、平成23年刊) Katherine Pancol 著、荷見(はすみ)明子 訳
(三部作の2作目。上巻の前半は、1作目を読んだことのないひとのための導入で書いた箇所がけっこうあって、いかんな。新登場の悪役がひとり死んで、下巻につづくだ。)


<積ん読(つんどく)本、ようやく読了>

250630 ポルトベーロの魔女  (角川書店、平成20年刊)  Paulo Coelho 著、武田千春 訳
(著者の現代性に満ちたメッセージがつまっている。伏線の張り方も絶妙な、おしゃれな小説。)

250630 ロシア語の体(たい)の用法  (水声社、平成8年刊)  原 求作 著
(ロシア語の完了体・不完了体の本質がよくわかった。読みだしたら、すいすい読めた。)


<平成241226 以降に購入・受領/読了>

250722 American English Phrasal Verbs and Collocations  (Athelstan Publications 平成18年刊) Michael Barlow/Stephanie Burdine 著
(入門編教科書としてよくできている。look at から始めるとは、意外。)

250719 The Use of Phrasal Verbs in English as a Lingua Franca  (Akademikerverlag 平成25年刊) Katrin Maerzinger 著
(副題 An analysis of authentic ELF data from VOICE. さて、この論文に購入価格 9,758円の価値があるかどうか…。)

250717 Chambers Guide to Phrasal Verbs (Chambers Harrap Publishers 平成12年刊)
(COBUILD ふうにフルセンテンスで定義を書いた小辞典をミラノで Editore Ulrico Hoepli が平成15年に複写出版。)

250716 Phrasal Verbs: German and Italian Learners of English Compared (VDM Verlag Dr. Mueller Aktiengesellschaft & Co. KG 平成20年刊) Birgit Waibel 著
(句動詞に関する論文。)

250716 Englische Verben sicher verwenden: Phrasal Verbs (Manz Verlag 平成13年刊) Werner Kieweg 著
(句動詞例文の独訳を見ることで、句動詞と分離動詞がどれほど互いに対応しているか、長年の疑問に答えをもらえそうだ。)

250716 Work on Your Phrasal Verbs: Master tge 400 most common phrasal verbs (HarperCollins Publishers 平成24年刊) Jamie Flockhart/Cheryl Pelteret 著
(個々の例文が短すぎて藝がないが、ほんとはこういうほうが効率的に勉強できるのかも。)

250712 Check Your English Vocabulary for Phrasal Verbs and Idioms (A & C Black Publishers Ltd 平成18年刊) Rawdon Wyatt 著
(文字通りのワークブックですねぇ。)

250711 竹林(たけばやし)はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記 (ハート出版、平成25年刊) ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ 著、都竹(つづく)恵子 訳
(いわゆる、韓国では禁書、の良書である。原作が米国で出て20年後に突如、歴史を知らぬ韓国系人が排斥運動を開始し、おかげで話題となり、わたしも英書とともに手にしたわけである。)

250711 Really Learn 100 More Phrasal Verbs (Oxford University Press 平成19年刊)
(これで Really Learn 100 Phrasal Verbs シリーズも、3巻揃えました。)

250711 Making Sense of Phrasal Verbs  (ELB Publishing 昭和60年刊)  Martin Shovel 著
(1コマ漫画で引きこむ作戦ですね。)

250711 Idioms and Phrasal Verbs [Intermediate]  (Oxford University Press 平成23年刊)  Ruth Gairns/Stuart Redman 著
(Cambridge の English Phrasal Verbs in Use シリーズの後追いのようです。これも、おしゃれな本。)

250710 English Phrasal Verbs in Use [Intermediate]  (Cambridge University Press 平成16年刊)  Michael McCarthy/Felicity O'Dell 著
(全3巻を揃えました。)

250709 Mike's Phrasal Verbs: Over 1500 Natural Expressions (私家版、平成22年刊) Michael Cadman 著
(カナダの Calgary 生まれの筆者。例文が長めで、おもしろそうだ。)

250709 “英語のしくみ” が見える [基本動詞+前置詞] イディオム1000 (プレイス、平成18年刊) Christopher Barnard 著
(基本句動詞を副詞・前置詞別に配列した。しかし、表題が気に入らん。「イディオム」 って呼ぶなよな。)

250706 英語2語・3語動詞活用辞典 (北星堂書店、平成元年刊) George W. Davidson 編、廣田典夫 訳編
(原著は昭和57年刊の Chambers Pocket Guide to Phrasal Verbs.)

250706 「なぜ」 がわかる動詞+前置詞 イメージと理屈でわかる句動詞  (ベレ出版、昭和30年刊) 中川右也(ゆうや)・土屋知洋 著
(そもそも表題に間違いがある。動詞+副詞の句動詞も扱いながら、この表題はないだろ!)

250705 詩集 氷島 The Iceland (第一書房、昭和9年刊) 萩原朔太郎 著
(初版 1,000部、再版 500部。買ったのは昭和11年の再版。10,500@ほん吉)

250705 賣春婦異名集 (成光館出版、大正10年刊) 宮武外骨 編纂
(こういうタネ本をたくさん集めると本が書けるんだね。買ったのは第4版、昭和8年発行。1,575円@ほん吉)

250705 日本未来派シリーズVII 及川均詩集 焼酎詩集 (日本未来派発行所、昭和30年刊) 及川 均 著
(この詩集の名、学生時代に知っていた。これが実物か!と。2行で1連の形式も好きだ。6,300円@ほん吉)

250705 にぎやかな森 (書肆ユリイカ、昭和33年刊) 山口洋子 著、石原慎太郎 装画、谷川俊太郎 あとがき
(芥川賞作家の石原慎太郎氏が表紙カバーと口絵に合計6枚のデッサンを描いているので購入。4,200円@ほん吉)

250704 Phrasal Verb Organiser with Mini-Dictionary (Language Teaching Publications 平成5年刊) John Flower 著
(ワークブックスタイルになっていて、よくできている。)

250703 三省堂英語イディオム・句動詞大辞典 (三省堂、平成23年刊) 安藤貞雄 編
(大冊なり。有料記事配信を始めるのでなければ、買わなかった。)

250703 The Ultimate Phrasal Verb Book for ESL and EFL Students Understanding Phrasal Verbs Is Vital to Understanding English [Second Edition] (Barron's Educational Series, Inc. 平成21年刊) Carl W. Hart 著
(平成11年刊の第1版は既にもっていたが、その第2版。)

250703 Phrasal Verbs やさしい動詞でこんなに伝わる 句動詞の問題精選600 (NHK 出版、平成24年刊) Rumiko Varnes 著
(この本をつかってゼミをやるって、いいかも。問題の解答は次頁に載っているから、それプラスアルファの授業が必要。)

250703 Really Learn 100 Phrasal Verbs for Business  (Oxford University Press 平成17年刊)
(「ビジネス篇」 が出るほどに奥が深いとは!)

250703 Really Learn 100 Phrasal Verbs [Second Edition] (Oxford University Press 平成19年刊)
(この本をつかってゼミをやるのも、いいかも。問題の解答は巻末に載っているから、それプラスアルファの授業が必要。)

250703 McGraw-Hill's Essential Phrasal Verb Dictionary The Practical Guide to American English Phrasal Verbs [Second Edition]   (The McGraw-Hill Companies, Inc. 平成19年刊) Richard A. Spears 編
(アメリカ英語の句動詞の中でも一癖あるのを集めてある。)

250703 Macmillan Phrasal Verbs Plus  (Macmillan Publishers Limited 平成17年刊) Michael Rundell 編
(会社でも愛用している辞書だが、家にも欲しくて2冊目を買った。)

250702 TOEIC Practice Exams with audio CDs  (Barron's Educational Series, Inc. 平成22年刊) Lin Lougheed 著
(Lougheed 氏の手になる作問が、試験6回分。TOEIC ものの有料メルマガを出そうと考え、資料として買った。)

250702 しくみ図解 再生可能エネルギーが一番わかる 太陽光、風力、地熱、バイオマス発電の実務と実際  (技術評論社、平成25年刊) 今泉大輔 著
(出来立てのほやほやの本。まさに、こんな本を待っていた。大いに役立ちそうだ。)

250701 Collins COBUILD Phrasal Verbs Dictionary [Third Edition]  (HarperCollins Publishers 平成24年刊)
(語彙が新鮮。期待を超える内容だった。字がやや小さいのが唯一の難。)

250630 「夏目漱石の美術世界展」 図録  (東京新聞/NHK プロモーション、平成25年刊)  東京藝術大学大学美術館・東京新聞 編
(藝大美術館のショップで購入。資料価値高し。)

250627 英国フード記 A to Z  (三修社、平成18年刊)  石井理恵子 著、松本里美 版画
(松本里美さんら3名の銅版画グループ展で購入。英国の食についても全貌を知りたかったし。)

250627 Oxford Learner's Pocket Phrasal Verbs and Idioms  (Oxford University Press 平成25年刊)  Ruth Gairns/Stuart Redman 著
(悶絶しそう。豆本だが、字が読みやすい。ぼくの宝物だ。)

250626 English Phrasal Verbs in Use [Advanced]  (Cambridge University Press 平成19年刊)  Michael McCarthy/Felicity O'Dell 著
(Advanced 篇まであるわけで、句動詞は奥が深い。)

250620 English Phrasal Verbs in Use  (Cambridge University Press 平成16年刊)  Michael McCarthy/Felicity O'Dell 著
(見開き2ページで1テーマ。変化に富んだ、とてもいい教科書。)

250619 So Far From the Bamboo Grove  (HarperTrophy 平成20年刊)  Yoko Kawashima Atkins 著
(原著は昭和61年刊。平成18年から、この本を葬り去ろうとする動きが在米韓国人から起こり、これに対応して著者が 「日本政府は十分な謝罪を行っていない」 云々の毒消しまえがきをつけるハメになったのが、平成20年刊の本書。)

250619 寺子屋式 古文書手習い  (柏書房、平成11年刊)  吉田 豊 著
(寺岡政美作品の文字が読めるようになりたくて。古文書が読めると、世界がすごく広がりそう。カッコいいよね。)

250608 歌集 手のひらの花火  (短歌研究社、平成25年刊)  山崎聡子(やまざき・さとこ)
(清新。サラダ記念日のような、作り込みのさかしらさがなく、すなおな言葉だ。清水智裕さんの装画がいい。ぼくの宝物。)

250607/12 統計学が最強の学問である  (ダイヤモンド社、平成25年刊)  西内 啓(ひろむ)
(推論に合理的な根拠を与え、あるいは推論の誤りを合理的に論証するために、統計学的アプローチというのがどんなものか、そのさわりが理解できた。でも読んでて付箋を1枚もつけなかった。読後、次女に進呈。)

250607 エロシェンコ短篇集  (大学書林語学文庫、昭和45年刊)  宮本正男 訳注
(それをお前が買うのか? と自分でも信じられないが、エスペラントがなつかしいような気がして、そしてエロシェンコのエスペラントが美しくて。)

250607/09 トルコ語のしくみ  (白水社、平成21年刊)  吉村大樹(たいき)
(エッセンスをじつに上手にまとめてある。トルコ案件も担当することとなり、トルコ語にどっぷりつかることにした。)

250607 旅のお供に 今すぐ使えるトルコ語入門  (勉誠出版、平成18年刊)  福盛貴弘・Deniz Bokesoy 著
(字が見やすい。読み手のことを常に考えつつ書いている感じがよい。)

250607 トルコ語文法ハンドブック  (白水社、平成25年刊)  林 徹 著
(これを買うところに、本気度が出ています。)

250607 love is... ... a wild ride  (Abrams 平成17年刊)  Kim Casali 著
(ロマンを忘れず、心なごむ本。ロサンゼルス・タイムズ紙で昭和45年に連載をはじめた1コマ漫画のよりすぐり。)

250607 Taschenwoerterbuch Deutsch als Fremdsprache  (Langenscheidt 平成22年刊)
(なかなか見やすい辞書だと思って買ったら、購入済の Langenscheidt Power Woerterbuch Deutsch の見出し語を4割カットしただけの辞書だった。附録が充実してるので、それを読んでモトを取るか…。)

250607 Teach Yourself Essential Latin Grammar  (Hodder Education 平成22年刊)  Gregory Klyve 著
(いかにも親しみやすい作りに惹かれて、どうせ読みもしないのに買ってしまった。ラテン語母音の長音を示していないのは、学習書として欠陥だと思うがね。)

250531 紫文要領  (岩波文庫、平成22年刊)  本居宣長 著、子安宣邦(のぶくに)校注
(サントリー美術館の 「もののあはれ」 展で 『紫文要領』 の原本展示を見て。「源氏物語」 の評論。読みやすそう。)

250525/0630 美術館へ行こう  (岩波ジュニア新書、平成25年刊)  草薙奈津子 著
(美樂舎の月例会で著者1時間半の講演をおもしろく聴いた。山種美術館で学藝員として勤務後、平塚市美術館館長として活躍。)

250514 ホラー・ドラコニア少女小説集成 菊燈台  (平凡社、平成24年刊)  澁澤龍彦 著、山口 晃 絵
(そごう美術館で山口さんの原画を見た。)

250512 アラビアンナイト全訳 千夜一夜  (集英社、昭和42~43年刊) 大宅壮一 訳、牧野邦夫 口絵
第2巻 三百六十人の美女をもった大王
第5巻 水浴する乙女と邪悪な庭番
第6巻 女の奸智にだまされる男たち
第7巻 美しい女ペテン師と大盗賊
第10巻 悪妻から逃げて王になった靴屋
第11巻 琴ひき少女に魅せられた教主
第12巻 王子と魔女の恋のかけひき

(牧野邦夫展で参考展示されていて欲しくなり、アマゾンで買えるもの全てを購入した。)

250512 牧野邦夫画集 ―写実の精髄―  (求龍堂、平成25年刊)
(練馬区立美術館の回顧展で購入。一生の宝にするつもり。)

250504 電力政策再考  (産経新聞出版、平成24年刊)  矢島正之 著
(同僚の机にあったので、Amazon で取り寄せた。)

250503/0628 独島中毒 韓国人の異常な愛情  (文藝春秋、平成25年刊)  高月 靖(たかつき・やすし)
(編集者の仙頭寿顕さんに送っていただいた。カバーなしの軽装。時事ものは、こういう装丁もありだな。)

250425 「LOVE展」 図録  (森美術館、平成25年刊)
(ローリー・シモンズさんの、ラブ・ドールの日常写真がいいな。)

250421 「クセ」 の日本文化  (日本経済新聞社、昭和63年刊)  神崎宣武 著
(図書館放出本。著者は昭和19年生まれ、武蔵美卒、郷里では神主さん。)


CD:

250427 Magnifique * 笹本玲奈  (ホリプロ 平成25年)
(笹本玲奈さんのミュージカルナンバーCD+写真小冊子。出来不出来があるけれど、「私だけに」 「100万のキャンドル」 「オン・マイ・オウン」 「あんな人が」 は、いい。英語の歌、発音をごまかしているのが残念。指導してあげたいな。)


DVD:

250320 パーマネント野ばら  (デイライト 平成22年作品)
(西原理恵子 作。菅野美穂、江口洋介、夏木マリ、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童。)


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