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カテゴリ:YO-YO私事
本楽天サイトの「持ち物チェック」や各項目(撮影時のモデルや俳優への心配り)にも記載した通り、ヘア・メイクさんはモデルや俳優、ミュージシャンと心身共に一番近い位置にいる存在です。
監督には言いにくい事をヘア・メイクさんやスタイリストに、こぼす人も少なくありません。 そんな時は親身に耳を傾けて、深刻な問題(撮影自体に影響するようなこと)ならば迅速に対応してあげる必要があります。 どんなに訓練されたプロのモデルや俳優でも、体や心は普通の人と同じなのだということを忘れがち。 スタイリストの支給した靴のサイズが合わなくて足が痛くて自然に笑えない‥コンタクトが痛くて涙が出ちゃう‥スタジオやロケの気温調整が悪く、気分が悪い‥空腹・喉の渇き‥数え上げればキリがありません。 撮影隊は、押された時間を切り上げる為に、一端撮影に入るとカメラ越しに見える事だけに夢中になって、そういう人としての気配りを怠りがちです。 ヘア・メイクさんとスタイリストさんは、そんな「痒い・痛い所に手の届く」存在でなくてはなりません。 YO-YOが常日頃行っている事で、非常に好評を得た例を御紹介します☆ 消毒用アルコール:薬局で簡単に購入出来ます。これを小型スプレー・ボトルに少量詰め替えてメイク・キットに常備。 メイクを始める前に、先ずはウェット・ティッシュで両手を念入りに拭いた後、両手全体に消毒用アルコールを吹きかけて、軽く伸ばすようにこすります。 モデルや俳優の中には、敏感肌・神経質な体質のために衛生面に敏感な人が少なくありません。 肌に触れる両手の殺菌効果と爽やかな匂いに、多くの人が喜んでくれます。 また、スタイリストが用意したピアスを着用する際にも、金属アレルギーや敏感肌、ピアスの穴が新しく化膿しやすい人が多いので、さっとピアスを消毒してあげましょう。(本来はピアスを用意するスタイリストの仕事ですが、なかなかここまで気の回るスタイリストは居ないので、この方法は大活躍します) 冷え冷えスプレー:密封されて換気の悪いスタジオや夏の撮影の一番の悩みは「汗」。 メイクが崩れやすいだけでなく、気分が悪くなる人も居ますよね。 特に音楽ビデオの撮影はダンサーが登場することが多いので、冷え冷えスプレーは救世主!(ウーノや化粧惑星から出ている、メントール含有のボディ&フェイス・スプレーが便利) テイクの合い間に、汗だくのダンサーにシュッシュッしてあげましょう。 首の後ろ、脇の下、脚等が効果的です(勿論、衣装から露出していれば、ですが)。 爽快感と清涼感で、汗がひきストレスも低下するので、大変好評です。 ニット手袋:百円均一等で買える安物で充分です。 さて何に使うでしょう? 答えは‥(σ ̄ー ̄)σモデルや女優が衣装用のストッキングを穿く際に、爪で電線や穴を開けてしまわないために、ニット手袋をはめて貰いましょう。(これまたスタイリストの仕事なのですが‥なかなかね‥) このアイデアは日常でも勿論大活躍しますが、特に撮影の場合はスペアがなかったり、一足が高価なものを使用する場合が多いので、ニット手袋をして穿くとストッキングを傷める心配がありません。 楽器に目を光らせる:音楽プロモ撮影では、ミュージシャンの楽器表面の汚れに目を光らせましょう。 特にエレキ・ギターやベース・ギターは光沢仕上げの場合、指紋や傷跡が照明の光を反射した際に非常に目立ちます。 本来、プロのミュージシャンであれば自分の楽器をキレイに保つのは本人の責任ですが、撮影に夢中になっていると、そこまで気が回らなくなるミュージシャンも結構いるのです。 また、映像はライブやコンサートと違い、クローズ・アップやカメラの高解像度のために気付きにくい汚れもとても目立つことを忘れてしまうのです。 小さなフランネル(眼鏡磨きに使用するもの等)と、もし必要であれば専用の光沢薬品を使用して、素早く磨いてあげましょう。 ただし楽器はミュージシャンにとって大切な商売道具ですから、本人と監督の許可を得ることを忘れずにっ!他人に触られたくない、という人も居ますので。 以上のことは、決してヘア&メイクアップアーティストの「マスト」ではありません。 どのマニュアルを見ても、どこにも書いていない事ばかりです。 「ヘア・メイクだけでも大変なのに、そこまでやっていられない」と感じるのであれば、無理にする必要はありません。 ここに記載した事柄は、経験と個人的気配りによって発見・開拓されたアイデアばかりです。 少しでも、一回でも多くモデルや俳優、ミュージシャンの喜んでくれる顔が見たい一心のYO-YOが少しずつ取り入れてきた、「付加価値」的厚意。 また、モデル・俳優・ミュージシャンが快適に撮影に挑めるということは、それだけ良い結果が出せる‥ということだと思うのです。 良い結果は、ヘア・メイクさん自身の仕事の成果として良い作品が残るということですから、結局自分のためにもなっている訳です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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