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2009.12.06
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今日の新聞にラクダの食糧化が再評価されているという記事があった。

エジプトで食用の需要が増加しているというものだ。

ラクダにはヒトコブラクダとフタコブラクダの2種類あることはよく知られている。私はラクダは砂漠とは切っても切れない生き物だということで、てっきり、サウジアラビア辺りが発祥の地と思っていた。考えてみれば、砂漠は世界中にあるわけで、なにやら、現在個体数が一番多いのはオーストラリアなのだそうだ。

オーストラリアといえば、カンガルーということになるが、このカンガルーが増えすぎて、人に害を与えるまでになったので、食用化が進められているのだということだ。

それと同じく、オーストラリアではラクダの食用化も進められているという。我が国には、砂漠と呼ばれる所は、箱庭程度の鳥取砂丘があるくらいで、勿論観光客相手にラクダを無理矢理飼っている程度である。勿論動物園では飼育されているのであろうが、この間連れ合いの孫と行った王子動物園には居なかったような気がする。
日本ではやはり珍獣という部類にはいるのではないだろうか。

それが、エジプトでは牛や馬の如くというか、逆に牛や馬より数が多くラクダが居るわけである。このラクダの元々の発祥の地は、2500万年から1200万年前の北アメリカであるという。勿論これらはラクダの祖先ということで、ウサギほどの大きさのプロティロプスやヤギほどの大きさのポエブロテリウムなどであったという。

化石からは、現存するラクダよりもはるかに大きい個体やガゼルのように華奢なもの、木の葉を食べるのに適したキリンのような背の高い個体もいたようである。

1200万年前頃から南米のラマ種と、アジアや中近東のラクダ種に分岐したとされている。さらに、ヒトコブラクダとラマの間で交配した雑種のキャマと呼ばれるものまでいるのだという。

一寸驚いたのだが、ラクダは人類のグレートジャーニーの真反対に、北アメリカからベーリング海峡を渡ってアジア、中東そしてエジプト辺りに移動してきたようである。アジアではフタコブラクダであり、ヒトコブラクダはアジアにもいるようだが 中東や、アフリカが中心である。

私は、南米には行ったことがないが、ラマやグアナコ、ヴィクーニャやアルパカ等はラクダと同じルーツなのだそうである。

野生のフタコブラクダの個体数は、世界中で800頭しかいないとされているようで、絶滅危惧種に指定されている。私が中国の福建省に滞在していたときの動物園には、体のでかい、なにやら黒ずんだ風格のあるフタコブラクダが飼われていた。そのコブも隆々としていて、首から垂れ下がる毛は房々としていて、年齢も相当いっていたようであった。

それに比べると、サウジアラビアや、ドバイで見たラクダは、ヒトコブラクダで、フタコブラクダに比べて若干色は薄く小柄であった。それというのも純粋な、野生のヒトコブラクダはすでに絶滅したとされているようで、現在のヒトコブラクダは家畜化された種とのことだ。

この家畜化されたラクダは、一般には運搬などの使役に使われていたのだが、数が増えたためか、物価の上昇も手伝って、ラクダまで食べるようになったのか、とにかく現在は多くのラクダが食糧用に取引されているのだそうだ。

サウジアラビアにいた時には、ラクダの乳を売る店はあったが、肉まで食用だとは気がつかなかった。ラクダ乳も、慣れた人なら良いが、初めての人は下痢をするなどと言われ「どうです、飲んでみますか?」といわれたが、及び腰になってしまった。ただ、ラクダ乳は牛乳に比べてビタミンやカルシウムが豊富で、値段も倍以上するらしい。

中国人は四つ足なら机以外は何でも食べるというくらいだし、むしろラクダのこぶは珍味として重用されているという。フランス人はカタツムリを食べ、日本だって馬肉や、カエルなども食べるんだから、ラクダは立派な食糧になりうる事は想像できる。
新聞記事によると、エジプトは年間10万頭以上ものラクダをスーダンやジプチ、ソマリアなど緑豊かな国から輸入しているようで、その9割が食用なのだそうである。

サウジでは、一番よく食べられている肉は山羊や羊のようで、牛肉はあまりお目にかかれない。勿論イスラム教だから、豚肉などは全くお目にかかれないのである。ラクダの肉は、羊などより安く、約7割程度の値段ようだ。日本での鶏肉的感覚である。

ラクダと言えば我々は、すぐに砂漠を行く隊商を連想する。ラクダのこぶは水をためるタンクだとか聞いたこともあるが、実際あのこぶは、脂肪の塊だそうで、ラクダは1度に80リットルから最高で140リットル近くもの水を飲むが、その水は、すべて血液中の赤血球中に蓄えられるのだそうで、普通なら赤血球が破裂するところ、ラクダはこれに耐えるだけの機能を有しているのだそうだ。

またこのラクダは気分屋で、危険なときとか、気に入らないときには、くさい胃液を相手に吹きかけるから注意を要すると聞いた。ドバイで出勤中の工場近くにやってきたラクダが、車の窓に顔を近づけてきたので、思わず窓を閉めてしまった。

さらに気分屋の面は、年に1度だかに、群れを外れて1頭でうずくまることがあるという。その時何を考えているのか知らないが、近寄ることは避けた方が無難なのだそうだ。

砂漠の船と称されるように、重い荷物を担って、酷暑や乾燥に対する強い耐久力を有し、特に長期間にわたって水を飲まずに行動できるなどの特技を持つラクダも、上野動物園長だった中川志郎さんの本に依れば、歩くことによって魚の目が出来ることがあるという。ラクダに魚の目とは一寸信じられないことだ。

ラクダは普通、側対歩と呼ばれる、同じ側の前足と後ろ足を同時に上げる歩き方で歩くため、乗っている人は左右に揺れが大きく船酔いならぬラクダ酔いをするらしい。加速度が付くにつれ、揺れが少なくなると言うことだが、「月の砂漠」の王子様とお姫様は、ラクダ酔いに強かったのかも知れない。

房総半島の御宿にこの月の砂漠の像があるが、あれほどしゃなりしゃなりと乗りこなすには、結構技が要ると思われる。

私に取って、ラクダはやはり珍しい動物であったので、サウジの土産にと、ラクダの皮で作ったスリッパを買ったが、スリッパの全体がラクダの皮ではなく、ほんのお飾り程度に使われているだけのようで、スリッパそのものも扁平で歩きにくい代物だった。これも食糧用にと肉を取った後の皮の利用だったのかも知れない。






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Last updated  2009.12.07 09:18:52
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