カテゴリ:北欧・東欧・中欧料理
以前、ドイツ料理として「チキングラーシュ」を取り上げたのですが、その後各国料理を作り続けるうちに、一度はハンガリー風の牛肉のグヤーシュを作ってみなくては、と思うようになりました。
いろんな国の料理を作っていると、近隣国にはやはり共通性があり、その基本となる系譜が見られることがよくあります。グラーシュならびにグヤーシュといった煮込み料理の場合、オーストリアやドイツのももちろん美味しいですが、歴史的に見るとやはり元祖はハンガリーかと。チェコやスロバキアに見られるパプリカの煮込みの源流もこれかと思われます。 という訳で、作ってみました↓ ん~、パプリカが濃厚。これでもか!というほど入れたパプリカと牛肉の風味が肉にも野菜にもよくしみて、いかにも家庭的な煮込み料理といった感じ。美味しいです^^現地の人々はじゃがいもやパンで作った茹で団子「クヌーデル」やパンを添えて食べるそうですが、これ、ごはんにもよく合いますね^^;薄切り肉じゃないハヤシライス、的な雰囲気も漂ってます。 今回はお肉を比較的大きめに切っていますが、スープ風に食べるならもっと小さく切ってもいいし、メインとして食べるなら、もっと大きくてもよいと思います。煮返すほどに美味しくなります。 ハンガリー料理はとにかくパプリカ(香辛料の)を多用するので有名ですが、今回ようやく、パプリカ味の何たるかがわかったような気がします。他のスパイスに比べ、パプリカは一度に使う分量が多いので、ドバッと入れるのが怖かったんですよね。これぐらい入れないと利いて来ないということがよくわかりました^^; 家庭料理なので作り方は簡単。とにかくじっくり気長に煮込むだけです。煮込みと言えば寒い時期の料理という印象もありますが、我が家ではワインに合わせて夏でも煮込みをよく食べます。ここ数日首都圏は肌寒かったので、濃厚な赤ワインと共に美味しく頂きました。材料も揃えやすいものばかりなので、是非、お試しあれ! ≪東欧諸国の煮込み料理の基本、ハンガリー風ビーフグヤーシュ≫レシピ:2人分 <材料> ・牛煮込み用肉 150~250g ・玉ねぎ 1/2個 ・にんにく 1かけ ・キャラウェイシード 小さじ1/4~1/2 ・パプリカ 大さじ1 ・ブイヨン 1個 ・トマトピューレまたはトマト缶 大さじ1または1/3缶 ・油 大さじ1 ・塩 適量 (以下の野菜は入れても入れなくてもOK。今回は入れました) ・じゃがいも(メークイン) 1個 ・にんじん 1/2本 ・ピーマン 1個 1) 牛肉は角切りに(今回は2~3cm角ですが、スープ風なら1.5cm角がポピュラーなようです)。玉ねぎは薄切り、にんにくは粗みじん、その他の野菜は1~1.5cm程度の角切りにする。 2) 鍋に油を熱し、玉ねぎをじっくりあめ色になるまで炒め、にんにく・キャラウェイシードを加えて炒め、香りを出す。 3) ここにパプリカを加えてよく混ぜ、牛肉を入れてよく焼きつけ、かぶる程度の水を加えて30分~1時間ほど煮込む(肉からも水が出て来るので、少なめの水でOK)。 4) 3)ににんじんを加え、500cc程度の水とトマトピューレ(または缶詰)、ブイヨンを加えて30分以上じっくり煮る。途中でじゃがいもとピーマンも加える。(野菜類を入れない場合は、最初に牛肉を煮た後、水・ブイヨン・トマトを入れて10分ほど煮ればOK) 5) 味をみて、塩で整えたらできあがり!できれば、早めにつくって1~2度煮返してから食べた方が美味しいです。 ★固そうな牛肉は、前日から数時間前に油か酢をもみこんでおくと比較的柔らかく煮えます。大きめに切る場合、薄めに切ると煮えやすいです。 ★パプリカは焦げやすいので、一旦火を止めてしっかり混ぜ合わせるとうまく行きます。 ↑ ↑ ↑ 3種類のランキングに参加しています。 順位が上がると、より多くの方々にご覧頂くチャンスが広がります^0^ 本日もポチッと応援、お願いいたします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.19 10:55:06
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