みなさんは森高千里の「渡良瀬橋」という曲をご存じでしょうか?
1993年のヒット曲です。
高山厳,松浦亜弥,後藤真希など多くのアーティストにもカバーされています。
昔からこの曲は好きだったのですが、実在する橋だとは知りませんでした。
それが今年になって、歌碑が建てられたというニュースをTVで見て、橋が実在することを知り、それだけではなく、歌に歌われているポイントがすべて実在することも知りました。
うちから距離も近いし、それ以来一度行ってみたいと思っていましたが、ふと思い立って今日行ってきました。
渡良瀬橋は栃木県足利市にあり、うちからは1時間ちょっとです。
午後3時過ぎに出掛けました。
実際の渡良瀬橋は戦前に掛け替えられたトラス橋で、意外に無骨な橋です。
しかし、これが余計に話に現実味を帯びさせているように感じます。
「渡良瀬橋で見る夕日」
まず、これが「渡良瀬橋で見る夕日をあなたはとても好きだったわ」と歌われた夕焼けです。
「広い空と遠くの山々」「夕日がきれいな街」とも歌われています。
渡良瀬橋(正確にはその隣にかかる歩行者用の橋)から撮影しました。
夕日にはちょっとタイミングが遅かったです。
ここは地元でも夕日がきれいな場所として有名なようです。
「八雲神社」
「今でも 八雲神社へお参りすると あなたのこと祈るわ」と歌われた八雲神社です。
市内に八雲神社はいくつもありますが、渡良瀬橋から一番近いここがモデルではないかと言われています。
とても小さい神社です。この社殿の後ろに道をはさんで織姫神社という大きな神社があります。
足利ではこの織姫神社が一般的に信仰されているようで、なぜすぐ前にある小さな八雲神社なのか、ちょっと謎です。
織姫神社では「いかにも」になりすぎるのか、それとも単に字数が合わなかっただけなのか?
「床屋の角にポツンとある公衆電話」
「床屋の角にポツンとある公衆電話おぼえてますか きのう思わずかけたくて なんども受話器とったの」と歌われた公衆電話です。
「通(とおり)7丁目」の交差点にある「バーバリー尾澤」の前にあります。
携帯電話の普及でどんどん無くなっていく公衆電話ですが、足利にはここ以外にもたくさん見かけました。
ここだけ保存されているのかと思いましたが、そうでもなさそうです。
いずれにしても、携帯電話なんか無かった時代の風情のある詩が郷愁をかき立てます。
「この間 渡良瀬川の河原に降りてずっと流れ見てたわ 北風がとても冷たくて風邪をひいちゃいました」と歌われた渡良瀬川の河原です。
上流の西側から渡良瀬橋を見ています。
実際は足利では寒いときに吹くのは「赤城おろし」といわれる西風で、冷たい北風は吹かないようですが。。。
歌碑から見た夜の渡良瀬橋
そして、これが2007年4月にできた「渡良瀬橋」の歌碑です。
これをNHKの関東ローカルニュースで見て、一度行ってみたいと思っていたわけです。
歌碑の上には再生装置があって、「再生する」のボタンを押すと森高千里の「渡良瀬川」の演奏(フルコーラス)が流れます。
これが今回廻ったポイントです。
意外にもネット上にはまとまった地図がなかったので、まとめてみました。
意外と狭い範囲ですので、歩いて廻るのが良いと思います。
歌に歌われたところを廻るなんて初めてでしたが、時代がそんなに離れてないせいか、実感が湧いて楽しかったです。
で地図を見る