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Oct 24, 2010
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カテゴリ:英語 la angla lingvo
久野 章(すすむ、日へんに章)・高見健一 著 『謎解きの英文法 冠詞と名詞』 (くろしお出版、平成16年刊)  を読んだ。
文法の道具立てが決して死んだ飾りではなく、調味料として大活躍するところを見せてくれて、たのしい。

I had boiled lobster. (ボイルしたロブスターを食べた)
というところ、不定冠詞の a をつけて
I had a boiled lobster.
というと、 「1匹まるごと茹でたのが、大皿にドンとのってきたのを平らげた」 イメージになる、というあたりの導入で早くも引き込まれた。

Who を 「誰が」 という主語で使うとき、文法的には単数扱いなので、
「どんな人たちが公園に集まるの?」 は
Who is gathering in the park?
となる、という指摘はビックリだった。ぼくなら確実に
Who are gathering in the park?
が正しいと考えたろう。

When and where from did he arrive in Bangkok?
「彼はいつどこからバンコクに着いたのか?」
という英文が、適格・不適格の線上にあって、母語話者も受け入れる表現だ、というのにも、うなった。
ぼくにはこの方式の表現を自分で作る勇気がまだない。

John married a blonde who he had met at a party only a month ago.
の who を which にはできないし、
I hear that John married a blonde, which Mary is not. Therefore, he couldn’t have married Mary.
の which は who にできない。
このあたり、一読してなるほどだ。

エスペラントにすると、それぞれ
Johano edzighis al blondulino, kiun li renkontis en bankedo antau nur unu monato.
Mi audis, ke Johano edzighis al blondulino, kia Maria ne estas. Tial li ne povas esti edzighinta al Maria.
となるが、この第2文のほうはエスペラント文としてもけっこう難しいだろうね。

属性認定文 (characterizational sentence) と同一性認定文 (identificational sentence) という用語が登場する。
Mr. Smith is our English teacher. は属性認定文。
いっぽう
Our English teacher is Mr. Smith. は同一性認定文。

「僕はウナギだ」 に一見似ている I am the hamburger. が使われる言語状況について解説があり、これは5回くらいうならされた。
I am the person who has ordered the hamburger.
の縮約として使われる。
何人かで別々のものを頼み、係りが注文の品をもってきたとき、「ハンバーガーは僕」 の意味で I am the hamburger. と。

I’m the 2 o’clock.
は、何人かの客が順番を待っているところに美容師が来て2時の予約の人は誰かと尋ねたときの答え。
「2時はわたしよ」。

I’m physics.
は、学生が別の学生に所属学科を尋ねたときの答え。
「ぼくは物理だよ」。

いやぁ、ことばって、おもしろいですね。





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最終更新日  Oct 24, 2010 05:40:49 PM
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