Love Rainbow 15



さて、2004年2作目のLove Rainbow。
4ヶ月ぶりのLR更新になります。
さて、今回のテーマ。「仕事と恋」です。
ありがちな物語。でも、どこか共感できて、どこか安心できる。
そんな日常を取り上げたかのような物語です。
というわけで、Love Rainbow 15、スタートします。

Love Rainbow Vol.15
「Work × Love = ?」



とある5月の金曜日。
たまっている仕事を一気に済ませて、よしきが会社を後にした。
大抵の金曜日は、遅くまで仕事していることが多い。
でも、今日は渋谷で集まりがあるため、珍しく早く帰った。
それは、毎月働いているメンバーが集まって、色々話す飲み会。
そこで話しているだけでも、色んな情報が入ってくる。
そして、色んな話も入ってくる。

夜7時過ぎ。よしきはハチ公前にやってきた。
あい「よしき、遅いぞー。」
よしき「ゴメンゴメン、仕事やからしゃーないやん。」
幸恵「私より仕事早く終わってるはずやん。」
よしき「仕事は速く終わっても、移動時間がかかるやん。
川崎からやから、時間かかるに決まってるやん。」
幸恵「えー?私と同じくらいでしょ???」
よしき「俺の仕事場知ってるくせに言うな。」
と言ってると、博志がやってきた。
博志「わりー。遅くなった。」
よしき「俺よりも遅いの、いてるやん。笑」
幸恵「ちぇ、たまにはよしきに持たせたろと思ってたのに。」
よしき「残念でした。笑」
博志「まだ来てないのは。。。カズと。」
あい「保美も来てないよ。」
幸恵「この2人は、確実に遅れてくるねー。
メール送って、店に移動しよ?」
博志「ほーい。りょーかい。」
てなわけで、店に移動した4人。

あい「でも、よしきが遅れてくるって珍しいよね。」
よしき「仕事が忙しいんよ。。。人数1人減らされたせいで。」
幸恵「あら、いいわねー。期待されてる証拠やん。」
よしき「期待されてるのはわかるけどな。
でも、仕事が以前の2倍くらいになったから。大変だわ。
ほとんど土曜日も出勤してるようなもんやし。」
博志「それで、最近土曜日は会社で競馬見てるわけか。。。
どおりで、電話かけたら静かなわけだ。」
よしき「ちゃんと土曜日もマジメに仕事してるわけですよ。」
あい・幸恵「ぜーったい信じない。」
そうこう言ってると、和弘と保美が店に来た。
和弘・保美「ゴメーン。遅くなった。」
あい「あ、カップルが来た。今日は2人のオゴリね。」
保美「遅れた理由は、カズのせい。」
和弘「仕事が忙しくってさ。明日も仕事なんだけど、とりあえず今日は抜け出してきた。」
よしき「カズが珍しいやん。俺ならわかるが。。。」
一同「よしきが仕事熱心なんて、ありえなーい。笑」
よしき「俺のキャラクターをどう見てるねん。。。ホンマ。」
あい「そりゃあ、遊ぶことしか考えてなくて。」
幸恵「女の子の誘いには、すぐにホイホイ乗ってきて。」
保美「その割には、お酒に弱い。」
博志「いつもいいとこまではいくけど、そこから先は進まない。」
和弘「そんな、いいひとか悪いひとかわからない男です。」
よしき「おーい。打ち合わせでもしてるんかい???笑」
あい「いい感じね。今日も息はピッタリ。笑」
こんな感じで、恒例の飲み会は、すすんでいく。
ようは、集まって飲んで楽しんで、そんな飲み会です。

そんなこんなで夜も11時過ぎ。
あい「そろそろ終電なくなるよー。」
よしき「俺は仕事やから、早く帰るかな。」
幸恵「ホンマに仕事???」
よしき「じゃぁ、明日ついてくるか?」
幸恵「仕事場行ったら、よしきに何されるかわからんわ。」
博志「よしきとサチ、ホントに仲いいよなー。」
あい「まーまーまー。うるさい2人はいいとして。カズと保美は?」
保美「今日は帰るよ。ちゃんと。」
よしき「おいおい、帰る方向が逆でしょうが。。。」
和弘「こらこら。ふっかけるな。」
保美「ホントはね、その方向でもいいんだけど。カズが仕事だからね。」
一同「保美って、優しいよねー。」
よしき「ホントホント。サチとは大違い。」
幸恵「何か言うた?」
よしき「何も言ってませーん。」
というわけで、ここで3組に解散。
あいと博志は、銀座線で浅草方面へ。よしきと幸恵は、東横線で横浜方面へ。
和弘と休みは、埼京線で浦和方面へ。
こうなれば、どっからみても普通の友達やカップルに見えてしまう。

東横線のホームで、よしきがとっさに話してみた。
よしき「サチ。さっきの保美、どっかおかしくなかった?」
幸恵「ん?どうしたの?」
よしき「何か、カズに遠慮してる気がして。。。
ここんところ、ずーっとカズが仕事忙しいって聞いてるから。
保美がちょっと遠慮してないかな?って。」
幸恵「あー。保美の性格ならありえるわ。。。
てか、そんなとこよく見てるよね、よしきは。」
よしき「何気ない一言のような気もしたんやけど、
なーんか引っかかるのがあったんよ。
冗談でカズにふっかけた時ねー。ちょっと。」
といってると、よしきの携帯メールが鳴り出した。
よしき「あ、保美からや。」
幸恵「私も見るから、見せて。」
2人揃って、よしきの携帯の文章を見始めた。

保美「よしき、ありがとね。
何か、最近忙しくて逢えなくなってて。
ちょっと不安な時もあるんだ。
今度、ゆっくり相談でも乗って欲しいな。
で、よしきはどうなの?」

文章を読んで、2人は話し始めた。
幸恵「やっぱり、よしきの読み通りってわけね。」
よしき「不安はよく的中するわ。。。」
幸恵「で、よしきはどうなの?ってどういうことよ?」
よしき「保美は、俺らがいつもケンカしてるように見えてるんとちゃう?」
幸恵「あれくらい、コミュニケーションの1つやのにね。ホンマ。」
よしき「そんなもんやて。結構キツイ事言うてるしね。お互い。
ま、返事おくっとこ。」
幸恵「てか、よしき、ホンマに明日仕事?」
よしき「仕事やって。でも、1人で仕事やから、気楽なことは気楽。」
幸恵「それやったら。。。お昼、お弁当持って行ってもいい?笑」
よしき「休みの日は、会社入られへんで。普通の人は。笑
それやったら、夜にしようや?
2人で何か作って、それ食べたほうがおいしいって。」
幸恵「何か食べたいもの、ある?」
よしき「とりあえず、白菜と豆腐だけの鍋物はカンベンな。笑」
幸恵「あー、私の得意料理にケチつけた。そういう事言うのね。
あ、いいこと考えた。すき焼きにでもせーへん?」
よしき「間違って大量の日本酒入れるなよ。。。俺は酒は弱いんやから。」
(ここで、すき焼きの違いについて。
関東では割り下を入れてすき焼きを作る家庭が、圧倒的に多いです。
でも、関西では、砂糖と醤油と味付けをする家庭が、圧倒的に多いです。
ちなみに、よしきの実家では、ここに日本酒も入ります。
なかなかおいしいのよ。日本酒入れて、アルコール飛ばしてから食べるのも。)
幸恵「よしきを酔わせるのも手か。。。笑
たまには、よしきも潰しておかないと。」
よしき「俺をつぶしたら、寝てまうだけやで。」
幸恵「さー、どうだかねー。」
そんなこんなで、自由が丘で2人は別れた。

さて、その頃埼京線はと。。。
とんでもない人ごみに紛れながら、和弘と保美が帰ってました。
和弘「ホントにゴメンね。明日、急に抜け出せない仕事が入って。。。」
保美「ううん。大丈夫。仕事だから仕方ないよ。」
そういいながらも、保美は少し寂しい顔を見せていた。
満員電車の中で、和弘は気づいてない。
いや、仕事のことで、そこまで余裕がないのかもしれない。
そんなこんなで、板橋で和弘が電車を降り、2人は別れた。


それから1週間後。
保美に呼び出されたよしきと幸恵は、保美の職場がある表参道に来ていた。
幸恵「今日は3人でしょ?」
よしき「せやで。どこに案内されるんでしょ?」
幸恵「あそこかなぁ。いいお店ある♪ってメール来てたのよ。
お酒がおいしくて、料理も豊富で。」
よしき「あ、今日は相談ごとやから、それまではお酒抜き。」
幸恵「終わったら飲んでもいい?」
よしき「それは個人に任せます。」
幸恵「お酒飲むから、ちゃんと送ってね。」
よしき「あのねー。。。」
と言ってると、
保美「だーれだ?」
と言って、よしきを目隠ししてきた。
よしき「てか、保美しかいないでしょ?」
保美「あったりー。ゴメンね、サチ。」
幸恵「ふーん。2人、そういう関係なんだ。。。」
よしき「こらこら、ヤキモチ妬くな。おーい。。。」
幸恵「ま、今日のところは許しておいてやるか。」
保美「てなわけで、行きますですよー。」


てなわけで、表参道のお店に到着。
到着して、まずはビールで乾杯。
ちょっと料理を食べてから、落ち着いたところで、保美が話し出した。
保美「あのね。ま、色々とあってね。。。
よしきと同じ感じで、カズの部署も1人減ったんだ。
で、カズが忙しくなって、あんまり逢えなくなってるの。
昔は土曜日とかは確実に休めて、遊びに行けたんだけどね。
そうなってくうちに、ちょっとずつ疎遠になってしまうのかな?
って思うようになってきちゃってね。
言いたいこともあんまり言えなくなってきてね。」
幸恵「そっか。。。保美って、そういうとこあるもんね。」
保美「よしきに聞いていい?
よしきも仕事忙しくなってるじゃない?
どうやって、コミュニケーション取ってる?」
よしき「なーに、簡単なことよ。な?サチ。」
幸恵「そうそう。私たちがうまくいってるのは、言いたいこと言うてるから。
いつもケンカのように見えてるかもしれへんけど、
関西人のコミュニケーションってあんな感じなんよ。」
よしき「逆に、かしこまった感じで付き合うのは、関西人には無理やろな。
やから、あれくらいのほうがうまくいってるし。
逆に、逢いたい時はちゃんと逢いたいって言うしね。
よく呼び出されてるわ。終電2本前の電車とかで。笑」
幸恵「そういう時は、ちゃんと泊めてあげてるやん。」
よしき「そ、そこがサチのいいところ。
ちゃんとお互い、引くところもわかってるし、押すところもわかってる。」
幸恵「よしきに比べたら、カズの忙しさなんて、大したことないって。
よしきの顔ってたくさんあるから。
一応、仕事もしてるでしょ。よく遊びにも行ってるし。HPも毎日更新してるし。
妹が近くに住んでるから、たまに遊びがてらに顔出しにも行ってるし。
競馬の予想のコラムもやってたり、税理士の試験も受けようとしてる。
まだあるやんね?」
よしき「サチ、一応は余計。笑」
幸恵「ま、いいやん。
よしきは、確かに忙しいって言うことは言うけど、それを苦にしてへんよ。
どれも重荷に感じてないっていうんかな?どんなことも楽しもうとしてるし。
保美も気づいてるとは思うけど、よしきって、メッチャ前向きやんか。
平均睡眠時間3時間でも、よく生活できると思うわ。ホンマ。」
よしき「昔からよく言うやん。仕事と恋と、どっち取る?って。
欲張って両方取れるような感じにならんと、結婚しても生活できへんで。
だって。。。結婚したら、夫婦・親子・仕事・嫁姑などなど。
いろんな顔で生活せんとあかんねんから。」
保美「ふーん。なるほどね。
言いたいことは言うって事、やっぱり重要なんだね。」
幸恵「カズはどうなんやろ?言いたいこと言うてるんかな?」
よしき「多分、カズの性格やから。。。言うてないやろな。
どっかで誰かに遠慮してる可能性大。」
幸恵「あのね。保美。面白いこと言ってもいい?」
保美「サチ?どうしたの?」
幸恵「1回ね、2人でケンカしてみたら?」
よしき「そう来たか。。。でも、その意見は賛成やな。
ケンカして、言いたい事言うたら、スッキリもするし。
相手の考えてることもわかったりするもんやし。」
幸恵「でも。1つだけ微妙なところもあるけど。。。
2人がケンカ慣れしてないって事。」
よしき「そんなもん、何とかなるでしょ?」
保美「そだね。1回言いたいこと言ってみる。それで解決するのかな?」
よしき「何のための友達なんよ?
気まずくなったら、相談して、カラオケでも行って、ストレス解消すればいいやん。」
幸恵「そうそう、よしき、いい事言うやん。
話がちょうどしやすいわ。保美、カラオケでも行こっか?」
保美「久しぶりだなー。行こっかな?」
幸恵「もちろん、よしきも行くでしょ?」
よしき「行きますよー、もちろん。行くに決まってるやん。
さーて、今日はサチを泣かせたろかな?笑」
幸恵「よしきの歌声じゃ、ぜーったい泣きませーん。笑」
よしき「こないだ泣きそうになってたくせに。」
幸恵「うるさいなー。そんな事言うてたら、連れて行かへんで。」
保美「ホントにこれで仲いいの?笑」
よしき・幸恵「これくらいやから、逆に仲いいの。」

てなわけで、カラオケでみんなで歌ってました。
保美も、久しぶりのカラオケで喜んで歌ってましたね。
もちろん、よしきも幸恵も、いつもどおりにカラオケを楽しんでました。

保美「今日はありがとねー。じゃーね。」
といいながら、休みは終電ギリギリの電車で、埼京線のホームに向かいました。
幸恵「さーて、どうするよ?」
よしき「久しぶりに、サチの家で飲み直しますか?」
幸恵「あ、いいねー。それ。てか、よしき、明日は仕事?」
よしき「あ、大丈夫。明日仕事やったら素直にここで帰ってる。ご心配なく。」
幸恵「ラッキー。朝まで飲めるぞい。」
よしき「朝まではカンベンしてくれ。。。」
幸恵「最近ゆっくり飲んでないんやから。今夜は寝かせへんでー。笑」
よしき「あ、そんなこと言うんやな?
じゃぁ今度、寝相の悪い写真でも公開しといたろか。。。笑」
幸恵「あー、それはやめてやめてやめてー。」
よしき「痛いって。叩くなやー。酒に酔うてる時は、加減しらんねんから。」
幸恵「ゴメンゴメン。じゃ、いくよー。」


さて、そんなこんなで1週間後。
和弘が、落ち込んだ顔して、博志とあいを呼び出しました。
和弘「はぁ。あんな保美、初めて見たよ。」
あい「え???どしたの???」
和弘「実はさ。こないだ逢ってくれないってケンカになって。
それから連絡が来ないのよ。。。どうしようかな?って。」
博志「落ち込んでる理由って、そんなことですか。。。
簡単じゃん。カズが電話すれば済むことじゃん。」
和弘「そんなものかなぁ?ちょっと動揺してます。
あれだけおとなしかった保美だけに、ギャップに悩む。。。」
あい「ケンカくらいしておいたほうがいいって。
逆に、ケンカしないカップルのほうが珍しいよ。ね?博志。」
博志「そうそう。普通はケンカするよね。」
あい「カズと保美のところくらいよ。純愛って感じなのって。
ものすごくキレイな恋愛してるなぁ。って思ってたもん。
逆に、ちょっとうらやましく思ってたくらい。」
博志「ま、ケンカくらいしておいたほうが、お互いのためだって。」
あい「2ヶ月に1回くらいだけど、たまーにケンカしてるかな。」
博志「そそ、ケンカしたら怖いのよ。」
あい「それは言わなくていいの。
でも、よしきのところに比べたらマシだよね?」
博志「あそこのカップルはケンカだらけやから。笑」
あい「今頃、よしきがクシャミしてるよ。」
博志「多分、サチもね。笑」
(よしき「ヘークション。誰や?噂してるのは。。。」
幸恵「クシュン。風邪ひいたかな?」)
あい「そんなに気にすることは、ないって。
保美だったら、話したらわかってくれるよ。」
博志「そうそう。大丈夫大丈夫。でも、何でケンカになった?」
和弘「仕事と私と、どっち取るのって?」
あい「うわー。ありそうななケンカだね。
カズが仕事に目を向けすぎなのが原因なのがバレバレ。」
博志「ちゃんとたまには逢ってるの?」
和弘「最近ね。。。あ、6人で飲みにいってから逢ってない。。。」
あい「2週間以上逢ってないの?そりゃ、ダメでしょ?」
博志「そりゃ、保美が怒るのも無理ないかな。。。
カズの気持ちを保美がわかってるから、ケンカになったんじゃないかな。」
和弘「俺の気持ちって???」
博志「仕事は忙しいけど、ホントは逢いたいって事。
逢いたいなら、素直に逢いに行けばいいじゃん。夜中でも。」
あい「そうそう。電話で夜中に話するだけでも、結構違うものよ。
女の子の心境からしたら、安心するっていうかな。そんな感じ。」
博志「どっかで、保美に気を遣ってるから、そういう問題が出てくるんだって。
確かに、優しさっていうものは必要。
でも、とりあえず自分が引いてばかりってのはどうだろ?」
あい「保美も結構自分を引かせるタイプの人間だから、余計にそうなるのよ。
どっちももう少し積極的になってもいいタイプだから。」
博志「カズ、1つだけ聞いてもいい?」
和弘「何?」
博志「仕事と恋と、どっち取る気?」
和弘「うーん。。。」
あい「どっち???」
和弘「どっちか選ばなきゃいけないの?俺には無理だよ。」
博志「両方とも大事なら、両方ともちゃんとしなきゃ。
ちゃんと連絡とって、逢ってあげて安心させてあげないと。」
あい「私もそう思うよ。わかってるなら、ちゃんとしなきゃ。」
和弘「そだね。ありがとね。」
博志「さーて。。。カズ、久しぶりにボウリングでも行くか?」
和弘「お、いいねー。仕事のストレス解消にはもってこいじゃん。」
あい「私も行っていい?」
博志「もちろん。でも、ミゾ掃除ばっかりすんなよ。笑」
あい「ひどーい。私のこと、バカにしてるー。」


そんなこんなで、3人でボウリングに行って、気持ちをスッキリさせた和弘。
さて、翌日の土曜日。
和弘は、保美と逢うことにしました。

保美「どうしたの?急に逢いたいなんて。」
和弘「仕事が忙しいって言い訳してたの、ゴメンね。」
保美「あ、そのことか。気にしてないよ。」
和弘「ウン。でも、やっぱり逢わないとダメになるよね。」
保美「私、とっても不安だったんだ。最近逢えなくなってたから。
声が聞けないって、ものすごく寂しいな。ツライな。って。
でも、カズがちゃんといてくれることはわかってたの。
たまにはわがまま言いたくなっただけだよ。」
和弘「だから、逆に俺が甘えたのかもしれないよ。
ずっとそばにいてくれることをわかってたから、仕事が忙しくなっても大丈夫だって。
でも、やっぱそれじゃダメだよね。
ちゃんとこうやって時間を作ることで、お互いどれだけ安心できるか。
いや、またパワーをもらって、仕事できるかだよね。」
保美「そういえば、よしきとサチが、いつもカラオケで歌ってるんだって。
槇原敬之さんの『HOME WORK』って曲。
こないだも3人でカラオケ行った時、2人で歌ってた。」
和弘「『恋と仕事どちらかを 選ぶ人もいるけれど
僕らしくやってたら 両方とも大事だった』って曲でしょ?」
保美「サチは冗談でこう言ってたよ。
どちらかだけを選ぶような人だったら、私は付き合わないって。
色んな方面で頑張ってるからこそ、人間大きくなるって。
そんな人と付き合えるから、私も頑張ろうって思えるって。」
和弘「相乗効果ってやつか。いいなぁ、それ。
俺も、早くよしきに追いつかなきゃな。。。」
保美「追いつく必要はないよ。カズはカズのペースでいいよ。
無理しちゃダメ。余計に心配しちゃうから。」
和弘「そだな。そうする。でも、頑張るよ。」
保美「ウフフ。これで仲直りだね。」
和弘「さて、今日は映画でも見に行く?今日1日あいてるでしょ?」
保美「映画、いいね。あ、見たい映画があるの。
セカチュー(『世界の中心で愛を叫ぶ』)見に行きたいな。」
和弘「あ、その意見いいね。じゃ、映画館に移動しよっか?」
保美「ウン。」





さて、こんなデータがあるそうです。
恋と仕事、あなたならどっちを選びますか?という質問。
やっぱり、仕事を取る人が多いそうです。男性だと、その比率は大きいようです。
でもね。1つだけ。
恋も仕事も、みなさん自身を支える、大事な一部分だって事。
そのことに気づいてるのなら、両方とも頑張ってほしいな。
頑張るっていうよりかは、両方とも選んでほしいな。
それでこそ、もっとたくさんの一面を見ることが出来ると思うから。

さて、次回のLove Rainbowは、夏の終わりにでも更新しましょう。
今からじーっくりネタを考えたいと思います。


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