テーマ:狛犬探訪(54)
カテゴリ:日本全国狛犬紀行
日曜の朝10時過ぎ、新幹線で名古屋に着いた私と兄さんは、こんな電車に乗り換え、
こちらへ。 名鉄石刀駅からさらに15分ほど住宅街の中をてくてく歩いて・・・ 着いた!ヽ( ̄▽ ̄)ノ 石刀(いわと)神社。 最寄駅がご覧の通りかなりローカル、来た道も凡そ神社がありそうな雰囲気ではなかったので、目の前に現れた立派な社と荘重な雰囲気に驚く我々。立派だ・・・Σ( ̄口 ̄*) おそらく多くの方が初めて名前を目にしたであろうこちらの神社さん。わたくしの目的はもうお分かりかと思います。 そう、狛犬チェーック!d(。ゝд・) なんでも石刀神社にはやたら多くの狛犬さんたちがおられるらしい。なんでも5対もいるらしい。どんな感じで並んでるんだろう?ランダムなのか、それともきっちり並んでるのか?それにどんなタイプのお犬さんたちなんだろう?? わくわくo(´∇`*o)(o*´∇`)o という訳で、名古屋遠征にかこつけやってきた我々ですが時間がなーい!滞在時間は10分程度しかなく、手水を済ませて順番に狛犬さんたちとごたいめーん! さて、「5対」と聞いていた狛犬さんズ、パッと見4対しか見当たりません。神様の通り道であるこの橋の向こうに まず3対。こちら第1の「阿」さんと 「吽」さん。 時期が昭和九年と新しめだけあって、デザインが凝ってます。「阿」さんは玉、「吽」さんは子抱き。 ↓子狛犬ちゃんも玉を咥えててかわええヽ(・´∀`・)ノ さらに、なんと!しっぽに腕通せます(`・ω・´) 即「通しといた!」と兄さん。すっかり「しっぽ腕通し」にハマった模様( ̄m ̄* ) 続いて2対め。 「阿」さん。 「吽」さん。 すごい胸の張りです。なんとなく昔「はに丸」に出ていたお馬のひんべえを思い出しました。こちら文字がよく読めませんでしたがおそらく大正七年の作品。 そして3対め。 「阿」さんと 「吽」さん。 なんかこう、現代美術にこういうのよくあるよね的な造形ですが、台座と狛犬本体の新しさに大分差がある模様。作り直されたものでは?と思われます。台座の時期は明治四十五年。 それにしても。 狛犬さんズは芸術価値も高く、参拝に来た人々の心を和ませ、時には背筋を正してくれるマスコット的存在ですが、本来そもそも寄進物。これだけあるのは地元の人々からの信心が非常に篤い証拠です。その上立派な石燈籠までいくつもあって、本当に人々に頼られ根付いてきた立派な神社さんなんだなあ~。すごいなあ。 当初「狛犬5対」と聞いてとりとめのない雰囲気を想像していたのですが、全くそんなことはありませんでした。むしろ正反対。これだけ寄進物があるのにすごくまとまっています。境内の雰囲気もたいへん格が高く(気取らず身近で、かつとても尊い感じ)、間違いなくこの一帯をつかさどる神様がおられる感じ。来てよかった。 そんなことを感じつつの拝殿前。 4対めの「阿」さんと 「吽」さん。こちらも子抱きでした。 大正十二か三年の作品。細工の感じがわりと素朴で、2対めの狛犬さんズに近いですね。 さて、拝殿前まで来たけれど5対めが見当たらない。私が写真を撮る間に境内をぐるっと一周してきた兄さんも「お稲荷さんはあったけど狛犬は見当たらなかったなあ」。 うーむ- -;と思いつつお参り。本殿もたいへん立派で、心が洗われるようでした(洗った数時間後がああだったので、洗ってきれいになった分ショックが大きかったのかなあ。+゚(ノД`)゚+。)。 ――で。 お賽銭を入れるため階段を上がった際にとうとう見つけたのです5対めを!(-ω☆) 拝殿の左右に小さな木戸があり、小さなお庭のようなスペースが。そこに左右分かれてそっとおられた5対めの狛犬さんたち。 「阿」さんと 「吽」さん。 造型ははっきり残っていますが、敢えて目立たないこの場所におられるのは、既にひとつの役目を終えられたということでしょうか。 でも、ちゃんとお手入れされていて、この場所から神様を見守っているようにも見えます。四肢と目がしっかり造られているのでそう見えるのかもしれません。 なんかこう、「ありがとう」と言いたくなる感じの狛犬さんズ。いてくれてありがとう。 この日は七五三参りのご家族がおられ、ご祈祷の後神主さんが自らシャッターを押して家族写真を撮ってあげていました。すごく良い光景。地元に根付いて愛される神社っていいなあと感じ、神社巡りもいいけれど、まずは自分が住んでいる土地の神社さんを大事にしなくては・・・と改めて思ったのでした。 そんな訳で慌ただしくも参拝&狛犬チェック終了。本当は1時間ぐらいいて雰囲気を堪能したい素敵な神社さん。またゆっくり来てみたいです。 ・・・で、来る時は単純に駅から近いルートを選択した我々。実は神社の目の前に参道が伸びていたため、帰りはそちらを通って戻りました。 今は普通の住宅街ですが、道に沿って桜が植えられ、お祭りに使う山車が収められていそうな蔵もあってちゃんと参道っぽい雰囲気。 さらに歩くと一の鳥居というか、参道の始まりを示す柱もありました。昭和三十八年に建てられたそうで、おそらくもっと昔からあったのでしょうが、天災その他で失われるたび、地元の方が建て直して来たんだろうなと推測。 遠征で立ち寄る神社さんは全国的に名の知れた大きなところが多かったので、こちらの地元密着感はかなり新鮮!心和む楽しい参拝でした。兄さんもつきあってくれてありがとう!楽しすぎて電車に遅れそうになって走ったけど!(笑) しかしなあ・・・ここで参拝したから名古屋が勝っちゃったのかなあ- -; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.30 09:53:28
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