０９．９．２２～２６中国旅行

☆　百聞は一見にしかず。　まとめです。

市川善彦講師写真勇気を持って

　０９．９．２２～２６　屯渓　黄山　杭州　上海中国個人旅行で体感したこと。

☆　中国の都会は、文化的で高度に発展していますが、一歩郊外に出ると、牛馬、手押し車で耕作をする農民、天秤棒を担いで商いをする商人が主流で、格差社会が思いのほか進んでいることが実感できます。

☆　人口６５０万の杭州市では、着飾った男女が行きかう中、歩道に、病気の母親とおぼしき白髪の老女を、布団に寝かせ、傍で空き缶を前にひたすら土下座する、物乞いの中年男を目撃しました。　観光地には必ず乞食がいますし、なかば詐欺でしょうが、この国の猛烈な格差を垣間見た思いがしました。　千円！千円！の物売りは、当局の取り締まりで、まったく見かけませんでした。街中には、職が無いのか若者の物乞いもいます。

☆　街には活気があります。国内移動制限は撤廃されたそうで、田舎からの出稼ぎが多く、服装の差は歴然です。

☆　電気がつかない、国際電話がかかりにくい、シャワーが出ないなどの、トラブルは中国では気にしてはいけないようです。

☆　公務員は定年時の給与が、死ぬまで保障されるそうで、庶民との格差は広がる一方のようです。

☆　中国憲法第一条には、愛国精神が明記され、一般に、愛国精神＝共産党政権　と理解されていて、法の上に党がある！！　国家体制は強固のようです。

ちなみに共産党員は３０００万人　１３億人の国民の上に君臨している印象を受けました。

国民の不満はくすぶっていますが、軍や警察を指揮下に置く、党の基盤は１００年は揺るがないとの見方が正しいのではと思います。

☆　最後まで異民族「金」に抵抗した悲劇の将軍「岳飛」の像

☆　杭州は南宋の都があった所、
☆　漢民族の英雄「岳飛」を陥れた宰相夫婦の、縛られた像には、千年間、唾が吐きかけられています。　過去を「水に流す」というのは日本的思考。民衆の日本憎しの気持ちは、千年は続くとみて間違いありません。

☆　サッポロビールを頼んだら、外見そっくり。中身は似ても似つかない中国製などということは当たり前！！これが中国流コピー商法です。

☆　外国人相手のサービスには、まだ馴れていないようで、笑顔が無く、無愛想な接客が多いように見受けられます。都心部では、妙に馴れ馴れしい人もいますから、これからドンドン変わっていくことでしょう。

☆　連日、テレビドラマに日本人が登場しますが、判で押したように、極悪非道な人間ばかり。耐えに耐えた中国人が最後に堪忍袋の緒が切れて、高倉健ばりに、日本人をコテンパンにやっつける！という単純なストーリー。

雑誌には、アメリカのホームレス特集。

　これは完全に政府への批判をかわす、「上みて暮らすな。下みて暮らせ」式のプロパガンダですね。　靖国問題などで、日中間で、もめた方が中国政府にとっては好都合なのかも知れません。

☆　黄山の入山料は、日本円で４０００円　高額すぎて中国一般庶民には、簡単に入山できない山なのです。　外貨稼ぎの山なのかも知れません。

☆　勉強もスポーツも、国家上げての徹底的な英才教育！！これが中国のパワーの源のようです。　学歴社会が進み、今後、格差は広がる一方だと思います。

☆　中国では、学歴も無く、特技も無い大多数の国民の未来は、閉ざされつつあります。

　わが国は、近い将来、経済力で、中国に抜き去られるでしょうが、国民の平均生活レベル教育レベルは、遥かに高く、努力次第で、誰でも成功できる、開かれた社会であることを誇りに、頑張らなければいけませんね。

☆　中国は来るたびに発展していますが、貧富の差は開く一方のようです。

☆　一人っ子政策で、甘やかされた小皇帝といわれる子供たちがどのような大人になっていくのか？　日本人の平均所得より遥かに高額所得の、富裕層３０００万人と、１３億の低所得層で構成される、格差社会。農村部の人口流失を防ぐため、農村には、電化製品購入時の国家補助がある国。

☆　原爆、ミサイル、空母を製造して、世界有数の軍事力を持つ軍事大国。　豊かな地下資源、ありあまる労働人口を持つ国、　漢民族優位で少数民族問題を抱える国　プロパガンダの国

☆　中国で商売をするならば、富裕層狙いか、低所得層狙いのどちらか。富裕層相手なら、子供ビジネス（品質の良い日本製ピアノ、おもちゃ、ミルク、塾等）　富裕農家向け農機具、肥料等は有望かと思います。

☆　中国で商売をする時は、中国在住の信頼の置ける、中国語ペラペラの日本人コンサルタントを活用することだと思います。

☆　日本から進出した、格安で中国風味付けの庶民向けラーメン店は繁盛し、日本の味にこだわった高級な内装が売りだった店は撤退しています。　徹底的に庶民相手で勝負しなければなりません。

☆　中国人は基本的に個人主義で、お金が大好き。権力に弱い国民性のようです。コピー商品が街にあふれるお国柄。日本の政権交代を歓迎しているようで、そうでもないのが、中国人のしたたかさです。（為政者にとっては、日本は悪役であって欲しいのです）これからも隣人と、心して付き合っていきましょう。

山口にて

☆　私もあと数年で還暦ですが、私が子供の頃、６０歳といったら、腰の曲がった老人というイメージでした。

☆　今でも中国人の６０歳はかなりの高齢です。日本の教育水準、医療技術、和食、精密機器、自動車産業、モノつくりは、世界に冠たるものなのです。これから日本の底力を発揮しなければなりません。

☆　３０００万人の富裕層は、中国バブルの恩恵を受けて、隣国日本への旅行熱、ショッピング熱が高まっています。日本の土地、マンションも利殖の対象として中国人の投資対象になっています。　政府のプロパガンダにも関わらず、国際情勢を良く把握しているのも、このトップ層です。　中国無しに世界は、回っていかない時代が到来したことだけは認識しておかなければなりません。

☆　中国人の信仰深さには驚いてしまいます。　熱心にひざまずいて、長時間拝んでいる姿が印象的でした。社会主義は宗教や迷信を認めないはずですが、庶民は隠れキリシタンのごとく、信仰を守り続けてきたのでしょう。