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12月30日全校一斉に保護者会。私は6年生の娘のほうに行き、終わってすぐ4年の息子の先生を探した。6年生の方が話が長いだろうから、息子のクラスの父兄はとっくに帰っていて担任は職員室にいるのかと思ったが、なんとまだ終わっていなかった。娘のクラスに、この一人っ子政策のご時世に子どもが3人いるうちがあって、そこのお父さん、同じく4年生の隣にクラスに入っていた。
さて、この息子の担任。去年の娘の科学の先生だったらしく、娘はよく知っている。「那個老師廃話多(あの先生は無駄話が多い)」。息子も同じことを言っていた。とにかく話が長い。そして「吹牛(ほら吹き)」。自分が教えた生徒はどのくらい優秀かという話を自慢げに言うらしい。でもそれが事実なら私はかまわないと思うけど。 クラスの話はもう終わっていたようで、先生は期末テストの要点などを話し始めた。先生の話がすべて終わったとき、開始から2時間が経過していた。で、このクラスはここからが熱かった。一番前の崔君のお父さんが「先生、そのさっきの算数の……どういう本を買ったらいいのか具体的に薦めてくれませんか。私達にはわかりませんから。あと……、私遠慮なくいいますけど」と始まった。 うちの子に去年「硬筆習字」を習わせたんです。でも書いてきたものを見たら、ひどいひどい。はっきり言いますけど、その先生の字見たらね。私の方が上手ですよ。こっちはお金を払っているんだ。出したからには子供はちゃんと習得してきてくれなきゃ困る。さっき先生が10元っていましたよね。 10元。これが何を言っているのか私はすぐわかった。中国の小学校では民間の塾が学校を借りて、放課後や週末にいろいろ教えてくれる。数学オリンピック、ケンブリッジ英語、作文、絵画、硬筆習字等等。すべて任意で別途料金を払って学習する。うちの小学校には二つの塾が入っている。夏にその一方の塾の職員とある父兄が校門のところで話していたのを小耳に挟んだのだが、その塾にとってライバルの方は生徒が申し込むと担任にマージンが行くようになっている。だからあっちは先生が執拗に勧めるんだと。中国語で「提成」と言っていたのを私は聞き逃さなかった。 つまり前の担任は一生懸命薦めたわけだ。これは先生が言わなきゃ知らなかった。まあそれはどうでもいいんです。こっちがお金を出して、それで子供がちゃんと勉強してくれれば。でも身につかないんじゃ意味がない。率直に言います。先生に費用を払いますから、放課後子供を残して、その算数をやってほしいんです。私1人でしゃべっていますけど、これは他の皆さんも(と後ろを向いて)、そうですよね。みんなやってほしいよね。希望者だけ集めればいいんですから。 (外野)そうだ!そうだ!やんや、やんや。私も必然性を感じてうなづいてみたりする。 担任「去年そうやって私は希望者だけ集めて放課後残していたら、校長に『有料で教えているというのはどういうことだ』と叱られたわけです。まあ学校が許しませんから」 崔くんの父「だからこっちが希望してるってことで」 後ろのおじいちゃん「学校には黙っていればいい」 担任「いやいや、そういうわけにも……私はね、自分のやり方に自信がありますよ。60点の子を70点にさせられる。皆さん、おわかりだと思いますが、私は放課後生徒を残しません。よくずっと居残りさせる先生がいますよね。それは『笨老師、笨学生』(バカな先生、バカな生徒)。勉強は授業中に消化すればいい。ちゃんとやれば身につきます」 この先生は「奥数」(数学オリンピック)の研究をずっとしていて、それを教えるのが得意だという。でも、中国は一応ゆとり教育にちょっと向かっていて、「競争を減らす。子供の負担を減らす」一環として、数年前に「奥数」が禁止になった。それでも受験に勝ちたい親という需要があって、なくなることはなかった。 誰かのお父さん「特待生っていうのに何があるんですか?」 以前は中学入学のときに、英語やピアノの検定テストで高い級を持っていると、有利だった。 担任「今はね、いろいろなものがダメになりましたね。英語ダメ、奥数ダメ。ピアノもダメなところがありますね」 お父さん「じゃあ、今は何がいいんですか?」 担任「科技。ロボットを作ったりするんですが。それから美術。これは少ないですけど。あと体育、音楽」 おじいちゃん「どこへ行って科学を勉強しに行けばいいんですか?」 担任「○○へ行けばいいですよ」 質問、エンドレス。あまりにも積極的な父兄に私はクラクラだ。担任が「ずいぶん時間もたちましたから、ここまでで。個人的に話のある人は残ってください」。私は「うちの息子どうですか?」って聞きたかったけど、あの熱い父兄達が担任を暫く離さないだろう。で、娘の担任のところに戻りたくて、6年生の教室へ行った。そこには3人の非北京人のお母さんがいて、「自分で中学を探すんですか?」などと聞いていた。私が来たので、3人は去った。 担任「静香はね。有進歩。算数の難しい応用問題なんかをずいぶん解くようになりましたよ。女也就是慢(でもとにかく遅い)。もうどうして何をやるのもあんなに遅いのか。あとは、やはり不愛説話(無口)」 私「家ではものすごくよく話すんです。でも学校だとどうなのか私はよくわかります。1年生のときから担任が変わるたび、言われてきましたから。でも私も小学校のときそうだった。中国にはいませんけど、日本にはいます。学校で大人しくて家ではそうじゃない。だから私も主人も全然心配していません」 娘は生活面は問題ないので先生も私に言うことがあまりないし、ちょっと話してすぐ帰った。 学校に合計2時間半いたことになる。一応2人の子どもの教室に行けたし、父兄の熱心ぶりも目の当たりにした。さすが一人っ子の親。 保護者会、行ってよかった。面白かった。娘のほうはクラスの子がどんな様子なのかよくわかって。息子のほうは父兄がどんな様子なのかよくわかって。 │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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