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カテゴリ:観劇・LIVE
空蝉の唐織り衣なにかせん
あやも錦も君ありてこそ 和宮が上洛する家茂にお土産にと望んだ西陣織は家茂の死後、形見として届けられた。 どんな思いでこのきらびやかな織物を目にしたのか。 この豪華な織物を袈裟に仕立てて家茂の追善法要に用いた和宮の心中を思うと、胸にせまる。 本当にキレイな織物なのよ。 写真じゃ解らんです しばし呆然と佇んでました。これが一番衝撃的だったかも。 今回の「大徳川展」「大」がつくだけあって、本当に見ごたえがあった。 まず度肝を抜かれるのが入り口にばばば~んと金扇馬印。 写真とか絵なんかで見たことあったけど、これほどでかいとは 大人一人分くらい軽くある大きさ。でGOLDですよ キンピカですよ。 これを立てて将軍が出撃したらさぞや格好良かったろうなぁ。ねぇ、ヨシノブサン ワタクシ的ツボをいくつか… 歴代将軍の鎧兜がどどど~んとあるのだけれど、まぁ時代が古いということもあって保存状態の差もあるけど家康の頃は使ったのが解るし、実用的な感じ。 だんだん象徴的なものになり飾りも派手に。 太刀の量も半端じゃない。 菊桐紋蒔絵糸巻太刀拵(きくきりもんまきえいとまきたちこしらえ) 禁門の変のとき、慶喜は御所を守って決死の覚悟で臨んだらしい。 そのときの働きを孝明帝に認められ拝領したもの。 慶喜はこのときが初陣。 金銀象嵌けひきばし いわゆるコンパス。ブンマワシですよ。 家康と言う人は結構ハイカラ。目器(眼鏡)とか洋鋏とかぜんまい時計も持っていた。 鉛筆にいたっては現存する日本最古のものらしい びいどろの薬壷 新しい物好きな家康らしくびいどろの壷を薬壷として使ってしまうあたり、現実主義者なのかなぁ。 普通はキレイなびいどろの壷は飾っておくらしい 家康坐像 自ら作らせたという家康の坐像。 展示の性質上、薄暗い照明の下にあるんだけど… はっきり言って夜、トイレの前ではお会いしたくないタイプ。 迫力ありすぎ 家光という人は、本当に家康を崇拝していたんだね それは家康が望む以上の傾倒っぷりに見える これでもか、これでもかと言わんばかりに亡くなった家康の絵を描かせ神様にしてしまったのはこの人。 どちらかというと家康は現実的なヒトに思える。 薬を作り鉛筆を使い、コンパスを使い眼鏡をかけて本を印刷する。 神様というより職人 戦より学問(それってオオトリサンに似てる) そしてそしてるるるる~ 家斉所有の銀細工が今回も出てた 「江戸城展」にも出てたけど、コレ見つけると足が止まっちゃう。 この献兎賜杯のがあったからこそ請西藩は藩主が自ら藩士を率いて脱藩、徳川家を救うために頑張っちゃったのだ。 たった1万石の小さな大名だけど、この方すごく好きなんですよぅ。 話がそれてる 徳川斉昭が意外とハイカラだったのにもオドロイタ じゃあナゼあんなに攘夷にこだわったのかなぁ あんなに西洋文化を取り入れてたヒトが 地球儀まで持ってたのにもオドロイタ 家茂・和宮夫妻のものは嫁入り道具から御愛用の品までいろんな思惑が絡まってやっぱり不憫です。 いつも思っちゃうんだけど、本当に保存状態が良くてそれに吃驚する。 ソレこそが将軍家の威光なのかと思っちゃうくらい。 そしてこういうものを将にタカラモノというのだ。 歴史は取り返しがつかない しかし、狩野探幽はイイネ。京都行きたくなっちゃったよぅ 展示のイイところは直接ナマで見られること。 でも惜しいかな、裏側が見られない どうしてガラスケースの中も鏡張りにしてくれないんだろ 裏はこうですよ。と説明書くより鏡おいてくれ 図録のイイところは裏側もちゃんと乗ってるところ。 出展が載ってるところ ただし写真では伝わらない そんなわけで図録を買ったですよ 超重いですよ まぢ肩が抜けるかと思いましたもん。 年寄りにアレを売りつけるのは犯罪だと思います(ちゃんと郵送もしてくれます) 凶器になる分厚さ。 東京国立博物館~12月2日マデ お年寄りと車椅子に注意。ぶつかられました。 凄い疲れます。カクゴして行きましょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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