よろず屋の猫

OP、勘弁して!!

・・・と初っ端に叫ばさせて頂きました。
新番組の感想で初めてですよ、こんなこと。

あのね、『モノノ怪』とか『墓場鬼太郎』みたいな作品なら分らないじゃないですよ。
(↑あ、でもやっぱりイヤ)

本編と全然合ってないじゃないですか!!
むしろ古臭さすら感じるこのアニメに、何でこれ?。


話は主に「桐壺」、詳しくはこちらをどうぞ。
光の君と呼ばれた源氏の幼少時代、藤壺との出会い、そして思慕が描かれてました。

映像はとっても綺麗。
日本人は自然をとても愛でたのですが、それを映像で良く描いていたと思います。
雪の中を鳥が飛ぶシーンとか、凄く綺麗でした。

キャラデザインは・・・。
あくまで好みの問題と言う事で書きますが。

キャラの顔がUPになると、目が濃ゆすぎて昔の少女マンガみたいで古臭さを感じる。
もう少し涼しい目元にして欲しかったなぁ、と。
東洋的な端正さのある顔にして欲しかったです。

髪もねぇ、出来ればウネウネはなしで、真っ直ぐにして欲しいなぁ。

なので自然とか、着物とかは良いけど、肝心の登場人物たちが雰囲気が出ていない・・・って感じでした。


キャストは以下の通り。

光源氏・櫻井孝宏
弘徽殿の女御・藤田淑子
紫の上・遠藤綾
藤壺の女御・玉川紗己子
桐壷帝・堀内賢雄
頭の中将・杉田智和
葵の上・平田絵里子
六条の御息所・鶴ひろみ

ナレーションを紫の上の遠藤さんが担当。
可愛かったですが、私は昔語り風に大人の声でして欲しかったです。←これも個人的な好み

櫻井さんは好きな声優さんなんですが、うーん、どうだろう?。
私のイメージする源氏とはちょっと声の質が違うんですよね。


光の君が可愛いかったです。
これに慕われては、藤壺もほだされてしまうでしょう、って位に。

もう少し、光の君の母が亡くなっていることの寂しさ、慕う気持ち。
それ故に藤壺に思いを寄せる気持ちを描いても良かったんじゃないかな。
後の源氏の行動の言い訳になる部分ですし。


光の君が熱を出して寝ているシーンがありましたが、昔はろくな暖房もなく、あんな薄い布団で寝てたんだよなぁ、と。
京都の冬ってもの凄く寒いって言うし。

男が女の元に通っても、朝まで居たんじゃ無粋ってことで、夜明け前までに帰るんですよね。
雨が降ろうと、雪が降ろうと。
そして帰ったらすぐに、歌を送る、と。

凄い根性ですよね、恋愛に対して。

冒頭の、源氏と頭の中将の会話。
そんな根性を示して、「恋多き男」の称号を得た男たちのやりとりだと思うと、お互い自慢しあっている(のだよ、実は)のも、微笑ましく見えますわ。

あ、私は初期の源氏にはありません。
魅力を感じるのは女達の方です。
なので女達の悲しさ、哀れさを美しく描いて欲しいです。


EDは、曲は悪くないんですけど、これまたこのアニメに合っているかと言うと「?」かなぁ。
まぁ、OPに比べれは全然ましなんですけどね、少なくても許せます。

次は「六条」。
「夕顔」の部分を描くかはともかく、「葵」まで行くとなるとかなり飛ばしてます。
なのでその間のつなぎは丁寧に説明して欲しいです。
それとも一人の登場人物に焦点を当てて、一話一話描いて行くつもりなのかな。