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カテゴリ:本人はいたってまじめな本の話(本がだよ)
図書館の本日の返却図書にあって手に取った。
ようちゃん2号、題名になんかピンと来たというか、最初は違和感に近かったかもしれない。 「あなたが加害者の親にならないために」「あなたの子どもが被害者にならないために」「自分を加害者の親にしないために」…。 なんか後ろ向きのような前向きなような、ようわからん題名かも…って思ったかな? ぱらっと読んで、「これは読むべし」と思った。 この本は1999年4月に出版された『「少年A」この子を生んで……』から見てとれる、酒鬼薔薇聖斗を生み育てた家族についての精神分析というのか構造というかな?そういうものについて書いてある。 辛らつで、ここまで書いて大丈夫なのか?って思っちゃった。 でも、読み終えて書かざるをえなかったということが充分わかった。 っていうか、『「少年A」この子を生んで……』も、このあとに借りて読んだ上でのことなんだけれどね。 以下↓引用。 ----------------------------------- 世間は、この猟奇的な事件を「少年A」の特殊性の問題に帰着させようとしました。個人の特殊性の問題にしてしまうことで、自分はその問題と縁を切ることができるからです。自分が安心を得るための防衛本能と言ってよいかもしれません。 では、赤ちゃんがそのような特殊性を持って生まれてきたのでしょうか? また、酒鬼薔薇事件の後、私たちの社会は安心を取り戻すために、刑罰の強化に向かったり、学校教育に問題を求めたりということもしました。しかしながら、それらの対策が的を得ていないことは、この七年間の状況を見ても明らかです。「二度とこういう被害者を出さないでほしい」そう叫び続けながら、最近の「小六女児殺害事件」にいたるまで加害者も被害者も現れ続けています。そのたびになされる精神鑑定は、事件を個人の特殊性の問題にしてしまうためのお墨付きのような気さえします。 (中略) 私たちは、家族がおかしくなっていることに気づき始めています。しかし、事件のたびになされるテレビでの議論を見ても、家族の問題を捉える基本的な視座がないために有効な議論になりえずバラバラのままに終わってしまっています。 ----------------------------------- 以上↑引用。 「個人の特殊性の問題にしてしまうことで、自分はその問題と縁を切」りたい欲求は自分にもあるし「家族の問題を捉える基本的な視座を持っていない」っていうことは、その通りだと思うのね。 んで、「自分のところは大丈夫。なぜならば…」という一家言を持っている親であるほど、その親を持つ子どもは危ういっていうことになるかもしれない。 特に、『「少年A」この子を生んで……』を読んで、ほぼどこにでもあるような普通の家庭だと思ったという人には、是非この本を読んで欲しいな。 昨日分の日記に通底することもあるような気がする。 そして、それはようちゃん2号がこのごろ気になっている、支配・被支配ともつながっている。(…かな?) 少しだけ引用して終わる。 引用↓以下。 ----------------------------------- 四月二十五日、JR福知山線で列車事故が発生しました。被害者のご遺族の様子をテレビで見るたびに涙が溢れました。そして、残念ながらここにも少年Aが追い込まれたものとまったく同じ構造があると思いました。ケリをつけるための謝罪。Aが殺人にいたる遠因と同様、安全よりも上にタブーを置いたこと。Aがディスカウントされたのと同様、罰する自己否定の教育で個人を追いつめたこと。「日勤教育」と称されるもののダブルバインドの構造、等々。本書で見た支配と被支配の構造がありました。 ----------------------------------- 以上↑引用。 ここにはこれ以上付け足さず、書くとしたら日を改めて書いていくつもり…。 そうするのは、ちょっと自分にとって重たい感じがするからなんだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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