253400 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

読みたい放題の一日

読みたい放題の一日

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カテゴリ

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2005年03月06日
XML
カテゴリ:BOOK REVIEW
小泉内閣は支持率が歴代内閣に比べて非常に高く、国民からも人気がある。けれど、小泉さんはいったい首相になって何をしたのか。橋本政権時に首相秘書官だった経験から、政治や官邸内部の実態を詳しく知っている江田憲司が最近わかりやすい2冊の本を出版した。1冊目は小泉政治の正体を論じたもので内容どおり題名は『小泉政治の正体』である。2冊目は小泉政治を時系列的におった『メイキング小泉政権1365日』である。

『小泉政治の正体』のポイントは小泉首相が主張した「構造改革なくして景気回復なし」の成果を考察していることだろう。構造改革とは歳出改革、規制改革、不良債権の処理、医療・年金制度の改革の4本柱である。筆者によると構造改革はほとんど進んでいないと評価している。にもかかわらず景気は一部回復している。これは米国、中国の好調な経済に引っ張られた輸出の増加、デジタル家電の好調、リストラの成果、金融機関、不良債権処理の進歩であり、小泉改革の成果ではないという。本書の内容は小泉内閣にとってはかなり厳しい評価となっている。自民党にとって小泉首相は延命策でしかなかったのか。そのような厳しい発言や評価も江田氏が小泉政権に期待をしていたからに他ならない。

他方『メイキング小泉政権1365日』は『小泉政治の正体』よりも書き方がやわらかい。推薦文をテリー伊藤がかいており、表紙に小泉首相の写真を使用している。また、最初3ページにわたり小泉さんの「米百俵の精神」「痛みに耐えてよくがんばった、感動した」「人生いろいろ、仕事もいろいろ、社員もいろいろ」など暴言、妄言録が記載されている。時系列的に書かれており、デイリースポーツのコラムをまとめて編集したのが本書なので新聞記事のように比較的読みやすいといえる。1365日の題名どおり、時系列を詳細におっているので本格的に学びたい人以外はすべてを読む必要はないのかもしれない。手元に置いて気になった箇所だけ読むのもいいかもしれない。

江田さんの本の多くは読みやすく、現場経験があるため説得力があり、私もよく愛用している。現場にいない私たちにとって現場を経験した人物が書いてくれるのは、政治に限らず様々な分野において有用だと思う。現場の情報提供を含めて現場の人間が書いてくれることはありがたいことであり現場の人間にもっと積極的に書いてほしい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年03月09日 01時07分26秒
[BOOK REVIEW] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.