カテゴリ:オトナの社会見学
今回ETCならどこまで行っても¥1.000
という夢のような企画に釣られて いそいそとしておでかけした時のお宿は 出かける直前に楽天トラベルで探していて こんな内容の言葉に惹かれて予約したもの。 「開湯1300年の歴史。 信玄公・家康公も愛した隠し湯。 全てが源泉掛け流し。 1300年記念で近年掘削された源泉は 単独掘削泉としては世界最大の湯量でギネス申請中!」 国道52号線から県道(南アルプス高原線)を走る。 山中に入っていくと これはまたえらいところに来てしまった という思いが次第に強まる。 何しろ周囲は断崖絶壁ばかりなのだ。 しかも、素人目で見ても 断層・褶曲が入りまくり。 よくよく考えてみると ここはまさにフォッサマグナの真上なのだ! 正確にはフォッサマグナ西縁の糸魚川静岡構造線の真上だね(笑)。 ようやくたどり着いたお宿は 日本随一の秘境と言っても差し支えないほどの山中にしては とっても立派な温泉ホテル。 西山温泉 「慶雲館」 西山温泉 全館源泉掛け流しの宿 慶雲館 ホントに空が小さい。 まさに日本の中心にある谷底にいるのだ。 ホテルの中に入ってしまえば 伊豆や箱根、草津、伊香保などの有名温泉地のホテルと なんら変わりないが 窓の外の風景は断崖絶壁ばかり。 従業員の人たちは どこから どのくらいの時間をかけて 通って来ているのだろうかと 変なことが気になる。 閑話休題。 夕食の献立 一、食前酒 :オリジナル巨峰酒 一、先付 :独活梅肉和え 一、前菜 :七種盛り合わせ セロリと笹身の土佐和え 山女魚寿司 長芋黄身焼き フォアグラとほうれん草のパイ包み 桜花チーズ 蕗味噌 焼筍 一、吸い物 :スッポンスープ仕立て 一、お造り :茜鱒 信玄鯛 黒大豆湯葉 紅たで 一、煮物 :牛肉ビール煮込み 一、焼き物 :岩魚の塩焼き ここで突然、手元の献立にない 「どんぐりの蕎麦」が出された。 板長のサービスだそうな。 一、鍋物 :深山の幸 朴葉蒸し しめじ茸 たもぎ茸 山伏茸 えりんぎ 椎茸 舞茸 猪バラ肉 焼き葱 一、酢の物 :春野菜と燻し鮭の酢の物 一、止め椀 :赤出汁 一、香の物 :三種盛り 一、御 飯 :蕗御飯 一、デザート:アプリコットのタルト フルーツ添え 山の幸・川の幸・大自然の恵みを活かした 女性に大人気オリジナル・ヘルシー会席です 海のない山梨でとことん山の幸にこだわった 他では味わえないメニューをお楽しみ下さい。 (楽天トラベルの記事から引用) 確かにその通り!。 山の中の温泉宿で鮪やタコ、イカを出されてもねぇ。 一つ一つの献立にいちいちコメントしていたら きりがないのでやめておくけれど どれもみんな上品で 春の気配が感じられてとっても美味しゅうございました。 とりわけ 酢の物に入っていた 「野びる」なんて 実に三十数年ぶりに おそるおそる食べてみたのだけれど これが美味い!!。 まさに春の息吹を感じさせるような味がした。 子供のころに大嫌いだったものが 実はカナリ美味いものだったのだということに気がついただけでも なんだかとっても幸せな気分になった。 おまけ: ここは秘境の一軒宿として あらゆる温泉ガイド 温泉ムック 温泉番付 「サライ」とか「自遊人」とか 道楽中年オヤジ御用達の雑誌などで取り上げられることも多い。 さすがに 日本の名旅館・名温泉として知られているだけあって 源泉掛け流しのお湯の質は サイコーでした。 洗い場のシャワーやカランからはもちろん 各部屋のユニットバスや洗面台から出るお湯も すべて源泉掛け流し という常識外れの湯量。 チェックアウトの時間帯限定で見られる 余ったお湯を噴射して 谷底に架かる虹。 あまりにも非日常すぎて 風流なんだか 野暮なんだか 良くわからない(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 5, 2009 05:31:24 PM
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