よろず屋の猫

TVKでは夜11時からの放映なのですが、何とも言えず微妙な時間帯なんだな。
気がついた時は終わってる状態で・・・。

『喰霊・零』が同じ夜なんですけど、これが何故か毎回録画失敗。
今回も後半の15分しか取れてませんでした・・・。
縁がないのかも知れない。


キャシャーンが今度出会ったロボットはソフィータ、“滅びの天使”の異名を持つ。
ソフィータは戦うことでのみ、生きていることを実感している。
そしてキャシャーンと戦いたいと思う。
キャシャーンは、自分は戦いたくないのだとソフィータに告げる。

傷が出来ても自己再生するキャシャーンは死ねない。
ソフィータは「私が滅ぼしてあげる。」と言って、キャシャーンの胸にサーベルを突き立てる。

キャシャーンに破壊の衝動が沸かない。
それはソフィータに「殺意」が無かったから。

ソフィータは再び会うことの喜びをキャシャーンに告げる。

・・・と言う感じでしょうか。
今回も旅で出会ったロボットとのドラマですね。


ロボットではありますが、感情の持ち方がまんま人間なので、「人間ドラマ」であると思います。

修理の為の部品も新たに作られることのない世界、ロボットですら朽ちていくのを待っているしかない。
まさに「滅びの世界」です。

非情に殺伐とした世界なんですが、これを静かに、淡々と、美しい映像で話を紡いでいるところが好きです。
今回は特に赤い水面、そこに広がる波紋と言うシーンがとても印象的でした。


ちょーっと雰囲気に酔いすぎなところもあるけど。
個人的には「おにーさん」もよして欲しかった・・・。

ソフィータが良かったです。
戦うことでしか「生」を感じられない、戦うことが彼女の「会話」なのでしょう。
ありがちな設定ではありますが、少女のようなところが私の好きなタイプ。
エキセントリックさがなく、落ち着いた雰囲気も良い。

しなやかな戦い方で美しい、どこかエロティックでもある。
けれどもあくまで無垢なエロティックさを感じました。

回りはごついロボットばかりでは、そりゃキャシャーンは「綺麗」と思うでしょう。(笑
何度も戦いを挑み、断られる。
キャシャーンは戦いを拒み、戦うぐらいなら腕をとられたほうがましだと言う。

本当の「会話」の中で、ソフィータはキャシャーンを愛したのでしょう。

キャシャーンは死ぬことが出来ない、それを「可哀想。」と言い、ソフィータはキャシャーンの胸をサーベルで貫く。

「おかしいな…。刺してあげたのに、涙が出る。」

キャシャーンの為を思ってした行動。
なのに相反する感情。
ソフィータはそれが「愛」なのだと知らない。

一方のキャシャーには破壊衝動が起きない。
それはソフィータが殺意をもって刺したのではなく、彼を思っての事だったから。

ソフィータはキャシャーンに名を尋ねる。
もう二度と戦わなくてすむように。

「だから死ねないことを悲しまないで、生きて会えることを楽しみにして。」

キャシャーンはそこに救いを見出したでしょうか?。



バラシンが・・・。
最初はかつての勇者ってことで、ソフィータをたしなめる男気のある良いおじさん的役割かと思っていたら、ソフィータに襲い掛かり、それはキャシャーンを誘い出す為だと。
だけど命が惜しいから、退場・・・。

この人、一体何だったんだろうと思っちゃいました。
今後に本格登場かな。