よろず屋の猫

あぁ・・・、月曜の夜の潤いが終わってしまいましたわ。

あらすじは公式HPから要約。

湯川（福山雅治）は、かつての恩師・木島（久米宏）を訪ねた。
草薙（北村一輝）からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを知った湯川は、事件のことを切り出した。
湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、中性子を100％反射する幻の合金の研究をいまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。
それは軍事利用も可能な素材で、湯川は、木島が帝都大の教授だったころ、彼の下でその研究をしていたのだ。

同じころ、湯川研究室を訪ねた薫（柴咲コウ）は、栗林（渡辺いっけい）から、湯川と木島の関係を教えられる。
栗林は、木島が大学を解雇されたのはおそらく湯川が彼の研究を告発したからだと告げ、これ以上、湯川は木島に関わるべきではない、と薫に訴えた。
その話にショックを受けた薫は、湯川からの電話にも出ようとはせず、弓削（品川祐）とともに木島の会社を洗い直す。

電話に出ない理由を湯川に問われた薫は、湯川に迷惑をかけたことを反省した、と答える。
それに対して湯川は、これ以上薫には関わらない、しかし今回の事件の謎は解明する、と宣言する。
その翌日、木島の秘書・京子（本上まなみ）が、ふたつの事件は自分の犯行だという遺書を残して自殺する。薫は、その死に疑問を抱くが…。

で、

薫は木島のアリバイになっている藤川の留守電と、それ以外でふきこまれた声のテープを科捜研に持ち込む。
その結果、留守電はコンピューター処理でつぎはぎされたものだと分かる。

湯川は、藤川と梅里の殺人、両方とも木島が行ったものではなく、梅里を殺したのは藤川だったのではないかと思う。

湯川の研究室に木島が来ていた。
湯川は自分の考えを述べ、しかし京子は本当に自殺だったのだと知る。
木島が研究室に仕掛けた幻の合金を使った爆弾、そして隣りには拘束されている薫。
タイムリミットは三時間、複雑な仕掛け、湯川がこれを解けなければ、東京の半分が消滅する。


先週、薫に刑事としての魅力がないと書きましたが、今回は頑張りました!!。

もともと初回ではおとり捜査でちかんを５４人も捕まえるような女性だったのですよ。
それが回を重ねる毎に「教えて下さい。」連発で、刑事として良いところが全然なくなっちゃって、不満だったのです。

出来れば爆弾の解除場面で泣き喚かないで欲しかったな。
あれが普通の女の子の反応だとは思いますけど、だったら刑事である必要ないし。
だいたい刑事として能力がない女の子が、殺人課にいられるとは思えない。

あの場面は刑事としての薫を見せて欲しかったの。

その方が、強がってたのが爆弾解除でゆるんで、泣いてしまう・・・って言うギャップが出て、返って可愛らしくて良かったと思うんだけどな。

今回も栗林が良かったです。
湯川の才能を尊敬し、だから事件を持ち込まれ、気をそらして欲しくない。
ましてや今回は昔いろいろあった木島の事件。

薫の頼りすぎを見てると、栗林の言ってる事の方がもっともだと思えちゃう。

でも湯川は一度夢中になってしまったら、他は目に入らない。
だから龍仁湖まで行って、あれこれ調べて来る。
これだって本当は薫、もしくは担当刑事の仕事だと思うんですけどね。

栗林の、湯川を思う気持ちが良く出てて、とても好きです。


木島の科学者としての在り方。
科学もこれだけ発達してくると倫理面でどうだろう?と言うことが多いですが、どこにボーダーラインを置いたら良いのかと言うのは難しいですね。
たいていの場合、月日がたてばその境界線もどんどん下がっていっちゃうし・・・。

爆弾解除のシーン。
湯川の自信、薫の信頼は結構ですが、それと住民避難は別の問題だろう?って気がしますが。

おまけに途中までの木島が仕掛けた謎を解くのは湯川でも、最後はやっぱり爆弾処理班におまかせすべきじゃないの?。
ちゃんと呼ばなきゃ。

どうせ話をでっかくしたなら徹底的にやれば良いのに。

そう言えば作中にもありましたが、まんまどこぞの小学生探偵の映画と一緒でしたね。
ミステリーとしてはあっちの方が面白かったぞ!!。

もう「湯川には頼らない。」のセリフは綺麗に忘れ、相変わらず謎の事件を湯川に持ち込む薫。
あの・・・講義中にそれを遮って、ベラベラ皆の前でしゃべってしまうのはどうかと・・・。
薫のそう言うところがイヤなんだってば・・・。


約三ヶ月、素敵な福山・ガリレオを楽しませて頂きました。

でも原作の雰囲気のままの『ガリレオ』も見たかったな・・・なんてね。


で、映画化されると言う『容疑者Xの献身』ですが。
あれは湯川が主人公ではないんですよね、犯人サイドの物語。
あの小説はそれが良いのですよ。
トリックの言わば“だまし”の部分も、犯人サイドから描かれてるからこそ意外性があるんだし。
なのでその線だけは変えないで欲しいと切に願います。

数学の天才の役はどなたになるのでしょう。
原作者の東野先生が、ガリレオのイメージとしている佐野史郎さんだったりすると、結構面白くなりそうなんですけどね。


ドラマの感想をきちんと通して書いたのは初めてでした。
ドラマって短いですねぇ、もう終わりです。

記事を読んで下さった皆様、TBを送って下さった皆様、コメントを書いて下さった方、本当にありがとうございました!!。