よろず屋の猫

ピエタ・慈悲の街でクレイモアは祈る。
「祈る神などいないというのにな。」

あらすじは公式HPでどぞ。

戦士達は休息、見てるこちらも一休み、の回でした。


ラキに懐くプリシラ。
ピエタにクレイモアが集まっていると言う通りすがりの男からの情報で、ラキは行こうとする。
方向は一緒、とイースレイ。

クレアの事を話すラキ、そして今度はオレが守ると言う決意。
「君にその力があるのかな。」とイースレイ、剣を振って見せる。
「いつも弱い者は言葉にすがりつく。力持つ者が力無き者の為に死んでいく。」
無力は罪だ。
ラキはイースレイに剣を教えてもらうことに。

イースレイの言葉には、饒舌が取り得の他アニメの登場人物に聞かせてあげたい、と思っちゃいましたが。

イースレイの剣、ラキは“凄い”“流れが綺麗”と言ってましたが、もう少しその凄さ、綺麗さを絵で見せて欲しかったところ。
全身を一つのアングルから描くだけじゃなくてね。


ウンディーネはやはり仲間を殺したくない思いがありました。

補充の装備を置く倉庫の中の小部屋、デネヴが扉を開けると、そこにいるのは華奢な身体で涙を流すウンディーネ。
覚醒者になってしまいそうだった経験への怖れ。

デネブが推測する過去の話。
親しかった脆弱な戦士が命を落とした、力のない自分が原因で。
ウンディーネのもう一本の大刀は彼女の物。
常に妖力解放して筋骨隆々の身体を保つのは、組織に二刀流を認めさせる為。

そしてもう一つの過去の話。
少女には姉が居た、妖魔に襲われた時、彼女は少女をベッドに隠した。
少女は見ているしかなかった、姉が妖魔になぶり殺しにされるのを。

クレイモアになった少女は姉の敵を討ちたいと思っていたくせに防御型、“死にたくない”と言う心の表れ。
自暴自棄になった自分が少しでも救われたヘレンの言葉。
どんな時でも生きたいと思うのは当たり前、「人間だぜ、私ら。」

ここには仲間がいる、「一人で気張るな。」とデネブは言う。

デネヴの「私達の世界では珍しくもないありふれた話。」と言うセリフが哀しくなりますよ。
こんな思いを抱えて、人には忌み嫌われて、戦っているんですよね、クレイモア達は。


フローラはクレアの右腕がイレーネの物だと気がついている。
事情を話さないクレアに、剣に手をかけるフローラ。
そこにジーンが割って入る。
クレアは話す、イレーネの事、自分が何故“腕”を受け取ったかを。
覚醒者・プリシラの首を落とす、その為に戦士になった。

それぞれに戦う理由がある。
「この戦いで共に必ず生き抜きましょう。」とフローラ。
三人は剣を重ねる。

フローラは事情を知っている。
そして剣を重ねたクレアもジーンも知っているわけです。
切なくなるシーンでした。

ウンディーネは皆の元に戻る。
「一人でもこの中から死ぬヤツが出ることは私が許さねぇ。」

外で恐怖に泣くクレイモアにりんごを投げるヘレン。
「当然だ、私ら人間だからな。」

ヘレン、単純な人だと思ってましたが、良いヤツだなぁ。
この単純さから出る言葉が、返って心に響くんでしょう。
だってシンプルなことだものね、クレイモアだって人間ってことは。

ミリアは祈る。
「出来ればここに集まった戦士全員が生き残る事を。」

ウンディーネは事情を知りませんが、No.11の実力者、この戦いがどう言うものになるかは当然分かっているでしょう。
そして知っているフローラの言葉。
共に祈りのような願いだと思いました。

それを最後に討伐隊のリーダー・ミリアの祈りで締める。
しかし「祈る神などいないのに。」の言葉に、悲惨な行く末を予感させます。
名前も付けて貰えないような雑魚覚醒者三体に、24人がかりであれだけの苦戦。
イースレイは南進を邪魔するものには、本気でつぶしに来るでしょう。


ラキは剣のお稽古で疲れ果てる。
気配を感じてプリシラとラキの元を離れるイースレイ。
そこにはリガルド。
ピエタの様子を聞いたイースレイは言う。
「ピエタの街を殲滅する。」
我がイースレイの名に於いて、ねずみ一匹、虫一匹の命さえ根絶やしにしろ。


遊佐・イースレイがたまりません!!。

自分だって妖魔なのに、平然とプリシラの家族が妖魔に「喰われたらしい。」と言ったり、
元人間なのに、ラキの決意を「人間らしいちょっと悲壮な決意だね。」と言ったり、稽古に疲れたラキを「人と言うのは不思議なものだね。」と言ったり・・・。

この得体の知れなさが最高ですよ!!。

プリシラが、覚醒者になった時の印象と全然違う。
空虚を感じさせる怖ろしさが消え失せて、イースレイに庇護されるあどけない少女になっている。
ここまでの間に何かあったのでしょうか。

そしてリガルドが出てきました。
私は銀の長髪のノーブルな顔立ちの美形も好きですが、黒髪のきっつい顔立ちの美形も大好き。

美形男キャラがいないところがちょっと寂しいと思っていた『CLAYMORE』ですが、揃えてきたではありませんか。


組織の話が出て来ないんですよね。
クレイモア24人を捨て駒にしてもプラスと考えるものは何なのかを知りたいところ。


来週からは激しく悲壮な戦いになるのでしょうか。
見るには覚悟が必要ですね。


クレアの剣のペンダント。



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