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拝大五郎

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Nov 27, 2005
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このところホントに忙しくて、会社帰りにレイトショーでも間に合わず、
土日は色々と所用があったりして、見たい映画を何本も見逃してしました。
それでも、この『ALWAYS三丁目の夕日』だけはどうしても見たくて、
今日も、やることがあったのだけど、すっ飛ばして見てきました。

いやぁ、無理して行った甲斐がありました。

もう、書きたいこと一杯です。

まず、監督の山崎貴さん。
この方って、私とほぼ同年代で、ALWAYSの時代より数年後に生まれています。
それはさておき、もう、私、この監督の大ファンでして、
全ての映画を劇場で見ると心に決めている監督です。

前作リターナーは、興行側の意向が強く出たと見えて、
ちょっと中身が薄かったけど、その鬱憤を晴らすかのように、
じっくりと作り込んでくれましたねぇ、今回は。

この山崎監督は、もともと白組でVFXをやっていた方で、
初監督作品のジュブナイルで今回も主演をやった吉岡さんに
「随分遠回りしたけど、やっと会えたね」と自分の気持ちを台詞として
代弁させたくらい、遠回りをしてきた方です。


今は20代でもビデオもの等でメガフォンがとれる時代なのに、
ただ映像に関われるという理由からVFXの道に入り、
かえって遠回りをしてしまったんですね。

しかし、それはそれ。もともと映画が好きだったから、VFXも妥協無く、
そっちの世界でも日本のトップクラスになり、また、余計に遠回りしたんです。

今回の映画でも、その凄さは随所に出ています。
てか、見て分からないでしょう。CGって。
例えば、大通りを空撮で撮っている絵は、ほとんどCGです。歩いている人も含めて。

実はCGって、トップクラスのクリエイター個人の力量は、
日本の方がハリウッドよりも上なんですよ。

邦画でショボイCGが多いのは予算が少ないことと、ハリウッドのような仕組みがないから。
実際、本当のトップのクリエイターのメインの活躍の場は、映画ではなく、CMです。

ゲームだと思った人、残念でした。ゲームは私でも参加できるレベルなのですよ。

今回のVFX担当の白組も最近でこそ映画も多いですが、メインはCMでした。
なにしろCMはたった30秒の映像に数億円の制作費をかけられる世界です。
(媒体費に数十億からその何倍もかかるので、制作費など知れているのです)
普通の邦画なら1本撮れますね。

そんな山崎監督の映画ですから、もうVFXはハリウッドを超えています。
今回も、簡単には説明できないこれから主流になるだろう新しい技術を用いています。
(単純に言えば1枚の写真の中にカメラが入っていけるような感覚)

そのVFXが完璧だったからこそ、見る人はなんの違和感もなく映画の世界に入り込めました。

そうそう、VFXってCGだけではないんですよ。
ミニチュアを実物に見せたり、実写と合成したりという特殊効果全般ですね。

山崎監督はCGで、世界のトップレベルのスキルを持っていながら、
CGの限界もわきまえていて、その他の手段と見事に融合させ、
あり得ない世界を我々の目の前に提示してくれるのです。

だからセットにも妥協がありません。
おそらく現物を見ると、必要以上に汚してあるんだろうけど、
それも映像になった時の効果を考えてのことでしょう。
ちょうど、羅生門で黒澤明監督が墨汁の雨を降らしたようにね。

そんなセットですから、薬師丸さんは「セットから力をもらった」
というようなことを言っておられるし、堀北チャンも同じようなことを言っています。
俳優さんにそこまで言わせる美術の力量ってスゴイですよね。


そして山崎監督の完璧主義はVFXだけにとどまりません。
この方、監督する映画の脚本は自分で書くんです!

三丁目の夕日というのは短編のマンガなんですよ。
ですから、映画にするのはかえって難しい。
本来ならテレビドラマにぴったりな題材だったんですね。

でも、昭和33年をテレビドラマで表現するのは難しい。
きっと隣三軒両隣しか写せなくって、失敗したでしょう。

だからかどうかは分かりませんが、映画で作ることになった。
しかも多くのファンがいる有る意味ビッグタイトルですから、
その世界は尊重しなければならない。相当難しい題材だと思います。

それをいくつもトピックを重ねながら、見事に1本の映画に仕立て上げています。
その力量も素晴らしです。

山崎監督はこの映画で、また、新しい境地を開きましたね。
もうこの映画だけ採り上げたら「平成の小津安二郎」と言ってもいい。

もう本年度最高傑作の映画です。
明日もこの続きを書きます!

このあたりのグッズ欲しいですね。
『オフィシャル・フォト・ブック』
『ALWAYS 三丁目の夕日-夕日町のひみつ?』
『夕日町オフィシャルガイド』


今日のツイテル
1.ALWAYS三丁目の夕日を見に行った。
2.ALWAYS三丁目の夕日でしょう。
3.ALWAYS三丁目の夕日ですね。
4.ゆかいな販促実践会に相互リンク追加。
5.有酸素運動40分。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。





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Last updated  Nov 28, 2005 01:35:54 AM
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