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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:BOOK REVIEW
伝記的な絵本と紹介すればよいのだろうか。まさしく、キングの生涯を簡単にではあるが、数分で理解できてしまう好著である。題名の通り、生涯のあらすじの中で、ポイントと思われるキングの言葉を大文字で強調している。この本はアメリカで作られた絵本の翻訳版。子どもたちだけではなく、大人にも間違いなくおすすめであり、絵本の素晴らしさを同時に感じることができる。02年全米図書館協会選定・・・賞、01年ニューヨークタイムズブックレヴュー優秀絵本選定、02年コールデコット・オナー賞と記され、本書は評価が高いらしい。 1964年、キングは公民権運動を経て、ノーベル平和賞を受賞している。本書では、キングの受賞理由について「正義を求めて、戦う人々にこぶしではなく、言葉で戦うことを教えたからである」と紹介されている。つまり、キングはガンジーの影響を受け、愛があらゆる問題のただ一つの解決策であることを教えてくれた。「愛こそがあらゆる問題を解決するたったひとつのカギなのです」。 実際、キングの思想は彼が亡くなって以後も、あらゆる場所で受け継がれている。ただ、戦争については彼の思想を忘れているとしか思えず、同時に歴史を学ぶ意欲の一部をそいでしまっている。子どもたちこそ正義とは何かを理解しているのではないか。だからこそ、キングの言葉をわかりやすく記す本書は、子どもたちの理解をより育むものとして、非常に意義があるように思える。キングのように勇敢で、真実を求める人々が育ってほしい。「どんなひとでもりっぱなおこないをすることができます」。キングの有名な演説‘I have a dream’の内容をより広めてほしい。 (追記)伝記的な映画について。「ガンジー」「マルコムX」を取り上げた素晴らしい作品の存在はすでに多くの人々に知られている。ただ、残念ながらキング牧師の伝記的映画はまだ作成されていないようだ。ぜひ、作ってほしいし、そのような声も大きいはず。作成されれば、前売り券購入で初日に見に行きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月04日 17時01分22秒
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