カテゴリ:兵器・自衛隊・軍関係
本に出てくる怖いシーンで、数ヶ月ぐらい頭から離れなくて
ブルーになったことって無いですか? 幽霊話とか、ホラー映画もこわいですけど 「ねじまき鳥クロニクル・村上春樹著」の何巻だったか忘れたけれど 戦争中に、ノモンハンで起こった話として 羊の皮を剥ぐ職人が、拷問をするシーンがありました。 とても細かく描かれていて、、、とても痛いです。 この職人は人を拷問するために技術を磨いたのではないのにと、 日常と戦時中のズレにとても怖いと思いました。 昨日電車の中で本を読んでいたら、短いコラムがありまして これがまた、怖い話でした。 ********************************** 『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本(日本評論社)』 中の元日本兵士 金子安次さんのコラム 「本当の愛国心とは戦争をしないこと」 兵隊になったはじめはね、人を殺すったってなかなか殺せないんだよ。 訓練を終えて戦地へ出れば、相手を殺さないとこっちが殺されちゃうから 必死になってやるけれど、やっぱり初めて人を殺すのは怖い。 兵隊というのは、戦うのも兵隊、死んでいくのも兵隊、 捕虜になるのも兵隊で、ただの消耗品なんだけど、 人をころせるようにならないと、そもそも戦力にならない。 だからね、初年兵には教育作戦として戦地に出して、 「刺突(しとつ)訓練」をさせるんです。 捕虜の中語人を木に縛り付けて、その中国人に向かって「やぁーっ」て 声を上げて走っていって銃剣で突き刺す。 はじめは手も体もぶるぶる震えるし、「俺はできねぇ」って わんわん泣いちゃう兵隊も出てくる。 それでも、一回、二回ってさせてって人を殺す度胸をつけさせるの。 その繰り返しのなかでだんだん、慣れてくる。 すると、殺すことが逆に面白くなってくる。 人を殺せば階級も上がるんだから、競争意識も出てくるでしょ。 上からも喜ばれて、日本男児として誇りが出てくる。 (後略) ********************************** 電車の中でまた、楽しくなさそうな本を読んでいるなという ツッコミはぬきにして・・・猛烈に怖くないですか? 人を殺せない「人」から、殺すのが当たり前の「兵隊」になっていく様子。 本当にあったこと。 それもその練習を、人間を殺させて学ばせる。 有事になれば、これは仕方が無いことなのか? もし、日本がこれから先戦争に加担することがあった場合 この訓練は無いとおもいますか? 戦争とはこういうものだとおもうのです。 このコラムは続いて、義務教育で愛国心・武士道を教えられ お国のため殺し、かっぱらい、強姦といった行為も平気になってしまったと 書いてあるのですが、ある事で、戦争の罪悪性を意識するようになり、 本当の愛国心は戦争をしないことと、考えるようになったいきさつに続きます。 敗戦前後の被害者としてのイメージをもって戦争体験としないで 加害者としての面も知って、想像してもらいたい。 そして、絶対に回避しないといけない。 近代戦争は、戦争が始まれば、ボタン1つで終わり? そんなことないから、怖いんじゃないですか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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