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リニア新幹線の迂回ルートごり押し… (旅行・海外情報)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
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泉 幸男のブログ

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 リニア新幹線の迂回ルートごり押しは、長野県の恥だ 政治について(36929)」
[ 日本の政治 ]    

暗愚の殿様に判断を仰ぐとき家臣らは、通すべき本案のほかに、どう見ても問題外の愚案を並べて上呈し、

「愚かな私どもでは判断がつきませぬ。殿、いかがいたしたものでありましょう」
「ほほぉ、それは、こちらが良いのではないか」
「はっ。目のうろこが取れた思いにござります」。

リニア中央新幹線の3つのルート案を知って、暗愚の殿様につきつけられた本案と愚案を見るような思いがした。

本案は「南アルプスルート」で、甲府市から飯田市まで南アルプスをトンネル貫通して走る案。
東京 (品川) ・名古屋間を40分で結ぶ。

愚案 (本案に比べればということだが) が2つあって、長野県の中央部 (松本市・諏訪市・茅野市など) はこれを熱烈に推している。

リニアモーターカーの夢が紡がれはじめた頃はたぶん文字通り本案だったろう、
中央自動車道同様に南アルプスを北へ迂回し茅野(ちの)市・諏訪市あたりを経由して天竜川沿いに伊那谷を下るルートと、
同じく茅野市・諏訪市あたりを抜け、木曽川沿いに岐阜県中津川市に至るルートだ。

JR東海の説明によれば、伊那谷ルート・木曾谷ルートは直線的な南アルプスルートに比べて所要時間が6〜7分長くなる。

この時間比較は、東京から名古屋までノンストップで走る場合だろう。

伊那谷ルート・木曾谷ルートは茅野市・諏訪市あたりに ひと駅ふやす想定だ。

リニア新幹線の大部分は東京・名古屋ノンストップ便だろう。
甲府駅や飯田駅などでそうそう止まられてはかなわない。
伊那谷ルート・木曾谷ルートが「新茅野駅」で1日何本停車させるかは知らないが、増えた駅での停車時間と減速ロスを含めれば時間のロスは6〜7分ではとうてい収まるまい。

南アルプス直線ルートは工事費が5兆1千億円と見込まれている。
伊那谷ルート・木曾谷ルートだと、路線距離が17%〜21%増える。
工事費も10%〜13%増える。
(距離が伸びるのに比べて工事費が増えていないのは、南アルプスを貫通するトンネルの工事が不要だから。)

これだけ無理をして、伊那谷ルート・木曾谷ルートで松本市・諏訪市・茅野市の皆さんを満足させてあげるべき交通需要があるのなら
当然いま
「信州まつもと空港」 から 「羽田空港」 や 「県営名古屋空港」 へ1日数便の飛行機便があって然るべきだ。

現実には、信州まつもと空港から羽田・名古屋への便はない。

大阪便が1日1便 (所要時間55分)。
札幌便が週4便 (所要時間1時間40〜50分)。
福岡便が週3便 (所要時間1時間40〜50分)。

長野県中央部に義理立てして長野県から数百億円の分担金をもらうために、伊那谷ルート・木曾谷ルートを採用して、5000〜6000億円の余分な工事費をかけるという選択肢は、とうてい成り立たないだろう。

はっきり言って、長野県が横車を押すなら分担金の負担など求めず、飯田市停車も止めてしまうのがいちばんだ。
長野県の負担分を東京都と愛知県が負担するのがフェア。
そういう費用であれば、わたしも東京都民として負担増に応じたい。



『中日新聞』長野版の 「リニア3ルート試算提示、知事は静観姿勢 県内関係者は賛否両論」 という6月19日付け報道がある。

地元のようすが分かって興味深い。
ネットから消える前に転載させていただく。

≪JR東海がリニア中央新幹線計画で想定する3ルートの工事費や所要時間の試算を提示した18日、村井仁知事は 「試算にすぎない」 と静観する姿勢を示した。

Linear_Chuo_Shinkansen.jpg

県が主張するBルート沿線の関係者からは積算根拠を疑問視する声などが上がる一方、飯伊地区では 「Cルートの優位を示した」 と歓迎の声も。

今後、ルートをめぐる協議や、各地区での調整に影響を与えるとみられる。 

 「JRからよく説明を聞いて情報を共有するようにしようと言っているだけ。それ以上でも以下でもない」
 村井知事は18日の会見で、B、Cルートの工事費の6400億円という差額にも淡々とした口調を変えなかった。

 中間駅設置に加えて、Cルートによる早期開業を求める声が高まっている飯田市。

今回の提示を、宮島八束飯田商工会議所会頭は
「Cルートが 『早くて安くできる』 ことが、全国に発信できるのが喜ばしい。
単純な比較であっても、誰もがその方が良いと思うのでは」
と歓迎。

牧野光朗市長は
「県としっかりと連携を取って、リニアの実現と飯田駅の早期着工を求めていく」
と従来通りの姿勢を強調した。

 Bルート沿線の関係者からは、一斉に反発の声が上がった。

有賀昭彦諏訪商工会議所会頭は
「工事費の積算根拠が分からない。
Bルートもそんなにかかるのかという印象だ」
と疑問視。
「時間差もわずか7分ではないか」
と、直線路線の優位性に首をかしげる。

山田勝文諏訪市長は差額について
「ずいぶん小さい。ほとんど変わらないじゃないか」
と受け止めた。

 小坂樫男伊那市長は
「 『距離が短く、早く行けるCルートが一番安い』 と出してくると思っていた」
と冷静。

地元負担の可能性もある工事費の差額は
「JRが負担するのが当然」
とした。

菅谷昭松本市長も
「金額も考慮しないといけないのは確かだが、 『お金がかかるからダメ』 と言うわけにはいかない」
と述べ、Cルートへの世論誘導を狙うJRの思惑があるとの認識を示した。

 県によると、県内の期成同盟会を対象にした試算内容についてのJRの説明会が29日、松本市で開かれる予定。
B、Cルート沿線4地区での個別説明会の開催も調整する方向だ。

◆県議会でのBルート決議案、修正や見送り模索

 この日、6月定例会が開会した県議会でも、足並みの乱れがある。

最終日の7月3日に議決する方向で調整が進められていたBルート推進決議案は、飯伊地区の情勢を考慮し、修正や提案見送りを模索する動きが出ている。

 野沢徹司氏 (改革・緑新、岡谷市、下諏訪町) は
「県全体から見ればB。
もう一度、県として一本化する必要がある」
と飯伊地区の動きをけん制。

一方、リニア中央エクスプレス建設促進議員連盟会長の古田芙士氏 (自民党県議団、飯田市) は
「数の力で押し通すのはいかがなものか」
と決議案に否定的な見方を示した。

提案を検討している公共交通対策特別委員長の木下茂人氏(同、伊那市)は
「各会派で調整中だが、今回の試算が出たからどうこうという意見は今のところない」
と話す。

◆県選出代議士、慎重協議求める

 B、Cルート沿線の衆院小選挙区から選出されている県内の衆院議員は冷静に受け止め、ルート決定に慎重な協議を求める声が上がった。

 自民党リニア特命委員会に出席した宮下一郎氏は、中間駅の 「1県1駅」 を原則とするJRに
「Bルートを検討するなら、複数駅を設置した場合のデータも算出してほしい」
と要望。

JRからは 「個別案件だから」 として明確な返答はなかったという。

 委員会ではCルートを推す声はなかったといい、今後の県とJRの意見調整には
「お互いに主張と経緯がある。
どっちかが、何かをたてに押し切るようになるとまずい」
と懸念した。

 後藤茂之氏は
「新幹線整備の枠組みでやるのだから、県とJRだけではなく、幅広い関係者で話をする必要がある」
と話した。(リニア中央新幹線取材班)≫


鳩山邦夫氏みたいな人がいくら騒いでも、最後は JR が 「費用 対 効果」 で決めてくれるだろう。

国鉄が民営化していて、よかった。

それにしても、立場上そう発言せざるをえなかったのではあろうが、諏訪市の商工会議会頭は自分らのわがままを通せば東京・名古屋間の所要時間が17.5%長くなるというのに
「時間差もわずか7分ではないか」
と田舎者丸出しの負け惜しみを言い、

諏訪市長は6,000億円にのぼる建設費の差額について
「ずいぶん小さい。ほとんど変わらないじゃないか」
と言う。
いやぁ、負担できない金額となると、言うことも太っ腹だね。

こういう非常識な人々は、テレビで特番をやってゲストにお呼びしてはどうか。
そうとう楽しめるはずだ。

とにかく、伊那谷ルート・木曾谷ルートは、日本国民の大多数から100年の恨みを買うことは間違いない。



ネット検索していたら、南アルプスを貫通するルートはごく新しい案だということが分かった。

平成20年10月22日にJR東海が国土交通省へ提出した報告書で
「地形・地質調査の結果、リニア中央新幹線は南アルプス貫通ルートでも建設可能」
と結論づけた。

それをうけて、建設の専門家が具体的なルートを推定しているブログがあった:
リニア新幹線の南アルプス貫通ルートを予想・検証してみる

専門家が苦労して到達した常識の実現を、妙な政治力学が邪魔しませんように。


最終更新日  Jun 21, 2009 09:49:44 PM
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