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カテゴリ:観劇・LIVE
泉鏡花
名前は知ってるケドどんなオハナシ書いた人か。とか いつの時代の人か。とか あんまり見ないで見に行った 「夜叉ヶ池」オモダカチームによる始めての泉鏡花作品。らしい まんずビックリしたのは 日本語がキレイなこと。 いつもの歌舞伎コトバと言うよりは現代劇に近いコトバで しかも流麗というの? ことばがキレイ。 耳が喜んでますな 現実と異世界。 欲望と純粋。 お互いの感情がお互いの感情を引き出し引き立て、一見ワガママな異世界の道理が純粋でかけがいの無いもの。のようにみえて来る。 お話もさることながら 春猿丈は本当にきれいだね。 所作もそうだがもう存在だけで華があるぅ~ ニンゲンの「百合」の純粋な想いと、夜叉ヶ池の主・白雪姫(←グリムじゃないぞ)の純粋すぎる恋情。 恋しい相手に逢う為なら人間の命なんてどうでもいいと言い放ち、すべてを壊して相手に逢いに行こうとする一見ワガママだけど実はヒトの真実の心の奥底を表してる白雪姫が、春猿丈が、もう本当にね…はぁ~。 ため息物ですよ。 春猿丈は、もうその存在がステキ。 玉三郎さまと立派に並べると思います 今回の7月大歌舞伎は「玉三郎の泉鏡花作品4連発」がウリで、玉三郎&海老蔵が際立っているらしいが、どうしてどうしてオモダカチーム、いいぞいいぞ。 特にごひいき三人組+αなこの「夜叉ヶ池」もう一度みたいっ! 白雪姫の眷属、鯉や蟹のコミカルで笑って見過ごしがちだけど、あのコミカルがあるから真剣な恋が生きて来るんだよな! もちろん右近クンも重要な役でご出演。 粋な洋装ですだ。←最近歌舞伎姿みてないなぁ。前回は宇宙人だったし…。 最後の最後は新しい淵の主となった晃と百合が微笑む中、鐘楼にたたずみ合掌するのだ。ちゃんちゃん。 で終わるはずだったらしい。←やらなかったけど。 よかった。右近クンも流されちゃったのかと思っちゃったじゃん。そういうところは省略しないでやってくれないと。 「海神別荘」 きっと私のようなシロウトがなんだかんだ言う前に、様々なところで絶賛されてるんだろうから、特にいう事は在りませんな 初めて海老蔵さん見たけど凄い存在感ですな。 声も良く通るし、王子様然としたお衣装も凄い似合ってる。←お茶のイメージぶっとび。 さすが公子の役だけあって所作も上品。 こちらも人間ではないので自分のキモチに正直で人間の取り繕った感情なんて、くっだらないと心から思ってる。←それがまたイイっ 楽しく幸せじゃないものはここに住む資格が無い。 だから殺せ。… そういうセリフが良く似合ってたなぁ さすがの玉さまは人間の欲を捨て、真実の心に気付いていく様はお見事。 何より海の中にいるのがわかるような、たゆっている所作はぐう。 ついでに言うと所謂黒子たちが上手に舞台に溶け込んで、波になったり黒潮軍団になったり。 そういう演出は現代劇の演出より際立ってたよなぁ。見惚れた ファルコン(←チガウ。白龍馬)これがね~。 本当に生きて動いてる様なのさぁ 歌舞伎なんだけど舞台のような、イヤ現代劇よりキレイな言葉遊びのようなフシギな不思議な世界でした。 後半、夜の部はまた次回。 しばらくこの「夜叉ヶ池」にヒタルノダ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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