Love Rainbow 07



さて、今回のテーマは、「粉雪」です。
新年、みなさんはどんな感じで過ごされてますか?
さて、今回の粉雪は、きっと思わず、泣いてしまうような物語になるかもしれません。
というわけで、Love Rainbow 07、スタートします。

Love Rainbow Vol.07
「Powdery Snow」


12月に突然の雪。
ビックリしたのは、よしきも、このみも、他のメンバーも一緒だった。
このみ「もしもし。よしき?」
よしき「ん?このみ?」
このみ「よしき。。。また風邪引いたの?」
よしき「まーね。。。忙しくなると、すぐこれなんだから。。。」
このみ「そんなんだと、1月の札幌でのステージ、私が電話して中止するよ?」
よしき「それだけはやめて。。。札幌に行くのは、楽しみなんやから。」
このみ「ふーん。札幌にまだ彼女隠してるでしょ?」
よしき「事情知ってるくせに、そういうこと言うなよ。いる訳ないでしょ。」
このみ「でも、よしきってどこか抜け目ないんだよね。知らない間にナンダカンダしてるから。」
よしき「俺を信用できへんってか?」
このみ「仕方ないなぁ。今回だけは信用してあげよう。
でさ、私の友達の麻里から、リクエストが入ってるんよ。
あの曲、ステージで歌ってほしいんだって。」
よしき「え?その曲って、失恋の曲やん。なんで?」
このみ「ちょうど、昨日こんな話があってさ。。。
で、その時に私がこの曲、思い出したの。
で、言ったら、その曲歌ってるところが見たいって話になって。」
よしき「でも、その話って、どんな話?」
このみ「麻里が失恋したのは、ちょうど去年の12月の話。
その失恋した日が、こんな感じだったんだって。」

麻里がそのときの彼氏、康成と付き合い始めたのが、今から3年前。
たまたまの出会いが、東京で粉雪が降る夜の、ちょっとした出来事だったの。
麻里「あの。○○って店、どうやっていったらいいんですか?」
康成「あ、○○ね。じゃ、そこの坂道上がって。2つ目の角を曲がったら、確かあったかな?」
麻里「よかったら、一緒にその店まで来てほしいんです。。。
女の子の1人歩きって、私怖いんです。。。」
康成「あ、そういうことなら、お任せください。
いいですよ。お連れいたしましょう。」
道を聞いた場所から、そのお店まではちょうど歩いて5分ほど。
この康成君って、結構カッコよかったの。
麻里が一目ぼれしたような感じだったのよ。
で、つたない話をしながら、そのお店に着いたの。
麻里「ありがとうございました。
あの、良かったら、メアド聞いてもいいですか?」
康成「いいよ。はい。これがメアドね。」
後で聞いた話なんだけど、この時、康成も麻里に一目ぼれしてるような状態だったんだって。
で、メールを繰り返してる仲になってきて、またあってみたいって話になったの。
もちろん、麻里のほうからね。
康成君も、○2つで返事してくれたんだってさ。
で、デートを繰り返してる中になって、自然と付き合うようになったんさってね。

でも、一緒にいる時間が長くなってくると、だんだん相手の嫌な部分が見えてくるからね。
付き合ってからは、逢うたびにケンカしてるような関係になってしまったんだって。
最初は、アツアツだったんだけどね。
私と遊びに行ってるときでも、康成君からメールが来ると、喜んで飛びついてたからね。

で、私が気づいたのが、ちょうど別れる2ヶ月前。
8月の中旬頃、2人で遊びにいったのよ。
その時に、色々相談されちゃってね。
よしきだと、「一回別れて、もう一度自分の足元を固めたら?」っていう、飛んでもない答えになるから。
で、色々相談に乗ったのよ。
でも、麻里は信じてるって答えを貫き通した。
そう、康成君は、浮気してたらしいのよ。
でも、麻里は絶対に信じなかった。
誰が見ても、浮気してるっていう状態バレバレだったんだけどね。康成君は。

で、結局別れを言われたのが、ちょうど去年の12月だったんだって。
でも、神様は、そんな麻里にあたたかいプレゼントをしてくれたんだ。
何かって?それは、空から降ってくる、ちょっとした粉雪。
粉雪に、何かの気持ちをかぶせてる、麻里がいるの。
だから、この曲を歌ってほしいんだって。
で、別れのときの話ね。こんな感じ。。。

別れる時、ちょうど康成君に、こんなこと言われたんだって。
康成「あのさ、もう、別れようかと思うんだ。」
麻里「何で?今度、私にクリスマスプレゼント買ってくれるっていったじゃない?」
康成「実はさ、俺、他に好きな人がいるんだ。
麻里にはホントに申し訳ないと思ってる。
ゴメン、もう自分の気持ちに、ウソはつけないんだ。
だから、黙って納得してほしい。」
麻里「そうなんだ。。。自分の気持ちにウソはつかない。。。
私も考えさせてほしいな。。。」
康成「ん。わかった。じゃ、メールでも手紙でも、何でもいいから連絡ちょうだい。」
麻里「うん。じゃーね。今日はありがと。」

って、言って10分後。
ちょうど麻里が東京の街を歩いてると、粉雪が降ってきたんだって。
何か、出会いも粉雪から始まって、別れも粉雪で終わる。
だから、あの曲には想いいれあるんだってさ。
でも、今でも頑張ってるから、麻里は。
麻里も、あれから少したって、久し振りに電話が話そうって決意したみたい。
麻里「このみ?元気?今、テレビ何やってるの?」
このみ「大丈夫。今は何もしてないよ。」
麻里「実はね。。。恋愛辞めようかな?って」
結局、その人と逢わない様にする為に、時間も時差出勤にしたんだって。

このみ「こんな感じの恋愛だったんよ。よしき、どう思う?」
よしき「粉雪って、よしきはメチャ好きだけどね。曲も歌も。」
このみ「だから、よしきに歌ってほしいんだってさ。麻里ちゃんから。
よしきが、よく雪の話するじゃない?
冬に雪が降ることは、とっても気持ちが新鮮になる。って。」
よしき「そういうことなんか。あ、じゃ、曲の入れ替え必要なんよね。どうする?」
このみ「その辺はまた来週の内輪ミーティングで。」
よしき「でもさ、リクエストって、ホントに多いもんやね。」
このみ「ホントホント。きっと、みんなが期待してくれている証明だって。だから、きっと大丈夫。」
よしき、「じゃ、頑張らないと。練習、始めますか?」

実は、この話も続きになります。そう、全ては1/19のペー
ジにつながってます。
というわけで、次もお楽しみにね!


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