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おっぱいを嫌がる・遊び飲み・乳頭混乱


~おっぱいを嫌がる・遊び飲み・乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)~


赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらえない、おっぱいを吸うことを嫌がる、赤ちゃんが遊び飲みを始めて真剣に飲んでもらえないなどの悩みの対処法を紹介します。

■乳頭混乱(赤ちゃんが楽に飲める哺乳瓶を好み、ママのおっぱいを吸うことを嫌がる場合)の対処法

哺乳瓶では飲んでくれるけれどママのおっぱいを嫌がる・直接授乳ができない理由いろいろ

・陥没乳頭や扁平乳頭
・乳首が大きい・小さい
・舌小帯短縮症(舌の裏の筋が短く舌が伸びにくい)
・赤ちゃんが上手く吸い付けない
・赤ちゃんの哺乳力が弱い
・赤ちゃんが入院していてその間に哺乳瓶に慣れてしまった
・混合栄養にしている場合
・忙しくて母乳を吸わせる機会を減らしてしまった結果、直接授乳を嫌がるようになった

上の3つをのぞき、赤ちゃんが哺乳瓶の乳首に慣れてママのおっぱいを直接吸うことを嫌がるようになってしまったことを乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)といいます。
特に混合栄養にしている場合は哺乳瓶で飲む回数より直接おっぱいを飲む回数のほうが多くなるように設定しておかないと、赤ちゃんが楽に飲める哺乳瓶に慣れてしまい、ママのおっぱいを直接吸うことを嫌がるようになる場合があります。
乳頭混乱にならない混合のやり方は→「母乳の出を良くする混合のやり方」のページを参照

乳頭混乱になってしまった場合は決して焦らず、ゆっくりゆっくりおっぱいを吸う練習をしていきましょう。
まずミルクや搾乳母乳を飲ませる時は楽に飲める哺乳瓶ではなく、母乳と同じように舌をしっかり動かして一生懸命吸ってしごかないと吸えないという母乳を飲むリズムと同じリズムで飲める、ピジョンの 母乳相談室という哺乳瓶を使うようにします。
そして赤ちゃんにおっぱいを吸うリズムに慣れさせるようにします。
もし直接授乳が不可能な場合は母乳量維持&今より母乳量を増やすために、できれば3時間おきくらいにこまめに搾乳しておくことを続けます。(たとえ搾って少ししか出なくても、張らなくても必ず一定時間ごとに搾ることが大切です)
搾乳の仕方は「搾乳で母乳を出すコツ・搾乳で母乳を出し続けるコツ」参照

定期的な搾乳、母乳相談室で搾乳母乳やミルクを飲ませることを実践じつつ、乳頭保護器、ニップシールド、哺乳瓶のシリコン乳首などをママのおっぱいにかぶせてその上からおっぱいを吸ってもらう練習をしていきます。
それができるようになれば、飲ませる前に乳首をほぐして柔らかく伸びやすい状態にしたママのおっぱいを直接吸ってもらう練習をしていきます。
直接授乳ができないことは決して焦らず、1つづつ今できることから実践していくことが大切です。

また陥没乳頭、扁平乳頭、乳首が大きい、小さいなどで直接授乳ができない場合は、上の乳頭混乱の対処法にプラスして乳頭のマッサージ(乳管開通法 など)を根気良く続け、柔らかく伸びやすい乳首にしておくことが大切になります。
乳首が柔らかく伸びるようになれば、乳輪ごと乳首を上手くくわえてもらえるようになりますから、吸いにくい乳頭でも直接授乳ができるようになる場合も多いです。
最初は搾乳したものを母乳相談室で飲ませながら、3時間ごとの搾乳生活になり、負担が大きいと思いますが、根気良く直接授乳の練習をされていって欲しいと思います。
1人でやっていくのが不安な場合はお近くの母乳マッサージや開業助産師さんに相談されることもお薦めします。

※扁平乳頭・陥没乳頭などでお悩みの方はこちらのサイトも訪ねてみて下さい。
子育てを楽しもう!(扁平乳頭ママの母乳育児)
陥没乳頭ママの母乳育児奮戦記


■昼間真剣に飲まない・のけぞって嫌がる・気が散る等 遊び飲みの対処法

3ヶ月~6ヶ月くらいの赤ちゃんに多いのが遊び飲みといって昼間におっぱいを嫌がることです。
遊び飲みが始まると赤ちゃんは真剣におっぱいを飲まなくなり、すぐ気が散って飲むのをやめてしまったり、無理に飲ませようとしてものけぞって嫌がられる場合があります。
でも昼間でもウトウトしているときや眠いときなどはおっぱいを飲んでくれるというのが大きな特徴です。また夜や夜中も割合飲みます。
こんな時、ミルクをほ乳瓶で飲ませてみると案外飲んだりするのでママは母乳が嫌いになったの!?と困惑することもあると思います。
私もいつもこの時期になるとおっぱいを嫌がられ、あまり真剣に飲んでもらえないために普段あまり張らないさし乳のおっぱいが張って困ったということもありました。

私が試した遊び飲みの時期の対策ですが
○ママの食事内容を振り返り、改善できるべき点を改善してみる
○おっぱいメンテナンスをする(母乳マッサージや乳管開通マッサージ)
○静かな環境で飲ませる
○赤ちゃんがウトウトしかけたらすかさず飲ませる
○寝ている赤ちゃんに添え乳などで寝ながら飲んでもらう
○昼間飲んでくれない分夜間の授乳回数を増やす
○普段横抱きで授乳している事が多いなら縦抱き授乳に挑戦してみる
○これは私の必殺ワザですが、私が立って赤ちゃんを横抱っこしてユラユラ~と揺らしながらおっぱいを飲ませると何故か飲みました
○どうしても飲んでもらえないときは搾乳した母乳を母乳実感、母乳相談室などのほ乳瓶で飲ませる(ただしこれはあまりお薦めできません)
  
などで、特に立って横抱きしてユラユラ~は超お薦めです。

うちの子の場合は一番上の子の遊び飲みが特にひどく、遊び飲みのせいで急にほ乳量が減り体重の増え方もこの時期とても鈍くなってしまったことを覚えています。
でもたいていは一時的なことである場合が多いので、頑張ってこの時期を乗り越えて欲しいと思います。
それまでの期間はたとえ頻回におっぱいが吸ってもらえなくてもなるべくおっぱいを張らせず溜めずに定期的に搾っておくなどして常に美味しく新鮮なおっぱいが詰まらずに出るようにしておくことを心がけて下さい。

■片方のおっぱいを嫌がる・ある日突然おっぱいを飲むことを拒否

おっぱいはママの血液から作られますから、ママの食べたものによってサラサラの血液になりサラッとした美味しい母乳になるのか、最近話題のドロドロ血(脂肪の取りすぎ)・ベトベト血(糖分の取りすぎ)になりドロドロで濃厚すぎる母乳になるかが決まります。
敏感な赤ちゃんの場合はママの食べたモノによって微妙に味が変わるおっぱいの変化を感じ取り、いつもの味でないと飲んでくれなくなることなどもあります。
またおっぱいを飲ませる機会が減り、授乳間隔が開きすぎたり、授乳回数が少ないと何時間前に作られたのか分からないほどの古いおっぱいを飲ませることになり、乳質が落ち味が悪くなっている可能性もあります。(古いおっぱいは甘い味がせずにしょっぱい味がしたり、油っぽい味がします)
それから片方のおっぱいにつき複数の乳管(おっぱいの出口)が開いていますが、機能している乳管のうち1本でも細くなったり詰まりかけたりしているとそこからは母乳が細々としか出なくなり、その乳管だけ母乳の回転率が悪くなる可能性も出てきます。
そうなればそこからは古い母乳が出ることになり、その1本の乳管のせいだけで赤ちゃんがおっぱいを嫌がることがあります。
片方のおっぱいのみを嫌がる場合は、片方のおっぱいが飲みにくい状況で飲ませる機会が少なかったり、片方のおっぱいの乳管が詰まり気味になってしまったせいで、そちら側のおっぱいの回転率が悪くなってしまい美味しい母乳が出なくなった可能性が高いです。

このような時は一度基本に返ってしっかり乳管開通を行い、いつ作られたのか分からない古いおっぱいを一度全部搾り出してみることをお薦めします。
この時に搾ったおっぱいを少し指の先につけてなめてみると、乳質の善し悪しが良く分かりますよ。
作られたばかりの新鮮なおっぱいは乳白色の半透明の色をしています。
また味はサラッとしてほんのり甘い味がするはずなのですが、古いおっぱい、溜まったおっぱいだと黄色みがかった色がしたり、味もしつこくくどい味だったり、油っぽい味がしたり、時にはしょっぱい味になっていることもあります。
片方のおっぱいだけを嫌がられる場合などは左右のおっぱいの味に差があることがありますから、 マズイおっぱいはしっかりと搾って出し切り、また新鮮で美味しいおっぱいが出てくるように努力されてみて下さい。
(やり方は乳管開通法or搾乳のページ参照)

そして常に新鮮で美味しいおっぱいが出るようになったら根気よく吸ってもらう練習をします。 (うとうとしているときに飲ませたり、ママが立って赤ちゃんを横抱きしてユラユラ~と揺らしながら飲ませると効果的)
ほ乳瓶に慣れてしまっている場合は母乳相談室のほ乳瓶と併用して根気よく直接授乳の練習をします。
ただし、ここですぐに吸ってもらえなくてもまめな搾乳だけは続けるようにして下さい。
せっかく古いおっぱいを出し切って新しいおっぱいが出てくる状態になったとしてもまたそれを飲んでもらえないとそのおっぱいは古くなり、同じことの繰り返しになってしまいます。
飲んでもらえなくても4時間ごとくらいに搾り出しておくようにし(搾ったときにたくさん出なくてもOK)常に乳質のいいおっぱいが出るように保っておくことが大切です。


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