カテゴリ:実は美味しいイギリス料理
またまた「美味しく作れば美味しいはず」のイギリス料理シリーズ。
未だ本場で食べたことはないのですが、街角とかで売られているのをテレビ等で見たことがあります。ファストフード的なものなんでしょうね↓ 伝統に倣って巨大に作ってみました。イギリス風ミートパイ「コーニッシュ・パスティ」です。 もともとはコーンウォール地方の炭坑に勤める坑夫たちのため、持ちやすく食べやすいランチとして考案されたものだそうで、直径20cm程度の大きくてしっかりしたパイ生地に牛肉、じゃがいも、玉ねぎなどがたっぷり詰め込まれた栄養価・食べ応え共にバツグンの食事パイです。当時は生地の半分にこれらの具、もう半分には甘く煮たリンゴやレーズンが詰め込まれ、食事とデザートを兼ねたものとしても作られていたとか。今回はブランチ用に、ビーフ中心の具だけで作りました。 断面はこんな感じです↓ このしっかりした生地は「ショートクラスト・ペイストリー」と呼ばれるもので、イギリスでは他にもいろいろ使われる基本のパイ生地のようです。ここでは例によって使用するバターの量をかなり減らしています。多くのレシピで見られる標準的なバターの量も併記しておきますので、お好みで調整してください。バターを多めに作ればジューシーな生地に、少なめにすればしっかりした固めの生地に出来上がります(個人的にはこれぐらいの量でも十分バターっぽいですけどね^^;)。 味付けのベースは塩コショウと砕いたブイヨンとシンプルですが、それだけに牛肉のジューシーな風味が引き立ちます。牛肉によく合うコショウを多めにするのが美味しいと思います。焼き立てのジューシーなのをそのまま食べても美味しいですが、ウスターソースをつけても美味しいですよ^^ イギリスでは、コーニッシュ・パスティはそれだけで「完璧な食事」のため、フライドポテトやサラダをつけるのは邪道なんだとか(笑)まぁ確かに炭水化物・たんぱく質・野菜とも入った一品ではありますが、些か炭水化物が多すぎる気もしなくもないので、私的にはサラダやスープ、或いはフルーツなどを添えて頂くのをオススメします^^; イギリスの伝統的なランチ、簡単に作れるので是非お試しください^^もちろんお弁当にもよいし、いろんな大きさで作ってホームパーティにもいいと思いますよ! ≪イギリス伝統の「完璧なランチ」、食べ応えあるミートパイ「コーニッシュ・パスティ」≫レシピ:2人分 <材料> (ショートクラスト・ペイストリー) ・薄力粉 170g ・バター 標準:85g(小麦粉の半分の重さ) 今回の:50g ・塩 少々 ・水 30~50cc (私はバターを減らした分、水を多めに入れています。 バターの量に応じて調整してください) ・牛乳または溶き卵 少々 (具) ・牛ひき肉 150g ・じゃがいも 小1個 ・玉ねぎ 1/2個 ・人参 1/3本 ・(あれば)西洋かぶ 1/2個 ・(お好みで)パセリまたはイタリアンパセリ 少々 ・塩、コショウ 各適量 ・ブイヨン 1/2個 1) ショートクラスト・ペイストリーを作る。小麦粉はふるって塩を混ぜ、角切りにしたバターを加えてサラサラになるよう手でもみこむ(もたもたしていると手の温度で柔らかくなってしまいます。手早く指先で揉むのがポイント!・・・なのですが、私はフードプロセッサーで混ぜました。この方が速くて確実で簡単です)。全体に混ざったら少しずつ水を加えて耳たぶ程度の柔らかさに練り、ラップをかけて30分ほど冷蔵庫でねかせておく。 2) 生地を寝かせている間に具の準備。玉ねぎはみじん切りにしてフライパンで炒め、じゃがいも・人参・(あれば)かぶは5mm角ぐらいに切って牛肉と混ぜ、粗熱を取った玉ねぎも加えて塩・コショウ、砕いたブイヨンを混ぜて味付けする。お好みでパセリ(イタリアンパセリ)のみじん切りもどうぞ。 3) 1)の生地を2つに分け、厚さ4~5mm、直径20cm程度の円形に延ばして2)の具をのせ、半円状にパタンと畳んで端を指でつまんでとじたものを2つ作る。オーブンは180度に予熱。 4) 3)の表面につや出しのため牛乳または溶き卵を塗り、オーブンできつね色になるまで40~50分焼けばできあがり!^^アツアツでも、冷めてからでも美味しいですよ!アツアツはよりジューシーで美味しいです!^0^ ★味付けの際、コショウを利かせるのがポイントです。塩・コショウベースのシンプルな味付けなので、牛肉の味を引き立たせるコショウをピリッときかせてください。 ★現地では「バースニップ」という野菜(日本では「サトウニンジン」と呼ばれているようです)、或いは西洋かぶをよく入れるそうです。バースニップはただローストしても美味しいそうなので、是非食べてみたいのですが・・・近くでは売ってないですよね^^; ★ショートクラスト・ペイストリーは、もともとはラードで練った生地らしいです。確かにその方がそれっぽい感じ。食事パイ用としては、ラードで作るとよりコクが出ると思います。デザートと兼用で作る場合は、バターを使った方が香りが良いかも。 しかし・・・冷静に考えると、これって「肉じゃが」そのものですよね^^; 道理で食べていて妙に「どこかで食べた」的な味がしたわけです(笑) その意味でも、日本人の口に合う一品だと思いますよ。オススメ!!^0^ ↑ ↑ ↑ 3種類のランキングに参加しています。 順位が上がると、より多くの方々にご覧頂くチャンスが広がります^0^ 本日もポチッと応援、お願いいたします^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.07 10:39:55
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