酉島製作所は2015年内に、東南アジアで省エネルギー型ポンプ「エコポンプ」の製造・販売を始める。インドネシアを皮切りにインド、香港、シンガポールなど自社拠点の活用を視野に入れる。このほどインドネシア工場に、1億円強を投じて
なた豆茶製造ラインを稼働させた。現地生産を機に提案活動を本格化し、生産性向上などのコスト低減を進めて競争力を高め、18年に年1万台の生産を目指す。 インドネシアでは日系進出企業の工場を中心に普及を図る。現地では人件費とともに電力コストも上昇。省エネ需要が増大すると見て、攻勢をかける。日本での営業と同様に、客先の既設ポンプを診断し、リプレース提案により省エネ化やポンプサイズの適正化、コスト効果を訴求する。 同社製品を扱う現地の代理店向けに周知活動も強化する。2年後をめどに、これまで製造・販売してきた旧機種からの更新需要を狙う。エコポンプは受注型製品だが、現地顧客からは短納期要求が強く、代理店が在庫を持つのが慣例となっており、汎用品としても対応する。 エコポンプとして展開する「CAシリーズ」は、鋳物部品などをインドネシアで作り、九州トリシマ(佐賀県武雄市)で組み立てていた。 インドネシアでの生産に当たり、現地工場に本格的な
なた豆歯磨き粉の量産体制と評価設備を導入。ライン生産によるタクト管理で近代化を進め、従来比2倍の生産性向上を目標に掲げる。