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2010年08月01日
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自転車

高校時代の友人の話です。

自転車通学をしていた彼は
ある夏の夕方、
いつもの道を自宅に向かって急いでいました。

ところが田んぼが広がる郊外に出て
曲がり角に差し掛かったとき、
なぜか自転車のハンドルが
急に右に曲がらなくなってしまったのです。

それまで調子良く運転していたのに、
全く原因が分かりません。

彼は不審に思いながらも自転車から降り、
自転車を持ち上げて方向転換をして
再びペダルを踏みました。

それから数分して彼は、
左前方の田んぼの中に
白い着物を着たおじいさんが
こちらに背を向けてしゃがんでいるのに気がつきました。

「あんなところで何をしているんだろう」と
しばらく見つめましたが、
やがて驚くべきことに気がつきました。

その白衣の老人との距離が、
一向に縮まらないのです。

自転車はかなりのスピードが出ています。
ということはその老人も、
同じ速度で前方に移動しているということ。

彼の背中に冷や汗が流れました。
とそのとき、頭の中に
「止まれ」という声が小さく聞こえたのです。

「止まれだって?」
彼はその声を無視しました。

しかし「止まれ」という声は執拗に
何度も聞こえてきます。

しまいには割れ鐘のように大きな声で
頭の中に響き渡りました。

その声に耐えきれず、
彼は急ブレーキをかけて自転車を止めました。

その瞬間、
目の前を大型トラックが
「ゴーーッ」と横切っていったのです。

普段なら絶対に停止などしない、
住宅地の小さな十字路でした。

彼は九死に一生を得たのです。



この話、「どうも胡散臭い」と思われますか?
でもこの彼はその後KO大学に進学し、
全国紙の新聞社に就職した信頼のおける人物です。

「あの老人はいわゆる『守護霊』というものだったのかな?」
彼はそのように話しておりました。



                 ブログ担当 ミソサザイ








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最終更新日  2010年08月01日 19時19分12秒
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