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カテゴリ:シャブ車部とモータースポーツ
自動車ホイールアライメントと交通事故
[目次] (1)ホイールアライメント (2)車検時サイドスリップの罠 (3)リアのトーンで直進姓が決まる (4)リアのトーンと交通事故 (5)4輪アライメント計測装置の疑問 (6)スポーツ走行時のアライメント設定 (7)スポーツ走行時のタイヤ空気圧 (6)スポーツ走行時のアライメント設定 キャンバー:ネガティブキャンバー(ネガキャン/ハの字)の 方が、コーナーで踏ん張れます。 コーナーで車がロールした場合に、アウト側の タイヤが垂直に接した方が、安定するだろう ことは容易にイメージできます。 メルセデスベンツやBMWのスポーツカーは、 リアにより多めのキャンバーがついていて、 ハイパワーのグレードになればなる程、 リアのキャンバー角が大きくなります。 国産のFRスポーツカーも近年ではこれに ならい、リアにより多めのキャンバーがついて います。 FRのハイパワー車はコーナー脱出時アクセル オンでテール(が出やすいので、テールが 出過ぎないようにリアにより多めのキャンバーが ついています。 逆にFFはフロントにより多めのキャンバーが つけてあります。 コーナーでの操舵と駆動とをフロントタイヤが 兼任するため、基本的にアンダーステアであるため です。 (FF車のリアは調整できない車が多いです) 昔の国産車はかなり大きめのポジティブ キャンバー(逆ハの字)がついていました。 これは、サスペンションが軟らかい上に、 フル乗車で未舗装路(砂利道)を走るのを 前提に設定されていたためです。 サスペンションが大きく沈み込むと、 ポジティブキャンバー側→ネガティブ キャンバー側へ変化しますので、最も沈み 込んだ時にタイヤが垂直になるように設定 されていました。 また、フロントにより多めのポジティブ キャンバーをつけて、フロントの限界をわざと 低くし、ドライバーに限界を知らせる目的も あります。 現在でもRV車には、横転防止の警告の意味も 含めて、比較的大きめのジティブキャンバーが ついています。 世界ラリー選手権(WRC)を闘っているスバル インプレッサWRCは、前後とも2度のキャンバー (ネガキャン)が基本だそうです。 もちろんコース状況や、センターデフの セッティング(マッピング)によって変わって きます。 キャスター:各メーカーやショップから市販されている サスペンションキット(スプリング&ショック) でも、キャスターを変化させることはまずでき ません。 一部のショップでは、Aアーム (ロアアーム)を 自作するなどして調整している所もあります。 特に、サーキット中心のショップに多いようです。 トー :フロントのトーインは0(ゼロ)と言うのが基本の ようです。 しかし、若干トーアウトの方が回頭性が良く なると言う話もあります。 若干トーアウトの状態では、左前のタイヤは 左に行きたがっていて、右前のタイヤは右に 行きたがっているのを打ち消しあって直進して います。 ハンドルを左に切って、右前のタイヤが トーアウト→0(ゼロ)に向った瞬間、右側に 行こうとしていた力がキャンセルされ、左前の タイヤは益々左へ行きたがるので、車は左側に 回頭すると言うのが、この説の根拠です。 (まだロールが発生していない前の段階での 応答性の話です) リアのトーは、車の回頭性に最も影響を及ぼします。 回頭性を良くするには、トーアウト設定、 ドリフトを止めるにはトーイン設定です。 最も曲がりにくい4WD車が低速ツイスティーな コースを走る場合には、トーアウトを多めに、 最も曲がりやすいFR車が高速コースや滑り やすい路面(雨やダートコース)を走る場合 には、トーイン設定にと言うように、車の性格や 走るコースによって調整が必要です。 <文・写真>横山歯科医院 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.09 17:17:15
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