霞ケ城 名残の花
阿武隈山系の裾野、白旗ケ崎に位置する二本松城。地形を利用した要害堅固の城郭。しかし、大砲・銃中心の戊辰戦争においては、城の陥落・建物は焼失した。その後、城内に製糸会社の設置・撤退があり、昭和24年に県立自然公園となる。平成19年「国の史跡」に指定された。 春には園内(城跡)に約2,500本の桜が咲き誇り、霞がかかったような情景になることから霞ケ城と呼ばれる。訪れた日、多くの桜は散り、名残の花となっていた。霞池周囲の樹は葉桜となり、水面に花筏が浮いていた。ちなみに、霞ケ城と呼ばれる城は他にもある。丸岡城(福井県)と山形城(山形県)てある。 霞ケ城公園へは箕輪門から入った。防御に優れた二階櫓・桝形門だ。建築当時、領内の箕輪村の御神木を使用したのでこの名称が残っている。箕輪門手前に「二本松少年隊群像」がある。大壇口戦場での奮戦姿とわが子の出陣服を仕立てる母の姿が印象的・・。写真1 霞ケ城公園入口の「二本松少年隊群像」。写真2 箕輪門から桜を見ながら入場する。写真3 園内の桜は1割ほど残して、葉桜に移行。写真4 霞ケ池に花筏が・・。写真5 樹齢350年の傘松。東西方向に14m広がる大傘。写真6 さくら名所100選の地。もう少し早ければ、花霞の景色が・・。