|
カテゴリ:医学
一昨日の日記で、直腸癌の手術についてチョット触れたが、直腸癌がもっと進行した場合、直腸・肛門だけの切除に留まらず、骨盤内の他の臓器(男性なら膀胱・前立腺、女性なら膀胱と膣から卵巣までの全女性器)の摘出をする「骨盤内臓全摘術」が行われる。
そうすると当然、人工肛門と人工膀胱のダブルストーマが作られる。 つまり右の写真の様になるんだ。 骨盤腔内は右の図の様にカラッポになり、股間部は皮膚に1本の疵痕だけが存在する状態になってしまう。 尤も骨盤腔内の空間は結合織と、上から落ちて来る小腸によって塞がれるが。 しかし医学は進歩して来ている。 先日、と或るサイトで「ストーマにならない骨盤内臓全摘術」と言う論文を見付けた。 どの様にするのかと言うと、ガンに侵された骨盤内臓器を切除した後、下行結腸末端で「Jパウチ」を作り、残しておいた肛門管に吻合して糞路を再建する。 一方尿路の方は回腸を使って「自排尿型膀胱」を作成。切除せずに残しておいた尿道と吻合する事により、ストーマを作らずに従前通りの生活を可能にするんだそうだ。 その術後の「骨盤内」の図が、右の図なんだ。 「Jパウチ」と「自排尿型膀胱」が良く判るだろ。 参加中、ポチツと押してね コメントも宜しく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月27日 21時25分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[医学] カテゴリの最新記事
|