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よろず屋の猫

『サメのこどもたち』 入り江わに

先日、『飲茶の会』でお会いした時に、ばななさんからお土産を頂きました。
ばななさんが「入り江わに」という名で書いていらっしゃる絵本です。
(絵は別の方が描いていらっしゃいます)

そしてもう一冊、久々に子供が欲しがって買った『よるくま』と言う絵本の感想を書きたいと思います。

サメと言うと某映画の印象がとても強烈で、ついつい“食べられる”とか“恐い”とか思ってしまいます。
でもサメの中で人間を襲う種は極々少ないと言う話です。
この絵本は、そんなイメージのサメをグッと身近に、けれど何が危険であるかもきちんと教えてくれます。

サメの子供が語ると言う形をとっています。
きみは おかあさんから うまれた?
ぼくは たまごで うまれた。 うみの なかで あかちゃんに なったの。

と言う風に、人とサメの違いを上手に説明して進みます。
子供にとって自分にまず聞かれて、ではサメは?と言う形なので、興味を持ちやすい構成だと思います。
読み進めていくうちに、きっとサメに愛着を持ってしまうでしょう。
最後に人間の子供も、サメの子供も生まれた地球が、みどりと みずの きれいな ほしだよ。と終わっているのも良い。
自分から、そして自分と比べることで他の生物へ興味を持ち、そして生命を育んでいる地球を大切にしようね、と言うメッセージを感じます。

続きに「サメのおかあさん」によるサメについての説明もあります。
むやみに恐がる必要はなく、しかし注意すべき点をきちんと教えてくれます。
良質の絵本だと思います。


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