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カテゴリ:創意工夫
それぞれの州で最も「固有の」死因は何だろうか? ニューヨーク州キャンサー・レジストリの研究員であるフランシス・ボスコ氏は、2001年から2010年までの各州ごとの死因を分析して、その質問の答えを示した。全部で136種類ある死因から、ボスコ氏は各州ごとに、アメリカの母集団とは異なる第1の死因を突き止めた。気をつけるべきは、これらが各州で最も一般的な死因ではないということだ。これらはアメリカ全体の平均と比べて際立って割合が多い死因であると考えて欲しい。
ボスコ氏は、この地図が各州ごとの隠れた医療格差や危機を明らかにしいていると説明する。HIVで15,000人が死亡する一方で、テキサス州では結核で679人が死亡した。またこれらの死因は、ある州に住むことによって起こる特別な危険性にも注意を促している。アラスカ州とアイダホ州では空や水の事故が原因での死亡数が異常に高く、一方でウェストバージニア州、ケンタッキー州、ペンシルバニア州など採炭が行われている州では、塵肺症(別名:黒肺塵症)や化学物質による死亡数が異常に高かった。 気がかりなのは、3つの州(オレゴン州、ネバダ州、ニューメキシコ州)で「法務の妨害」が原因による死亡数、「法の執行」による死亡数が異様に多かったことだ。 他に注目すべき点は、ミシガン州で「変死」が1番多かったことだ。37,292人がアテローム性動脈硬化症、または心臓発作・脳卒中・その他心臓疾患を引き起こす動脈硬化が原因で死亡した。モンタナ州の死因は件数が最も少なく、進行性腎炎、ネフローゼ症候群、腎疾患による死亡が過去9年間で11件だった。 しかしボスコ氏が発見した最も興味深い発見は、これらの死の原因が回避可能または治療可能な病気だったことだ。たとえば、ルイジアナ州では22人が梅毒で死亡したが、梅毒の死亡者数はゼロに近くあるべきだ。なぜなら、私たちは梅毒のことも治療法も十分知っているからだ。 「このようなプロジェクトは(特に地図は)、前述のような問題への関心を集める良い方法です」とボスコ氏は結論付けた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.17 14:32:23
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