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2005年04月16日
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DV ドメスティック・バイオレンス スペシャル・エディション

この映画の題名はDV ドメスティックバイオレンス。題名を見ただけで、主張したい内容がストレートに伝わってきて、監督の気持ちがこの作品に込められている様子がわかる。この作品は一部マスコミで取り上げられ話題を呼んでいるが、残念ながら上映している映画館が非常に少なく現時点では愛知県、大阪府のみ。社会問題を映画化した画期的な作品で少しずつ全国放映されていくようだ。おもしろいというよりは、このような作品が増えてほしいと心から願う映画。

愛し合う夫婦から一転。結婚記念日が転機となり、妻が見たことのない夫に変化していく。具体的には思い出のアルバムの廃棄、口座解約、家計管理の独占、机をひっくり返す、性行為の強要、身体的・精神的暴力等。妻は仕事をやめることになるのだが、やめれば夫は元に戻ると考えていたようだ。しかし、妻が仕事を辞めたことで夫は妻を所有物と認識したようで、夫の横暴は徐々にエスカレートしてしまう。夫は妻と向き合うことを主張していた。しかし、実際にパートナーに向き合っていたのは妻の方であった。続きは映画で・・・。

この映画でのポイントは映画の冒頭に述べられる「DV被害者がまず乗り越えなくてはならないのは自分が被害者であると認識すること」が重要。SOSを出すことで二次的被害を被ってしまう。でも、逃げ出すことから逃げてはいけない。そうしなければ、DV被害者の登場人物が言うように「耳が聞こえず、右足が動かない。夫は病気になり介護が必要になったこれからが私の自由であり人生の始まりだ。」となる可能性もある。死んでしまうかもしれない。また、作品中では医療、警察、カラオケ店の対応から社会一般に対するDVに関する認識の甘さを指摘しているようにみえる。作品中、医者はグーかパーかでDVを判断し、警察は夫婦げんかにとどめる。カラオケ店は他のお客様にご迷惑がかかるかもと警察を呼ぶことを躊躇している。

夫の演技が非常に厳しく観客の間でため息が何度か聞こえた。それだけ見ていてDVの苦しさが伝わってくる。現実のDV被害者はもっと苦しい立場におかれるのだろうと想像できる。愛する人からされた行為をどう受け止めてよいかわからない混乱状態に陥る様子もよく伝わってくる。この映画を見て何かを感じ取る人は多いはず。DVを考えたとき自分はどう位置づけられるかも感じ取れるはず。私が見た映画館では、この作品を多くの女性に見てもらいため上映期間中はいつでも1000円のようだ。それにも増して男性客も多かったことは幸い。映画を通じて社会問題を啓発する作品がこれからも増えてほしいし、ぜひ見ていきたい。


この作品のホームページを下記にリンクしておきたい。
DV ドメスティックバイオレンスホームベージへジャンプ
2005/04/11に書いた
加害者治療への取り組み(「ドメスティック・バイオレンス〔新版〕」)へジャンプ





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最終更新日  2005年09月01日 02時35分05秒
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