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指しゃぶりについて



~指しゃぶりについて~


■低月齢での指しゃぶり■

赤ちゃんは2~3ヶ月頃から指しゃぶりを始める子が多くなります。 中には妊娠中、超音波で見たときからお腹の中で指しゃぶりをしている子までいたりするようです。
指しゃぶりは「吸てつ反射」という赤ちゃんが生きていくために(おっぱいやミルクを飲むために)口に触れたものなら何でも吸うという本能的な機能から起こってくる行為です。
それまで泣くこと・飲むこと・寝ることだけを繰り返していた赤ちゃんが出会う最初の遊びなのかも知れません。
その時期に偶然自分の手が口に触れたことでゲンコツを吸い、やがて指を吸う、そうして赤ちゃんは自分の手や指を認識し、ママのおっぱいを吸うことと同じように何かを吸うということに安らぎを覚えるようになります。
このような理由から低月齢での指しゃぶりは成長の一過程ととらえます。
この時期に無理に指しゃぶりをやめさせる必要はありませんから、思う存分ゲンコツや指、そして足をしゃぶらせてあげて下さい。

それから指しゃぶりをすることをお腹が空いているからする、とかおっぱいの後にすぐ指をしゃぶるのはおっぱいが足りないから、と考える方がいますが、指しゃぶりは上のような理由からするものなので、お腹が空いているからするものでも、おっぱいが足りないからするものではありません。
ただお腹が空いているときに指しゃぶりをすると多少気が紛れる事もあるようで、指しゃぶりをするようになってからお腹が空いても泣かなくなった、と言われるママも多いです。
そのような場合は、泣かなくても適当なところで授乳してあげるようにされてみて下さいね。

■指しゃぶり その後■

指しゃぶりする子しない子、やめる時期は個人差が大きいと思います。
うちの子の場合
1人目→7ヶ月で自然にしなくなった。
2人目→2歳7ヶ月でしなくなった。
3人目→指で遊び出す時期にちょこっとしただけでほとんどせず。
と、子供によってもこんなに差がありました。
私は仕事で指しゃぶりの相談を受けたりアドバイスをする立場にいますが、教科書通りの指導でも「指しゃぶりは無理にやめさせる必要はないこと」ということになっています。
でもうちの2人目の子の時は「2歳を過ぎてもまだ指しゃぶりをしていること」が何故か異常に気になってしまって無理にやめさせようとしてしまった経験があります。
子供が指しゃぶりをしている所を見つけるとすかさず指摘して注意したり、指に絆創膏を貼ったりリボンをかけたり、今から考えると子供の気持ちも考えず無茶なことをしていたものと思います。
結局私が学んだ教訓は、そのようなことをしても子供の指しゃぶりは治らず、逆に子供に強いストレスを与えるだけで逆効果だったように思います。
その後、私は無理にやめさせることはやめようと思い直し、子供に分かるように言い聞かせをしてみようと思ったのです。
「指しゃぶりは赤ちゃんみたいだから、段々やめていこうね」
「お手手にはバイキンさんがいっぱいいるからチュッチュするとバッチイんだよ」というように“指しゃぶりはあまり良いことではない”というニュアンスのみを伝えるようにして、しているところを見つけても指摘したり注意するということを一切やめることにしました。

「大人になっても指しゃぶりをしている子はいないから・・・」と開きなおった数ヶ月後、気付くと指しゃぶりをする頻度がが徐々に減っていき、ある日気がつくと指しゃぶりを全くしなくなっていました。
「ああ、子供はこんな風に自然に指しゃぶりから卒業し、自然に成長して行くものいなんだな~」
この時、私は子育てって親が必死になって子供を育てる事ではなくて子供が自ら成長する様子を見守っていくものなんだなあ、としみじみと感じました。
注意して指摘して子供にストレスを与えて大失敗をした私。
その後言い聞かせを始めてそこからも長い時間がかかりましたが、こうしてその子なりに自然に卒業していく時期を見届けると“焦って怒ることは逆効果、その子なりに卒業する時期がある”ということは「おむつばずし」と似ているのかも知れないな、と感じたのでした。

私が考える気をつけなければいけない指しゃぶりというのは「1日中暇があれば指をしゃぶっているような状態」「睡眠中の無意識のでの指しゃぶりでしゃぶっている総時間が長い場合」「指の皮がめくれたり化膿したりしている場合」だと思っています。
眠いときや退屈な時にしゃぶっている程度であれば全然問題ないと思いますよ。
上の子が幼稚園に入ったとき、年少組のクラスの中にはまだまだ指しゃぶりをしている子が何人もいて「なーんだ幼稚園に入ってもまだしてる子がいるじゃない」と変に安心したものでした。
でも卒園する頃には指しゃぶりをしている子は1人もいませんでした。

指しゃぶりをする子は意外なメリット!?があります。
うちの場合は長く指しゃぶりをしていた2人目の子は眠くなると自分の指をしゃぶりながら勝手に寝てくれることが多く、そういう意味では寝愚図りが少なくとても楽な子でした。
1人目、3人目は指しゃぶりをしない分、1人で落ち着いて眠る環境を作ることが出来ずに眠くなったらグズグズ言うし、必ずおっぱいで寝かしつけしないと寝ない子でした。
指しゃぶりってそういう意味では精神安定剤的役割が強いものなのかも知れません。
果たしてどっちが良いんだか悪いんだかは分かりませんが。(笑)

■寝ている時の無意識での指しゃぶりをやめていくコツ■

私は3人目の時、2歳8ヶ月まで母乳を飲ませておりまして、寝る前の授乳と夜中の授乳だけは意識的に1歳半でやめたのですが、これをやめる時に子どもにとってはおっぱいを吸いながら寝ることと夜中目覚めた時におっぱいを欲しがることを両方ともやめることになったわけです。
何かを吸いながら寝るということや、夜ふと眠りが浅くなった時に何かを吸うことで安心感を得ているという点では寝る前の指しゃぶり・睡眠時の無意識の指しゃぶりと共通点があるように思います。

私が寝かしつけのおっぱいと夜中のおっぱいをやめた時は、1歳半の子どもではありましたが、それをやめることをます子どもに説明しました。
そして、当然初日はおっぱいがないと眠れないわけですから、今までおっぱいを吸いながら寝ていたのを、絵本を読みながら寝かせるとか、お母さんとお手手をつないで寝ようというように入眠の儀式を他のことに替えることにしました。

寝る時の指しゃぶりは、やめようねとお話してお子さんが寝る前にまず1~3冊くらい絵本を読んであげて、その後は寝るまでママがお子さんと手をつないであげるというのはいかがでしょう。
その後寝てから無意識のうちに指をしゃぶることはじっと見張っている訳にもいきませんから仕方がないにしても、まず布団に入ってから寝るまでの間の指しゃぶりをこのような方法で「指をしゃぶりながら寝ない」という習慣づけができれば、寝ながら無意識のうちにしゃぶるということも自然になくなっていく可能性が高いように思います。

うちの場合もおっぱいを飲みながら寝る、夜中起きたらおっぱいを吸わないと眠れない状態から、それをやめるのにやはり1週間くらいはかかりましたが、やはり泣いたり愚図ったりもしてその1週間は親もとても疲れますし大変ですが、それでもひたすら話しかけてやったり、手をなでなでしたり背中をトントンしたりして、違う形で子どもに触れてやり、お母さんがそばにいると安心させてやると、いつか疲れて寝てくれます。
1週間も経ちますと、寝る前の絵本と寝るまで手をつないでやることですんなり寝てくれるようになりましたので、そういう方法を試してみてはいかがでしょう。


■注意が必要な指しゃぶり■

○日中暇があれば指をしゃぶっているような状態・日中は指しゃぶりしないが寝る前の指しゃぶりと睡眠中の無意識の指しゃぶりがある→上下の前歯の間に指1本分の隙間が出来、前歯の上下の歯が噛み合わない開口という状態になる場合があります。
開口になれば上下の歯が噛み合わないため、食物を前歯で噛み切れず正常な咀嚼ができなくなってしまったり、前歯の隙間から空気が漏れるために言葉の発音にも障害が出る場合があります。
また前歯が前に出てしまうと見た目や容姿にまで影響を与えることがあります。
○指の皮がめくれたり化膿したりしている場合
○上の前歯真ん中2本の歯並びが悪い
○「イー」と上下の歯をかみ合わせた場合、前歯が上下かみ合わず指が1本分入る隙間が開いている(開口)

このような状態になった時は言い聞かせや上の裏ワザ等を試して改善傾向を様子をみたのち、場合によっては指しゃぶり防止グッズを使うことになる場合もあります。

ドクターサム Sサイズ(3歳までのお子様用) ドクターサム Lサイズ(3歳以上のお子様用)
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また本来は爪噛み防止グッズとして発売されている商品ですがバイターストップという爪に塗るお薬(口に入っても安全な苦味成分)を利用して指しゃぶりを抑制する方法もあります。

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